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基礎知識や相場について解説敷金・礼金は
どういう条件で発生する?

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賃貸物件に引っ越しを考えた際、家賃のほかに気になるのが、敷金・礼金でしょう。初めてマンションやアパートを借りるならなおさら、敷金・礼金の意味がわからず不安に感じるのではないでしょうか。

今回は、マンションやアパートを借りる際に発生する、敷金・礼金の基礎知識や相場について、詳しく解説していきます。

 

敷金・礼金とは?

マンションやアパートを借りる際に必要な敷金・礼金。入居する前の初期投資のひとつで、それぞれ支払う意味が異なります。どのような違いがあるのか、敷金・礼金の違いについて解説しましょう。

・敷金
敷金とは、部屋を退去する時の原状回復費用のことを指しています。マンションやアパートで生活する上で、壁やフローリングに傷をつけてしまうことがあるでしょう。そういった傷や汚れに対しての修復費用を入居前に支払う準備金になります。

・礼金
マンションやアパートを借りる際に、所有者である大家さん(オーナー)に対して、お礼の意味を込めた費用として支払います。敷金と違い、何か修復のための費用や住んでいる上で、後々活用するような費用ではありません。

 

敷金・礼金が発生しないケース

基本的に敷金・礼金は、マンションやアパートを借りる際の初期費用として、入居する際に支払うことが一般的です。しかし、場所によっては駅から遠かったり、スーパーなどの生活用品を購入する場所が少なかったりするような場所では、物件を借りようとする人が少ないため、少しでも借りやすいように、“ゼロゼロ物件”、つまり敷金・礼金がない物件を大家さんが設定しています。

特に学生や社会に出てまもない身分だった場合、初期投資を抑えることができればそれに越したことはないので、多くの人がゼロゼロ物件を検索していることが考えられるでしょう。そのため、ゼロゼロ物件の情報が不動産情報などで掲載された場合は、速やかに入居希望を出すのも大切です。

そんななかで、大和リビングの「敷金礼金更新料0」プランが注目されています。新生活を少しでも楽しくスタートしてもらいたいことから、提供されている物件で、D-roomの「タダシ物件」というものです。

タダシ物件の魅力は、初期投資である敷金・礼金が発生しないだけでなく、1年〜2年ごとに必要な更新料もかからないのが魅力。更新料が必要ないので、長く住んでも余計な費用がかかりません。

D-roomの「タダシ物件」
https://www.daiwahouse.co.jp/chintai/theme/11123/

 

敷金・礼金の相場

ゼロゼロ物件はたしかに魅力的です。しかし、自分の理想とする場所ではなかったり、間取りの折り合いがつかなかったりした場合は、敷金・礼金が発生する物件を借りることを検討することも重要です。

敷金・礼金が発生する物件の場合、費用の相場はどれくらいなのでしょうか。結論からいうと、敷金・礼金ともに、“原則として1ヶ月分”が相場となっています。

そうなると、入居の際にかかる費用を計算すると、まず必要になる費用として家賃2ヶ月分が入居時の相場になるため、4万円の家賃であった場合、4万円(家賃)×2ヶ月+4万円(敷金)+4万円(礼金)=16万円となります。

他にも、仲介料などが入ることもあるので、細かく計算すると、16万円以上はかかることが予想されます。このように、初期費用が高いと入居希望の方のハードルが高くなってしまい、入居希望者が減ってしまうために、ゼロゼロ物件が増えている傾向にあるのです。

 

敷金・礼金がない場合のデメリット

マンションやアパートに入居する際にかかる、敷金・礼金といった初期費用がないゼロゼロ物件は、一見お得な物件に聞こえますが、デメリットはないのでしょうか。ゼロゼロ物件がお得であれば、誰もが敷金・礼金を支払おうとしないでしょう。

具体的に、敷金・礼金がない場合のデメリットを紹介していきましょう。

 

1.敷金がないと退去時に原状回復費用が発生

まず敷金は、マンションやアパートの契約を打ち切った際に、退去する場合の原状回復費用として入居時に支払うものです。そのため、初期費用として敷金を支払っていなかった場合は、原状回復費用が退去してから請求されることがあります。

原状回復費用は、正しい部屋の借り方をしていれば高額になることはありませんが、タバコの影響で壁紙の色が変わっていたり、壁紙が大きく破損していたりなどの大きな変化があった場合は、オーナーも原状回復のために壁紙の張替えなどを行う必要があります。

