決断を後押ししてくれる
実用性の高いカード
元木:ルノルマンカードについても教えてください。ルノルマンはあまりにも本当のことを言ってしまうから、糾弾され、牢屋にも入れられてしまいます。このカードはやはり、すごいんですか? タロットカードやオラクルカードとは違うんですよね?
小宮:自分のことを“シビル”と称してましたからね、ルノルマンは。シビルとは預言者という意味なんですよ。オラクルカードは“心の持ち方”なんだけれども、ルノルマンカードはプラクティカルなアドバイスをしてくれるという。
元木:実用性が高いということですね。
小宮:具体的にどうしたらいいか? という決断をしてくれる。このカードには現実的なもの、実際にこの世にあるものしか描かれていませんから。つまりシンボルを表していて、そのシンボルがなにを意味しているのかを読み解けばいい。アドバイスカードにもなるし、オラクルとしても使えるし、思考をまとめるにもいい。……ちょっと、元木さんのこと見ましょうか。“3枚引き”をやりますね。
元木:ありがたい。私、今、ちょっと悩んでいる仕事があるんです。新しいジャンルの仕事なんですが。
————とココで、JUJUさんの質問に元木さんが答えつつ、3枚のカードを引くと……
小宮:はい、成功します。
元木:本当に!? どうして!?
小宮:人物カードばかりでしょ。王様にクイーン、そしてジャックと高い位のカードばかり。クイーンは元木さんだとすると、これは早く実行したほうがいい。
元木:「蛇」と「大鎌」「魚」の意味は? あっ、これはご著書に詳しく解説されていますから、読者のみなさんにはそれを読んでいただいたほうがいいですね(笑)
小宮:ふふふ、ありがとうございます(笑)。ここにアドバイスカードを1枚つけることができますから、元木さん、1枚選んでください。
元木:はい、こちらでお願いします。
小宮:「木」がでてきました。数字はまた「7」です。木は元木さんを象徴するカードなんですね。女性は、女性のカードが出てきたら自分なんですが、元木さん、ご自分のこと「木」だと思っているのね(笑)
元木:私のお店の名前も“大きな木”を意味しているんです。木のグッズを集めていますし。
小宮:「大鎌」があって、「木」があって。つまり「木こり」です。なにかをつくっていく、できていくという。「木は、人間より先にこの世界に来た」と、インディアンの話にあるんですけど、先に木陰をつくったり、座るところがなかったら「僕にすわっていいよ」、寒かったら「僕を焼いていいよ」っていう話がありますよね。だから、一歩先に行って、できることをしてあげる、なにかをお膳立てしてあげる、そういう意味があるんですね。
元木:新たなビジネスに自信が持てました。ちょっと不安なときに背中をひと押ししてくれる、それがルノルマンカードなんですね。ところで、ルノルマンカードには36枚あって、“すべての数の和が666”になるということですが、この“666”という数字について教えてください。
小宮:“666”って悪魔の数字だ、なんて怖がられたりしますけど、そんなことはありません。商品に記されているバーコードにも“666”がマーキングされていたり、日本のお金もね、“666”にのっとっているんですよ。
元木:え? どういうことですか?
小宮:1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉を足し算してみて。
元木:あっ! 666!
小宮:造幣局のお土産品、硬貨を模したおせんべいがあるんですけれど、これがまた、その並びで入っていてね。でこの“666”という数字は、フリーメイソンがつくったといわれていて。
元木:フリーメイソンって、友愛結社というか秘密結社の?
小宮:そう。経済が成り立たないと世界が成立しないでしょ? その世界を動かしていくエキスパートがいて。それがソロモン王、ダビデの息子だったんです。ソロモン王の神殿の跡地周辺にフリーメイソンができて、とか、テンプル騎士団がマグダラのマリアを守ってきたとか。いろいろ話はありますが、とにかく、お金に関して上手でね、たくさん持っているし、なくても仕事ができるという。でも、フランスの王様(フィリップ4世)がテンプル騎士団の壊滅を図るために一斉に逮捕したのが“13日の金曜日”だったという。
元木:なるほど。『ダ・ヴィンチ・コード』みたい!
小宮:そういうところに繋がっていくの。だから“666”ってお金に大きく関係していて。これを上手に活用すると、現実、つまり経済をつくることができるんです。ルノルマン・ピケのグランタブローは、666で成り立つ「太陽の魔法陣」!
