2. ふっくら専門店のような仕上がり! 炊飯器で焼く高級「生食パン」
話題の高級食パン専門店のようにふわふわで柔らかく、甘みのあるパン。バターと生クリームが入ったリッチな配合で、いくらでも食べられてしまいそうな軽さとおいしさです。
「炊飯器で焼くので上部に焼き色はつきませんが、スイッチを押すだけで焼けるので手軽ですし、パン作りに必要な道具がなくてもできるレシピです。はじめてパンを焼く方にも試していただきたいです」
【材料(5.5合炊き1台分)】
・強力粉(カメリヤ)…200g
・塩…3g
・砂糖…20g
・バター(室温に戻す)…16g
・生クリーム(脂肪分47%)…40g
・ドライイースト…3g
・水…100g~
【道具】
・炊飯器
「ほとんどの炊飯器で作ることができますが、一部の機器では作動しないこともあります。その場合は生地をフライパンに入れ、表面10分、裏面10分焼きましょう」
【工程】
①こね→②一次発酵(保温5分・スイッチを切って55分)→③分割・ベンチタイム(10分)→④成形→⑤二次発酵(保温10分・スイッチを切って15分)→⑥焼成
【作り方】
1. バター以外の材料を混ぜ合わせてこねる
ボウルの中にバター以外の材料を入れてこね、粉気がなくなってきたら両手でよく揉んでいきます。「はじめはベタベタして手にくっつくのですが、だんだん艶が出てきて、ベタつきのない生地になっていきます。そこまでよくこねましょう」
2. バターを入れてさらにこねる
生地がまとまったら、柔らかくなったバターを入れます。バターを入れると、いったんまたベタつく生地に戻ってしまいますが、こねていくうちにまとまりのある生地になっていきます。
こちらがこねあがった生地。艶やかでしっとりした仕上がりです。「バターが生地とまとまってきたら、100回くらいは生地をボウルに叩き落としてこねていきましょう。艶が出て油っぽさがなくなったら、こねあがりです」
3. 保温で炊飯器を温めて一次発酵させる
炊飯器の内釜に丸めた生地を入れたら霧吹きで濡らし、保温ボタンを押します。5分経ったらスイッチを切り、そのまま55分置いておき一次発酵させましょう。「保温ボタンを押して炊飯器を温め、発酵にちょうどよい温度にします。5分経ったら中が温まりますので、蓋を開けずスイッチだけ切り、そのまま55分置いておきましょう」
こちらが一次発酵後。2倍くらいに膨らんでいたら発酵終了です。
4. 生地を丸め直してベンチタイムをとる
生地を取りだしたらガス(気泡)を抜いて丸め直し、濡らして硬く絞った布巾をかけて10分休ませます。10分経ったら丸め直して内釜に戻します。
「このとき、表面にハリが出るように後ろをきゅっとつまみます。こうすることで、焼いたとき生地が横に流れて広がっていかず、高さが出るんです」
5. 保温で炊飯器を温めて二次発酵させてから焼く
丸め直した生地の表面に再度霧吹きをかけ、炊飯器の保温ボタンを押して温めます。10分たったらスイッチを切って15分置く。二次発酵が終わったら、炊飯ボタンを押して炊き上がりの合図が鳴るまで焼き上げます。早炊きではなく、40〜50分かけて炊く通常モードで焼きましょう。「炊き上がりのアラームが鳴ったら、一度蓋を開けて中を確認します。表面を優しく触ってみて、指のあとが戻らないほどへこんでしまう場合は、もう一度炊飯ボタンを押し、10分くらい焼いてみます」
底の部分に焼き色がついて、いい香りに焼き上がっています。
焼きたては柔らかすぎてスライスできないので、冷めるまで網の上で休ませておきましょう。
続いて、オーブンなしで作るパンの3種類めは、カンパーニュ。使うのは無水鍋です。