健康志向の高まりでヘルシーなフードが人気です。ところが一方で、高カロリーで高糖質という、なんとも“罪深い”グルメも盛り上がっているのです。特にパン業界では、多くのヒットが誕生! そのなかから4つを紹介しましょう。今まで1万個以上のパンを食べ歩いたという「旅するパンマニア」、片山智香子さんに解説していただきます。
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インパクトがある見た目でも味を想像できるパンが人気に
外出や外食がしにくい状況下、テイクアウトで楽しめるパンが人気です。なかでも、ギルティ(罪深い)なパンが人気を集めているのは、“プチごほうび需要”があるからだそう。
「相変わらずストレスの溜まりやすい日々が続いているので、多少の罪悪感があっても心が満たされるものを食べたい人は多いようです。とはいえ、まったく予想がつかない味のものには挑戦しにくい。とくに今のような不安定な時期はなおさらです。そういったニーズを受け、インパクトのある見た目ながらも味の想像がつくパンが流行っています。これはお店にとってもメリットで、たいていのベーカリーであればいつも仕入れている食材で作れます。つまり参入障壁が低いのです。なかでもトレンドの『マリトッツォ』は、形や使っている食材がシンプルなので、アレンジもしやすい。今後も進化系が登場すると思いますね」(片山さん)
罪悪感があってもつい食べてしまう、ギルティな食べ物で自粛ストレスを発散
コロナ禍で行われたスイーツを食べることについての調査では、「罪悪感を感じる」「体重が気になり抑えている」と答えた人よりも、「体重が気になってもつい食べてしまう」人のほうが多いという結果に。我慢せず食べることで、ストレスを発散しているようです。
■スイーツを食べることに対する気持ち
出典:クロス・マーケティング 調査対象:20~69歳の男女1100名 調査期間:2021年4月2~4日
1. ガーリックバターとクリームチーズをふんだんに使った「マヌルパン」
クリームチーズを挟み、溶かしたガーリックバターに漬け込んでから焼く、高カロリー&濃厚な味わいのパン。韓国発祥で日本のベーカリーにも登場。
俺のBakery「俺の罪悪パン」
2052円(5個・税込)
人気インフルエンサー「ウルフ」氏が監修した、日本における火付け役。店頭では2週間で1万個、通販では1800個が11分で完売。通販限定で8月31日まで販売中です。
2. プロお墨付きの高品質な果物とクリームをたっぷり挟んだ「青果店発フルーツサンド」
愛知県の青果を得意とするダイワスーパーが発売し、全国的に話題となった絵力抜群のサンド。目利きが仕入れた新鮮な果物を使用しています。
ダイワスーパー「八百屋の作る本気のフルーツサンド」
旬の果物をふんだんに使用。東京では中目黒と恵比寿の支店で購入できます。カラフルなサンドがズラリと並ぶ姿は圧巻。ネット通販もあります。
3.今までにない形状になった油が染みた罪深きパン「新形状カレーパン」
クルトンをまとった個性派なカレーパンがヒット。ほかにもベーグルカレーパンや食パンカレーパンなど、ニュータイプが続々登場しています。
小麦の奴隷「ザックザクカレーパン」
250円(税込)
ホリエモンこと堀江貴文氏が発案した店が作るカレーパン。クルトンのザクザク食感を楽しめる。開業3か月で1万食販売、「カレーパングランプリ2020」では金賞を受賞。
4. 第2フェーズに突入した今年のトレンドスイーツ「マリトッツォ」の進化系
今年の大ヒットスイーツであるマリトッツォは、アレンジを効かせた商品へと進化。流行り廃りが激しい業界だけに変化も著しい傾向にあります。
しずおか弁当(しず弁製菓部)「プリンアラモードッツォ/チョコプリンアラモードッツォ」
各650円(税込)
静岡県の同店ではマリトッツォを発売したところ、1日100個売れと大盛況。新たにプリン、クリーム、フルーツを挟んだ進化版も新開発。
ファーストキッチン/ウェンディーズ・ファーストキッチン「メロトッツォ」
350円~(税込)
生地にメロンパンを使い、クリームにはコク深いマスカルポーネチーズを使用。味はプレーン、ティラミス、抹茶あずきがラインナップします。
Profile
旅するパンマニア / 片山智香子
食べ歩いたパンは1万個以上。テレビや雑誌への出演に加え、YouTubeで動画も配信している。羽田空港マニアでもある。
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