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EMSに光美容、新形状のドライヤー美容家電の最新トレンドと
おすすめ商品7選

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夏にため込んだ肌ダメージを癒す間もなく、乾燥による肌悩みが増える季節がやってきました。いつもと同じケアでは物足りない、むしろ劇的な力でテコ入れしたいと感じている人も多いでしょう。そんなときに助けとなってくれるのが美容家電です。

今回は、自宅で手軽にお肌のケアをできる美容家電に魅了され、さまざまな商品を試してきた美容家電ライターの田中真紀子さんに、効果を実感しやすい商品や、次に来る注目の美容家電についてお聞きしました。

2025年には3300億円突破の見込み
拡大する美容家電市場

美容家電・雑貨市場は、高機能・高価格帯商品の需要増加により右肩上がり。その傾向は今後も高まると予想されていて、2025年には3300億円を突破すると言われています。

「この10年、美容家電は目覚ましい進化を遂げてきました。電流で筋肉を刺激する『EMS』ひとつとっても、機能が大幅にアップ。以前は表情筋の表面にビリビリと伝わるものが主流でしたが、現在は深層部にある筋肉にも刺激が届く商品が多くなりました。さらに、電流の種類や組み合わせのバリエーションが増え、多種多様に進化しています。
また、手で塗布しただけでは浸透しにくい美容成分を、角質層まで押し込む機能を搭載した美容家電も続々登場しています。私の体感にはなりますが、美顔器の種類によっては4〜5万円前後の商品で、早い人では即日、長くても1週間ほどの継続使用で肌の変化を実感できると思います」(美容家電ライター・田中真紀子さん、以下同)

さらに田中さんは、私たち消費者側の変化も市場拡大の要因だと言います。

「コロナ禍に“おうち美容”が注目され、『ホームケアでサロンクオリティを実現するのは難しいのでは?』と感じていたサロン派の人が、美容家電に興味を持ち購入しするようになりました。また、これは家電業界全般にいえることですが、昨今、きちんと価値がある商品なら多少高価でも取り入れたいというニーズが高まっています。それにより、高価格帯商品が売れているのです」

初心者は機能だけでなく
ライフスタイルも意識して選ぶこと

美容家電市場が伸びている理由がわかったところで、美容家電初心者におすすめのアイテムと選ぶときのコツを教えていただきました。

「美容家電のなかでもいまとくに人気なのは美顔器ですが、ひと口に美顔器といっても、EMSやRF、イオン導入器、スチーマーなどさまざまなタイプがあります。選ぶときは、ご自身のライフスタイルを考え、日常生活に取り入れやすいかどうかを考えましょう。

例えば、美顔スチーマー。暖かいスチームで肌を潤し、スキンケアの効率をアップさせるなど、冬の乾燥肌にはもってこいのアイテムです。しかしながら、美顔器の日常利用に慣れていない人が購入してしまうと、タンクの水を入れ替えるのが手間になったり、そもそもスチームを当てる時間を作ることが面倒になったりして、結局使わなくなってしまいます。お肌をケアするアイテムは、続けて使わないと効果が実感できないので、これではあまり意味がありません。

そういった意味で初心者におすすめなのは、手軽に使えて効果を実感しやすいEMS美顔器。スイッチひとつで手軽に使え、さらに、毎日のスキンケアの途中に導入できるので、習慣化もさせやすいのです。あとは、お出かけ前に寝起きのゆるんだ肌を短時間で改善したいのか、それとも週末にじっくりケアをしたいのか、使用シーンや目的にあわせて選ぶのもよいでしょう」

美容家電のトレンドを生み出してきた
「ヤーマン」と「リファ」

左はヤーマンの「フォトプラス プレステージ SP Ⅲ」。右はリファの「リファフィンガーアイロン ST」。

若い世代にとくに人気のブランドといえば、「ヤーマン」と「リファ」です。人気の理由はどんなところにあるのでしょうか?

