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2019年、W杯が日本で開催!今年最注目のスポーツ、
ラグビー観戦を初心者が楽しむ方法

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「ラグビーワールドカップ2019日本大会」はこうして楽しむ!

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W杯での注目ゲーム

9月から開催されるワールドカップの中で、注目すべき試合は2つです。

・日本VSアイルランド、スコットランドの試合
「予選リーグ(プールA)では、日本、ロシア、サモア、アイルランド、スコットランドの5カ国の中で2位までに入らないと、決勝トーナメント(8チーム)には出場できないのです。過去の大会で、日本は決勝トーナメントには進んだことがありませんから、格上のアイルランド、スコットランドのどちらかには絶対に勝たなければいけません。この2カ国との試合は、ぜひ観てほしいです」

・世界の強豪同士の試合
「予選リーグ(プールB)のニュージーランド×南アフリカ、プールCのイングランド×アルゼンチン、プールDのオーストラリア×ウエールズは、世界中のラグビーファンから注目される試合です。世界の強豪と言われる選手が集まったチーム同士の戦いは見ものです」

 

覚えておきたい日本代表の選手たち

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現在、日本代表に選ばれた15名の選手は、元日本代表だったヘッドコーチとともに、ワールドカップに向けてトレーニングを続けています。

「現在の日本代表は、世界ランキング11位です。なかでも注目すべき選手は、2015年大会でも主将を務めたリーチ・マイケル。ラグビーが強いニュージーランドの出身で、世界でも名の知られた選手です。ポジションはフランカー(6番か7番)を務めています。また、ウイングの福岡堅樹選手は爆発力があり、50mを5.8秒で走る脚を持っていて、世界レベルのスピードを出す選手と言われています。彼は2019年のワールドカップと、2020年の東京五輪に出場した後、引退して医学部を受験し、医者を目指すことを決めています。ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフは元日本代表で、1999年のワールドカップには日本代表の選手として出場しています。また、元ニュージーランド代表選手でもあり、1995年大会ではワールドカップで準優勝したときのメンバーでもあります。瞬発力や駿足力を必要とする日本独特の戦い方をよく知っていて、日本ならではの戦い方をサポートできるコーチです」

 

さらに、ワールドカップのほかにも注目の大会は目白押し。

 

絶対チェックしたい国際大会 直近スケジュール

ラグビーマガジン編集部がオススメする、これからチェックしておきたいラグビーの試合をお聞きしました。

1. 2月23日から始まっているスーパーラグビー
「世界レベルのスーパーラグビーというリーグがあります。そこに参加する、日本を本拠地とする「サンウルブズ」の試合は要チェックです。日本代表選手も出場しますし、他国のチームにも代表選手がたくさんいますから、ワールドカップの予習にはぴったりです」

2. 7月27日から始まるパシフィック・ネーションズカップ
「ワールドカップ開催の2ヶ月前とあって、しっかり調整した日本代表の姿が観られる絶好の機会です。日本は、フィジー(会場は岩手・釜石)、トンガ(会場は大阪)、アメリカ(会場はフィジー)と戦います。そのひとつとなる釜石鵜住居復興スタジアムは、2011年に津波で甚大な被害を受けた地域で、復興計画によって新設されたところです」

3. 9月6日のウォームアップゲーム
「ワールドカップ直前の9月6日には、熊谷にて南アフリカの代表選手と日本代表の戦いがあります。南アフリカは世界ランク5位ですが、2015年の試合では日本が僅差で勝利しています。また、この熊谷ラグビー場は今年のワールドカップのために大規模な改修工事が行われ、熊谷という街がラグビーで盛り上がっているのが楽しめます」

 

ラグビーを観たことがない!という人でも、ワールドカップ開催に向けて今から試合を観戦しておけば、徐々にルールがわかってきて、より楽しめるようになるでしょう。スタジアムに足を運んで、その迫力を味わってみてください。

 

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ラグビーマガジン

ベースボール・マガジン社が発行するラグビー専門の月刊誌。選手のインタビューや注目すべき試合の特集が組まれ、予習や復習にもおすすめです。
https://www.sportsclick.jp/rugby/

 

取材・文=吉川愛歩 写真提供=松本かおり 構成=Neem Tree