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庭や花壇がなくてもコンテナさえあれば!自然とともに暮らす
初めてのテラスガーデニング

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ガーデニングは、庭がなくちゃ楽しめない。そんな風に思っていませんか? 集合住宅に暮らす人が増えているほか、一軒家であっても庭がなく、スペースを駐車場に割いてしまっている家は少なくありません。実はそういった環境でも、ガーデニングは楽しめるんです。

そこで、今回は庭がなくてもコンテナ(鉢やプランター)を使えば楽しめる、ガーデングのコツを紹介しましょう。

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コンテナを使うなら、まずは土にこだわること

プランターをはじめとするコンテナ栽培で大切なのは、実はなにはなくとも“土選び”。そこで、まず知っておきたいのが、植物と土の関係です。

草花、野菜、果樹をはじめとする植物は、当たり前のことですが、生き物です。そのため、太陽の光で光合成を行うことによって、体内のエネルギーに変え成長していきます。その成長を助けるのが、土に含まれるさまざまな栄養素や微生物の力なのです。自然環境の中では、植物は根を伸ばして栄養を得られますが、コンテナ栽培では土を選ぶことが重要になるのです。

 

培養土を使ってすくすくと育てる

とはいえ、初心者はどんな土を使えばいいのか頭を悩ませることに。そこでおすすめしたいのが“培養土”です。

培養土とは、いろいろな土を作っている会社が、育てる植物に合わせて「赤玉土」「黒土」といった土に、植えた植物がスクスクと育つよう工夫して肥料を混ぜ込み作った土のこと。小麦粉にベーキングパウダーなどを混ぜて作られ、そのまま水や牛乳などを加えるだけで手軽にホットケーキを焼ける、ホットケーキミックスのようなものと考えればわかりやすいですね。

そのため、培養土には育てる植物に合わせてさまざまな種類が販売されています。コンテナで、自分がどんな植物を育てたいのかを考えて購入を。ガーデニングショップやガーデンセンターでは、「培養土」と書かれたものもありますが、草花の土、観葉植物の土、多肉植物の土、ハーブの土、野菜の土、バラの土、イチゴの土、ブルーベリーの土……と育てる植物名別に細分化され、販売されています。

これらの土の大きな違いは、水はけはもちろんですが、実や花を楽しむ土はリン酸系肥料、葉を楽しむものはチッソ系肥料、地下部に実がなるジャガイモなどの肥料にはカリ肥料が多めに配合されていること。そのため、培養土を使って育てる場合は、肥料を通常よりやや少なめを意識して与えるといいのです。

培養土は、赤玉や黒土などを中心に各種の土を混ぜ合わせて作られて土のこと。育てる植物に合わせて配合されているものも多く、手軽に取り入れられます。(撮影協力/滝野川種苗)
培養土は、赤玉や黒土などを中心に各種の土を混ぜ合わせて作られて土のこと。育てる植物に合わせて配合されているものも多く、手軽に取り入れられます。(撮影協力/滝野川種苗)

 

コンテナ選びが空間演出のポイント

なにを植えよう? と考える前に、まずはベランダや玄関先をどのように演出したいのかをイメージし、それに合わせてコンテナを探してみましょう。園芸の世界では、プランターをはじめ、植物を植え込む容器のことをその総称して「コンテナ」と呼びます。人が入ることができるほど大型のものから、小指の先よりももっと小さなものまで、サイズや形状、素材もさまざま。また、床に置くだけでなく、壁にかけたり、上から吊り下げたりすることができるものなどもラインナップしています。

集合住宅などの玄関先に置く場合は、自宅以外の周囲の住まいへの配慮も大切です。あまり大きなものを置いて通行の邪魔にならないようにしましょう。また、ベランダや屋上などにコンテナを置く場合には、どのくらいの荷重にまでその場所が耐えられるのかを考えることも大切です。植物のことばかりに気を取られてしまうあまりにベランダの床が落ちてしまったという事例も少なからずありますのでご注意を! また、吊り下げ(ハンギング)型のものは、風などによる落下にも注意したいものです。

