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「捨てる」を無理せずスッキリが続く!リビング&ダイニングを断捨離する方法

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遊ぶ場所におもちゃを収納すれば
散らかる範囲が最小限で収納がラク!

一方、子どもにも手の届く下の段は、ラタンのバスケットを利用しながらおもちゃや絵本などをシェルフに収められています。でも、なぜ子ども部屋が独立してあるのに、ダイニングのシェルフにおもちゃを収納したのでしょう。

ダイニングスペースにあるオープンシェルフ下段には、ラタンにかごにいれて子どものおもちゃを収納。ブロックのようにカラフルなおもちゃもかごに入れて片づければ、色が目立たずスッキリして見えます
ダイニングスペースにあるオープンシェルフ下段には、ラタンのかごに子どものおもちゃを収納。ブロックのようにカラフルなおもちゃも、かごにまとめて片付ければ、色が目立たずスッキリして見えます

「子どもがおもちゃで遊ぶ場所と収納する場所を同じにすれば、散らかる範囲は最小限に抑えられるからです。子どもがリビングで遊ぶことが多いのに、別室におもちゃを収納しているとしたら、その2カ所が散らかる確率が高い。でも、遊ぶ場所のリビングに収納すれば、散らかるのは1カ所だけですみますから」

左のかごはよく使うおもちゃなのでゆとりをもたせて8割くらいにして取り出しやすくしています。一方、頻繁には使わないおもちゃは右側の蓋付きボックスで10割収納にして、別の場所で親が管理しています。かさばるおもちゃのパッケージは処分して保存袋で分類しています

 

物を増やすときは、何をいくつもっているのか把握、
整理するときは分類すると判断しやすくなります

さて、ここからは、物とのつき合い方について。

「大切なものだから捨てたくない」というのは誰もが思うこと。ただし、収納できるスペースには限りがあります。どのくらいの量、物をもつか、どのくらいが上限と考えるかは、収納する前にまず考えておきたいことですが、自分ではなかなか決められないものです。基準、目安などはあるのでしょうか。

「人によって家族構成や間取り、管理能力などが違うため一概には言えませんが、基本は『今ある収納スペースからものが溢れていない状態』で、『すべての収納スペースに何がいくつ入っているかわかっていて、使いたいものがさっと手に取れる状態』だと思います」

でも、日々増殖する物とのバランス、どうつきあうかは、スッキリ暮らす上で欠かせない視点。コンパクトに上手に暮らすkeyさんの処分のルールを伺うと……。

「私自身もそうなのですが『いる』か『いらない』かだけで、物を整理するのがむずかしいという人が多いように思います。そういう人には、まず分けて、全体を眺めて見ることをおすすめしています。たとえば、クローゼットを整理するとき、そのままクローゼットを眺めていると『たくさんの服』にしか見えませんが、すべてを出して『トップス・ボトムス・アウター』と分ければ『3種類の服』になります。さらにそれを『春夏もの・秋冬もの』で分ければ、その倍の『6種類の服』です。さらに実際に着てみて、『似合う服・似合わない服』に分ければ『12種類の服』。塊で見ているときは選び取れなくても、どんどん分けていくことで、本当に自分が好きだと思うもの、大事だと思う物を選び取りやすくなりますよ。

物を増やすときは、自分が何をいくつ持っているかを把握した上で判断されるといいと思います。収納スペースから物が溢れていなければ、ひとつ買ったらひとつ手放す、ふたつ買ったらふたつ手放す、でバランスが維持できます。現状、収納スペースから物が溢れている場合、物を増やす前に、整理が必要かもしれません」

リビングではテレビが一番目につくので、蓋を閉めればスッキリ見えるテレビ台を選んでいます。ごちゃつきがちなテレビまわりの配線はホコリ除けも兼ねて、難燃性のコルゲートチューブで結束しています

最後に、今回のテーマの「スッキリきれいが続くリビング&ダイニング」について、Key さんは家族と相談しながら収納、片づけ、掃除のルールを決め、実践しているそう。家族の理解がないと、続かないからだとkeyさんはいいます。

「『リビング&ダイニングスペースを、誰が何のために使いたいか』について、家族で話し合う機会をもつようにしています。わが家の場合、夫は『週末、映画を見たい』『親子でピアノの練習をしたい』、息子は『お絵描きをしたい』『ブロックで遊びたい』、私は『のんびり本を読みたい』『日中は仕事をしたい』などです。目的をはっきりさせておくと、自分自身や相手が『したいこと』に専念できるよう、快適な状態を維持する努力をそれぞれしてくれるので、私ひとりが片づけや掃除に追われるということがなくなりました」

ソファの後ろに置いたかごには図書館から借りた本の定位置。借りもののようにチョイ置きしてしまいがちなものにも定位置を決めておくことで部屋が散らからない仕組みをつくっています。そのほか、家の鍵や携帯電話などにも定位置を決めておくと探しまわることもなくなります
ソファの後ろに置いたかごには図書館から借りた本の定位置。借り物のようにチョイ置きしてしまいがちな物にも定位置を決めておくことで部屋が散らからない仕組みをつくっています。そのほか、家の鍵や携帯電話などにも定位置を決めておくと探しまわることもなくなります

狭さや子どもが小さいことをネガティブに捉えず、スッキリ暮らせるように、様々な工夫をすることを前向きに楽しむkeyさん。家族みんなが過ごしやすく、無理をしないで収納、片づけ、掃除のムダを省くことを模索しながら、日々を営んでいるのが素敵ですね。

Profile

ライフオーガナイザー / さいとうきい

ニューヨーク、サンフランシスコ、ホーチミン、横浜、東京などの、60㎡未満の小さな部屋で暮らした経験を元に、「スモールスペースを最大限に活用して、スッキリ片づいた暮らし」を応援するライフオーガナイザー。日本ライフオーガナイザー協会運営のWEBマガジン「片づけ収納ドットコム」編集長。著書に『狭くてもすっきり暮らせるコツ61』(宝島社)などがある。

ブログ:「SMALL SPACES: 狭くても快適に」http://blog.keyspace.info/

HP:「key space」http://keyspace.info/

 

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『ものが多くてもできるコンパクトな暮らし』
1404円/すばる舎
今回アドバイスしてくれた、ライフオーガナイザー/さいとうきいさんが提案する「ものが多くても心地よい暮らしが手に入る」実例集。リビング&ダイニング以外にも、キッチンやクローゼット、玄関収納などの片づけ、収納、掃除のコツを大公開。小さなスペースでも、スッキリ快適に暮らせるアイデアが満載。

 

構成=n.プロジェクト 取材・文=神保麻美 撮影=三村健二