元木:ルノルマンカードは36枚、6×6で並べると36になって、カードもお金も“666”となる。うーん、「6」がキーワードになりそうです。
本当に自分らしい
自分になるためのカード
元木:ふと思ったんですが、ルノルマンカードを引くときは、左右どちらの手を使えばいいのかしら? いろいろそうした約束事がありそうな気がして……。
小宮:利き手じゃないほうの手で! その理由はね、利き手って小賢しいんですよ(笑)。利き手じゃないほうの手は無垢なんです。だって、利き手じゃないほうでお化粧できる? できないでしょ?
元木:納得です! ではスマートフォン版、PC版も同様に?
小宮:どちらでもOKですよ。
元木:お話を伺えば伺うほど、ルノルマンカードって、たんなる占いではなく、自分のための判断をするためのものだってことがよくわかります。
小宮:だからね、うちのカードは絶対に覚えないでね、と念を押しておきます。
元木:つい暗記しようとしがちですけど……。
小宮:カードは、あなたに「こういうことを伝えようとしている」シンボルなんです。だから見るだけじゃなくて、“聞いて”ねって。
元木:いまの時代、いろんなことを選択して決断しなくちゃいけません。とくに女性は。だからこそ、マドモアゼル・ルノルマンのメッセージを聞かなくちゃ、伝えなくちゃと言われているような気がします。
小宮:そうですね。いまって、フランス革命のころと同じようなカオスな時代ですもんね。恐怖政治に突入したら大変なことになってしまう。政治家が言うところの“輝く女性”ではなく、自分たちで思っている“輝く女性”になることでバランスが取れると思うんです。
元木:求められる女性像ではなく、自分がなりたい女性像ですよね?
小宮:そう、本当に自分らしい自分になること。ルノルマン自身もそうやって生きていて、男性社会のなかで虐げられたからこそ、ルノルマンカードのシンボル、数字を読み解けば、あなたの道はそこにあるってことがわかるはず。
元木:まさにルノルマンカードは、現在の女性たちのバイブルなんですね。昔は、この大学をでればこうなる、ここに就職できるというような守られた生き方が推奨されていて、そこからハジかれるとマイナスな人生だと評価されていました。でも、いまって、その枠では生きていけない時代で。銀行だって統合されちゃうし、永久就職が難しくなっている。私自身も独立して6年経ちましたが、「どうやって生きていくか?」をいつも考えさせられています。なにを信じるか、なにを求めるのかを、自分で決めなくちゃいけません。そこに、このルノルマンカードが役に立ちますね!
小宮:その通り。女性には直感があるでしょ? この直感でカードを引く。そういうシンプルなことなんです。
元木:ルノルマンカードのことが知られるようになって。たとえばいま、Amazonで「ルノルマン」と検索すると、新刊がいくつか出てくるんですが、どれもが“占い方”を解説しているだけなんです。JUJUさんのように、ルノルマンという女性に迫っているものがない。JUJUさんの本は、人物像がとても深くて。そのおかげでルノルマンカードの深さや本当の意味がわかりました。私は強く生きてもらうために、女性に自立して生きてもらうためにこのカードをつかってほしいと思う。そして、JUJUさんって“マドモアゼル・ルノルマンの生まれ変わり”のような気がしています。
Profile
ルノルマンスクール・プリンシパル / 小宮ベーカー純子(左)
1990年代からチャネラーの草分けとして活動。“JUJU”の愛称で知られ、ニューエイジのリーダ的存在としても活躍。女優、舞台芸術の分野出身であることからも、ダンスと精神世界の統合であるコズミックダンスを考案し、国内外問わず多くのアーティストと公演を行った。「5次元への意識変化で現実を変えていく」ためのセッションやワークショップを多数開催。著書多数。
https://www.lenormand-japan.com
★イベント情報
「ルノルマン・ピケ特別講座」
2018年5月12日(土)13:00〜17:00、5月13日(日)13:00〜17:00
※両日とも同じ内容での開催
※1日で基本編と実践編を学べます。
・場所=渋谷HikarieカンファレンスBルーム(12日)、Aルーム(13日)東京都渋谷区渋谷2-21-1
・参加費=1日40,000円(通常の初級講習の20%off)※「ルノルマン・ピケ」オリジナルポーチ付
申し込みは下記予約フォームへ=http://www.naturalspirit.co.jp/workshop/lenormand_komiya/lenormandgoyoyaku.html
ブックセラピスト / 元木 忍(右)
ココロとカラダを整えることをコンセプトにした「brisa libreria」代表取締役。大学卒業後、学研ホールディングス、楽天ブックス、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とつねに出版に関わり、現在はブックセラピストとして活躍。「brisa libreria」は書店、エステサロン、ヘアサロンを複合した“癒し”の場所として注目されている。
brisa libreria http://brisa-plus.com/libreriaaoyama
取材・文=山﨑 真由子 撮影=泉山 美代子