職場や家族とスケジュールを共有するためにも、「予定管理はアプリ派」という人が増えています。でも、日本能率協会マネジメントセンターで手帳の宣伝広報を担当している矢野真弓さんによると、便利にスケジュール管理ができるアプリが根付いてきたからこそ、紙の手帳と合わせて活用すれば、さらに「デキる女子」に近づけるとのこと。
今回は、スケジュールアプリと手帳の使い分けについて教えてもらいました。
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スケジュール管理はスマホ派 or 手書き派? それぞれの強みは?
スケジュール管理をするのに、アプリと手帳どちらを利用していますか? まずはそれぞれの強みをおさらいしてみましょう。
スマホアプリでスケジュール管理をするメリット
「スマホアプリでスケジュール管理をするメリットは、なんといっても気軽さにあると思います。まずは、職場の人や家族、恋人などとスケジュールを共有すれば、お互いの予定を検索したり、閲覧できたりするため、以前よりも楽にスケジュール調整ができます。それに、移動中や外出先でも簡単に予定の入力や確認ができること、曜日が固定されているアルバイトのシフトなどを繰り返しで設定できるのも大きな魅力です。さらに万が一スマートフォンを落としてしまっても、IDやパスワードでログインすれば、またいつも通り使えるのも強みですよね」(矢野さん)
手帳でスケジュール管理をするメリット
「手書きで管理をする手帳の強みは、自由度が高いということです。例えば、仮の予定は付箋で貼ったり、言葉で書きづらいことは図やイラストで表現したりすることも可能です。また、仕事の予定を手帳に書きつつ、メモページには仕事のTODOリストや会議や打ち合わせのメモなどを取ることで一元管理できるのも魅力。さらに、電話で予定を確認する際にメモをしながら書き込めることや、充電切れの心配がないというのも、アナログツールである手帳ならではの良さですね」(矢野さん)
スマホと手帳の良いとこ取り!“併用”がおすすめの理由とは?
そんなスマホアプリと手帳、それぞれの良さを生かせるのが2つの併用。その理由を矢野さんは次のように話してくれました。
「今の時代、どちらか1つというのは難しいと思うんですね。かといって、手帳とスマホアプリ、2つに同じことを書いてもあまり意味がありません。ですから、それぞれの強みを生かして、例えば人とのスケジュールの共有にはアプリを、自分のやるべきタスク整理には紙の手帳を使うことで、全体がうまく回るのではないかなと思います」(矢野さん)
気になる併用方法とは?
では、実際にどのように活用したらいいのか。具体的な使い分けや併用方法を教えてもらいました。
仕事のスケジュール管理はアプリで、プライベートの予定は手帳で
会社の人と共有しているアプリの場合、他人の予定を見ることができる一方で、自分の予定も見られてしまうという懸念点もあります。そう考えると、さすがにプライベートの予定まで、すべてをアプリに書き込むのは抵抗がありますよね。
そんな人にオススメしたいのが、日記やプライベートの予定は手帳で管理し、仕事や会議など誰かと共有するべき予定はアプリに書くという方法。これなら自分の考えていることを整理しやすくなりますし、楽しみな予定をペンやシールで楽しく表現することもできるんです。
その日あったうれしかったことなどを、一言メモしたりシールを貼ったりすれば視覚的にもハッピーになれそうですね。
予定の管理はアプリで、自分との約束は手帳で
また、タスク管理やTODOリストなど自分との約束は手帳で自由度高く、スケジュール管理はアプリで簡単に管理する人も多いとのこと。
こちらの手帳は、スマホアプリ派からも人気。手帳の2/3以上をノートとして機能するメモスペースが占めており、写真の例では、スケジュールは上段にさらっと記入、仕事やプライベートのメモはノート部分にまとめられています。ほぼノートのようなフォーマットですが、上段に日付が入っていることで、いつの会議のメモなのか、どんな時に取ったメモなのか、後から分からなくなってしまうのを回避できます。
また、カレンダーのようなフォーマットのマンスリー手帳の場合は、予定の管理はアプリにお任せして、手帳ではなりたい自分に近づくための目標管理に利用するのもおすすめです。
今回使った手帳は……
予定管理もメモもTODOリストも…手帳かアプリ、どちらか一方でマルチにカバーするのは難しい時代。ぜひ皆さんが今使っている手帳やアプリで、足りないところを補うように自分なりの使い分けを試してみてはいかがでしょうか?