【ヤーマン】業務用美容機器メーカーならではの技術力で総合的なケアが可能に

「ヤーマンが人気の理由は、その技術力の高さにあります。40年以上にわたりエステサロンなどで使われる業務用美容機器を開発してきたメーカーで、その技術が家庭用商品にも落とし込まれています」

エステ級のスキンケアがこれ1台で叶う美顔器「フォトプラス」シリーズ。

「ヤーマンの代名詞といえば、『フォトプラス』シリーズ。イオン導入、RF、EMS、赤色LED、冷却などの機能を駆使し、1台で総合的なエイジングケアを可能にしました。
たとえば、CLEANモードではお肌を温めて毛穴の汚れをオフ、DYHPモードでは化粧水の浸透力を上げ、角質層の深部までアプローチしてリフトケア、EYEモードでは温感で目元をケア、さらにCOOLモードでは冷却効果でキメを整えるなど、なんと11役もこなすんです。1台でさまざまな肌悩みに対応でき、『肌の調子がよくなる』『ちゃんと効果を実感できる』といった声があがっています」

【リファ】スタイリストの手業を再現し誰でもこなれ感のある髪型に

「リファは、シャワーヘッドや美顔器など多彩なラインナップで知られるブランドですが、なかでも強いのがドライヤーやヘアアイロンといったヘアケア商品。プロがスタイリングしたヘアスタイルを自宅でも再現したいという願望を、誰でも簡単に叶えられるようにした商品が多く、使う側に立った開発力が魅力です。
また、特別感のあるスタイリッシュなデザインも人気で、おしゃれに敏感な若者の間で『自宅に置きたくなる』と話題になりました」

こなれ感のある髪型を簡単に作れる「リファフィンガーアイロン ST

「とくに人気なのが、『フィンガーアイロン』シリーズ。”絶妙なニュアンス”が仕上がりの美しさを左右するということに着目し、スタイリストの細かい指の動きを再現できるように作られたヘアアイロンです。軽量、かつコードレスで、外出先でのお直しに使えるのも魅力です」

プロが注目する、次に来る美容家電

長年、美容家電の隆盛を見てきた田中さんが、いま注目している美容家電のネクストトレンドはなんなのでしょうか?

・パワフルで個性的な「EMS美顔器」

「美顔器は、EMSがよりパワフルになり、刺激をお肌の深くまで届けるための工夫がなされた商品が増えています。加えて、EMSの特徴も多様化し、各社独自性が強まっているのも感じます」

・世界的ブームの「光美容」

「最近よく耳にするようになった“光美容”も進化しています。LEDの波長の違いを利用し、光を当てるだけで美肌効果を期待できる機能で、海外ではすでに大ブームを巻き起こしています」

・低温・速乾の「ヘアケアドライヤー」

ドライヤーの注目度も依然として高く、髪を傷めずに乾かせるのはもちろんのこと、“低温・速乾”をキーワードに、髪が熱くなりすぎないよう温度を自動で調節するなど、オリジナリティあふれる商品が登場しています」

これを買えば間違いなし!
プロおすすめの最新美容家電7選

最後に、いまおすすめのアイテムをカテゴリーごとに教えていただきました。

EMS美顔器

表情筋を動かして肌を持ち上げる1回2分のリフトケア

ヤーマン「リフトロジー SP」
5万8300円(税込)

「顔全体の筋トレがたった2分で完了する、忙しい朝にぴったりなアイテムです。エステシャンにタッピングされたようなリズミカルな刺激もとても心地いいんです。機器を動かす必要はなく、肌の上に置くだけで高周波を含む複合的なEMSが深層まで届き、難しい操作なしで高い効果を実感できます。
一度に広い面に当てられるので効率的にケアができ、毎朝のメイク前に使うと、継続的な引き締め効果を得られます。さらにいま注目のLEDも搭載し、リフトケアだけでなく肌のトーンアップも狙えますよ」

3種類のEMSで筋肉により広く深くアプローチ

サロニア「EMSリフトブラシ 3Dケア」
4万4000円(税込)

「表情筋は複雑に絡み合っているため、顔の筋肉を鍛えるには複数の刺激が必要です。そこでおすすめなのが、同社の従来のEMSリフトブラシよりも刺激が170%アップした本品です。3Dフィットピンの本数が増え、EMS 刺激のレベルも5段階から8段階に上がっています。
フェイス・スカルプ・ボディの3モードを搭載しているので、顔だけでなく全身のケアが可能。完全防水なので、凝り固まった頭皮や肩周りのケアをお風呂に入りながら行えるんです。コンパクトなので旅先にも気軽に持っていけますよ」

頭の筋肉からリフトケアを実現。いつもの化粧品が角層まで届く

パナソニック「バイタリフト ブラシ EH-SP60」
3万9600円(税込・編集部調べ)