コンテナとは、プランターを含む鉢の総称として使われる言葉で、多種多様
コンテナとは、プランターを含む鉢の総称として使われる言葉で、多種多様

 

シンプルに飾りたいなら同系色を選ぼう

玄関先をシンプルにまとめたい! ならば、同じコンテナに植えて並べることです。形状だけでなく、カラーも揃えることで統一感を出せます。また、植える植物も同種に揃えるといいでしょう。ついついガーデニングにハマってしまうと、いろいろな種類の植物をひとつのコンテナにたくさん植えこんでしまいたくなりますが、初心者ならそこはグッと我慢して。

どうしてもいろいろ植えてみたいなら、花の種類を変えるなら同系色を、または同じ花の品種をいろいろと植え込んで、色を変えるといった植え方をおすすめします。

ホームセンターなどに行けば、季節を彩る美しい草花に出会えます。(撮影協力/農産物直売所 なのはな)
ホームセンターなどに行けば、季節を彩る美しい草花に出会えます。(撮影協力/農産物直売所 なのはな)

 

ナチュラルに楽しみたいなら素材はプラスチック以外を

ナチュラルな印象になるのは、テラコッタや木製タイプの、プラスチック以外の素材。プラ鉢などに木をイメージしたプリントのものでもかまいません。もちろん、自分で木材を購入し手作りしてもOK。その場合は、ニスやペンキでコーティングを。

 

草花を上手に寄せ植えするには?

植物の中でも、“宿根草(しゅっこんそう)”や“多年草(たねんそう)”と呼ばれるものを上手に配することで、植え替え回数を少なくすることもできます。植え方は置き場によって異なりますが、端に寄せて置くなら、後ろに背の高い植物を、手前に背の低い植物を配するボーダーがいいでしょう。ただし、大型のものはそれなりに土の量も使うのでベランダに置く場合は、必ずベランダの荷重を確認してから。

また寄せ植えをすることで、さらに草花を美しく飾ることができます。そこで、実際に草花の寄せ植えを作ってみましょう。用意するものは、好みのコンテナと草花、培養土、鉢底の網になります。

今回は、青と白の花を使った夏向きのコンテナを紹介しましょう。

 

Step1
鉢を平らで、床などが汚れても良い場所に置きます。これは、作業をする上で大切なことです。床を汚したくない場合は新聞紙を敷きましょう。

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Step2
鉢底の網を使って、鉢の穴をふさぎます。これは、鉢から土がこぼれないようにするだけでなく、鉢底から害虫などの侵入を防ぐ役割もあります。

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Step3
土を入れる前に、植物を仮置きしてバランスを見るようにします。今回使用の植物は、デルフィニュウム(ミントブルー)、ローダンセダム、ワスレナグサの3種類。

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Step4
土を少し入れ、植物を植えます。植物を鉢から抜く時は、優しくそっと抜きます。

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Step5
中央に背の高いデルフィニュウムを植えます。次にワスレナグサを周囲に植えます。

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Step6
ワスレナグサを植えたら、最後にローゼンセダムを植えれば完成です。土は押し込まないようにしましょう。最後に、鉢底から水が出るまでたっぷり水を与えます。
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次編では、「初めての家庭菜園」をテーマに初心者のための野菜づくりのコツを紹介します。

 

Profile

園芸研究家・グリーンアドバイザー / ふじえりこ

監修&執筆に『ベランダ菜園 おいしい野菜づくりのポイント70 (メイツ出版)』、『とびきりおいしい野菜の作り方』他多数。エバーグリーン(http://evergreeninc.site/evergreenpost/)にて、ご神木やお家レシピを紹介。東京都北区の植木市にて緑の相談員歴20年以上。現在はハリネズミと一緒にハーブを中心に、多肉植物を栽培中。

 

撮影=いなばしろう