その際に敷金を払っていれば、原状回復に使用された費用が差し引かれた金額が戻ってくるので、何もなかった場合はお金が戻ってくる可能性があります。敷金を払っていなかった場合は、原状回復費用がかかるので、退去時にはゼロゼロ物件はお金を工面しないといけないのがデメリットといえます。

 

2.選択肢が狭くなる

ゼロゼロ物件は、初期費用を抑えることができるため、若年層を中心に人気があるのが特徴です。その反面、駅から遠い、間取りが狭いなどの住む上での問題点が見つかる可能性があります。

もちろん、そういった物件ばかりではなく、ゼロゼロ物件でも比較的駅に近く、住みやすい環境で提供されている物件はあるでしょう。

ただゼロゼロ物件だけを意識して物件を探していると、選択肢の幅が狭まり、最終的にいい物件が見つからず、他の人に取られて空きがなくなるという問題もあります。そのため、デメリットとしては、条件が限定的なものになってしまうため、広い視野で物件探しが出来ないという点です。

 

入居・退去前に実施しておくこと

マンションやアパートは、退去する際に現所回復費用を請求されることがあるため、出来るだけ借りている部屋を傷つけずに、現状維持を心掛けることが大切です。現状維持のためには、入居・退去前にどのようなことを実施するべきなのか、詳しい内容を紹介していきます。

 

・入居時

原状回復費用が出来るだけ発生しないように、入居時に気を付けておきたいのであれば、入居した状態のままを保持することが大切です。そのため、自分が使用する家具で、壁紙やフローリングを傷つけないようにすることが重要になります。

特に冷蔵庫の下は、水が漏れたり、普段も掃除の手が行き届きにくいことから、事前に何か挟んで置き、床を汚損しない工夫を施すことが大切です。

100均で手に入るマットやクッションなどを置いて傷の発生を防ぐことができます。他にも、あまり費用をかけたくないのであれば、引っ越しの際に使用したダンボールを敷いてもいいでしょう。

それでは見た目が悪い……というのであれば、ホームセンターで専用のマットを購入するといいでしょう。水漏れや傷の発生を予防してくれるので、退去時に冷蔵庫の下が汚れていたり、傷がついていたりするという状態を回避してくれます。

他にも、家具を入れる時に、壁にぶつかって傷をつけないように、クッション材をつけておくことも大切です。

 

・退去時

マンションの契約を更新しないことを決断し、退去する場合は、少しでも綺麗な状態にすることが大切です。そのため、先に不要家具を撤去して、汚れている場所を掃除していきましょう。

長年蓄積した汚れは、特に頑固になっていることが考えられるので、退去の1週間前には不要家具の撤去や掃除を実践することをおすすめします。

掃除をするポイントとしては、窓や冷蔵庫の下、洗濯パンをとにかく綺麗にすることを意識しましょう。少しでも汚れが残っていたりすると、原状回復費用としてクリーニング代を請求される可能性があります。入居する時以上に綺麗にすることを意識し、退去の日までに掃除を終わらせましょう。

 

敷金が返ってくるタイミング

初期費用として支払った敷金については、退去してからオーナーが原状回復費用として使用した後、差し引き余った分が返金されます。返金のタイミングは、1ヶ月後など特に連絡されることがないケースが多いので、自分でこまめに口座を確認しておきましょう。

同じように、初期費用として支払った礼金については、オーナーへのお礼の意味を込めた費用であるため、戻ってくることはありません。

 

まとめ

マンションやアパートを借りる時にかかる敷金・礼金は、それぞれの意味合いや支払った後の扱いが全く異なります。そのため、どちらが入居する際に支払っても損にならないかなど、考慮して物件を選ぶことが重要です。

また敷金・礼金が0円のゼロゼロ物件は、お得な分、退去時の原状回復費用の請求や物件探しの条件を狭めてしまう恐れがあります。

もしそれでもゼロゼロ物件を探したいのであれば、D-roomの「タダシ物件」がおすすめです。敷金・礼金だけでなく、更新料も0円なので、長く住む場合にお得となるでしょう。

物件を選ぶ上で、検討する必要があるのは、間取りや家賃だけではありません。敷金・礼金についても意識することが大切。しっかり検討してみてください。