「顔と頭の筋肉はつながっているので、顔のたるみが気になる方は頭の筋肉まで鍛える必要があります。そこでおすすめしたいのが本品です。前頭筋(おでこ)から後頭筋(襟足)まで、頭にある大きな筋肉をトレーニングするための刺激と、複雑な表情筋にアプローチする刺激、2種類のEMSで頭筋を効率よく刺激できます。
ブラシがクッションのように上下し頭筋をしっかり捉え、EMSがダイレクトに届くのもポイント。また、イオンの力により、いつもの化粧品が角層へぐんぐん浸透するので、毎日のスキンケアも格上げできます。肌表面をキュッと引き締めつつ、奥のほうの筋肉も同時に刺激できるので、即効性と長い目で見た筋トレ効果も期待できます」

光美顔器

緑のLEDが1日10分で美肌に導くマスク型美顔器

ヤーマン「ブルーグリーンマスク」
11万円 (税込)

「マスクをかぶるだけでLEDケアができる便利なアイテムです。LEDの光は波長によって肌に与える効果が異なり、ブルーグリーンの波長は肌の明るさや透明感に、赤い波長はハリや潤い、目尻のシワに効果があります。
装着がとても簡単なので、テレビを見ながら、ストレッチをしながらなど、“ながら美容”ができるうえ、装着時間も10分と短く継続しやすいところも魅力です。顔全体をしっかり覆うことができ、まるでサロンのようなケアが期待できますよ」

美容クリニックで使われる2つの光を強力照射

パナソニック「光美顔器 フォト ブライトショット EH-SL85」
6万9300円(税込)

「美容クリニックで用いられるLEDとIPLという2つの光を、強力照射できるアイテムです。強力であるにもかかわらず、ダウンタイムが不要というのはとても大きなメリット。
照射できる2つの光は波長が異なり、明るさ、透明感、うるおい、毛穴の目立ちにくさ、ハリ感、ツヤ感、キメ、角質くすみと8つの効果を期待できます。また、メラニンが溜まった角質くすみを剥がれやすくし、健やかな角層へ導くこともできます。ハイパワーながらも痛みはないので気軽に使え、サロン通いをしている人が、サロンに通う合間のホームケア用に取り入れている場合も多いです」

ドライヤー

風の力で乾かしながら髪をストレートに

ダイソン「Dyson Airstrait ストレイトナー」
5万3799円(税込)

「ヘアアイロンのように髪を挟んで使う新しいタイプのドライヤーです。縮毛矯正やヘアアイロンでは作れない自然なストレートヘアに仕上げたいという要望から作られた商品です。
過度な熱によるダメージを抑えながらも、しっかりとストレートに伸ばせます。また、髪を乾かしながらスタイリングができるので、時短にも。本品でドライからスタイリングまでを行うと、キューティクルが整ったツヤツヤの髪に仕上がりますよ」

温度を自動でコントロールし、乾きすぎや半乾きを防止

リファ「リファビューテック リセッター」
3万8500円(税込)

「アタッチメントを変えることで、根元をふんわり立ち上げたり、艶のある自然なカールを作ったりでき、ドライからスタイリングまでこれ1本で完了。プロの手を借りたような本格的なスタイリングが可能で、トップをふんわり立ち上げながらも毛先がしっとりまとまったひし形シルエットを作れ、小顔に見せることもできます。
ヘアアイロンとは異なる、ふわっとした仕上がりを求める人におすすめですね。また、自動で送風温度をコントロールする機能と、至近距離からハイドロイオンを届ける機能を搭載しているので、髪の水分を保持しながら髪を乾かせ、ダメージを最小限に抑えられます」

自宅にいながらもサロンクオリティの仕上がりを手に入れられる美容家電。テクノロジーの進化により高性能なアイテムが増えているいま、未来のお肌と髪への先行投資として、取り入れてみてはいかがでしょうか。その際はぜひ本記事を参考に、自分のライフスタイルに合った、使い続けられるアイテムを選びましょう。

Profile

白物・美容家電ライター / 田中 真紀子

出産を経て、子育てと仕事の両立に悩むなか、家事をラクにしてくれる白物家電、エステに行けなくても自宅でケアできる美容家電に魅了され、家電専門ライターに。現在は雑誌、webにて執筆するほか、専門家として記事監修、企業コンサルタント、アドバイザー業務もこなし、テレビ・ラジオ出演も多数こなす。TikTok「家電のまきこさん」も絶賛更新中。
HP

取材・文=加賀美明子(NeemTree)