短時間で手間なくシワとり&ニオイとりができることから、注目度が急上昇している「衣類スチーマー」。朝の出勤前、着ていこうと思っていた服にシワが!……そんなとき衣類スチーマーがあれば安心です。「ウチにはアイロンがあるから」と思っている人も、スチーマーの手軽さを知ってしまったら手放せなくなるはず。
そんな衣類スチーマー、最近家電メーカーが力を入れ始めたこともあってモデルも増えています。ではいったいどれを購入すればいい? そこで、本サイトでもスティック掃除機の記事などでおなじみ、家電コーディネーターの戸井田園子さんが登場。主要なモデルすべてを使い込んだ戸井田さんに、今回ピックアップした最新の衣類スチーマー4モデルを評価していただきました。
衣類スチーマーの傾向と選び方
「衣類スチーマーが注目されるようになった理由は、やっぱり手軽さだと思います。アイロンのようにアイロン台を出す手間がなく、ハンガーにかけたまま、サッと手早くシワとりできるのが魅力ですね。また最近は、ビジネススタイルがカジュアルになってきたのも、理由のひとつでしょう。シャツをパリッとさせる必要がなくなったので、毎日アイロンがけをするという家庭は今では減っているんですよ」(戸井田さん・以下同)
衣類スチーマーはアイロンとどう違う?
ではスチーマーがあれば、もうアイロンは必要ないのでしょうか? 戸井田さんは、それぞれシワとりの方法に違いがあるので、用途に応じて使い分けてほしいと話します。
「アイロンは、熱した鉄板を衣類に押し当ててシワをのばします。一方のスチーマーは、蒸気をあてて、よれている繊維を元の状態に戻すことでシワをとります。このような違いがあるので、スチーマーでは、アイロンでプレスしたようなパリッとした感じにはなりません。しかし繊維の風合いを残しながらシワをとるのはスチームのほうが得意。だから、おしゃれ着やニットなど繊細な生地のシワとりには、スチーマーのほうが向いているんです」
スチーマー特化型と“スチーム+プレス”に二分
スチーマーは手軽で便利。とはいえ、しっかりアイロンがけしたい服もある。そんなニーズに合わせて、プレス機能を併せ持つスチーマーも登場しているそうです。
「冠婚葬祭のYシャツ、子どもの給食着や背番号、ハチマキなどはどうしてもプレスが必須。普段アイロンは必要ないけれど、こういった“ちょいがけ”したいという人は多いと思います。そこで“スチーム+プレス”ができる衣類スチーマーが生まれました。
今回紹介する中では、パナソニックと日立がこのタイプ。先行したパナソニックの衣類スチーマーは、プレス機能を持たせたことがヒットにつながりました。これに対してティファールと東芝はスチーム単機能タイプで、スチーマーとしての使い勝手はこちらのほうが上。衣類スチーマーにはこの2タイプがあるので、用途に合わせて選びたいですね」
ニオイや雑菌にも効果を発揮!
加えて、衣類スチーマーはニオイや雑菌にも効果的なところも魅力だそうです。
「スチーマーは除菌、消臭、ダニ対策にも効果的です。蒸気は除菌力が強いので、冬のコートなどシーズン中にクリーニングに出せない衣類のケアに最適。毎日スチームをあてることで、洗えなくても雑菌やニオイを落とすことができます。シワのばしはもちろんですが、こういったリフレッシュ効果も、衣類スチーマーの人気を後押ししているのではないでしょうか」
では、具体的なモデルについて、引き続き戸井田さんにうかがいます。いまおすすめのモデルを4点、挙げていただきました。