仕事に家事に勉強にと、日々の暮らしに欠かせない文房具。便利かつ快適に作業がはかどるアイテムが続々と生まれています。
今回は、10年超にわたり機能に優れた新作文房具を評価・発信しつづけてきた「文房具総選挙」の選考委員会が、夏休みのあいだに揃えたい最新アイテムを22点ピックアップ。細部をブラッシュアップしたものから発明レベルの進化を遂げたものまで、どれもデジタルではまかなえない、アナログならではの機敏さや利便性を実感できるはず。
CONTENTS
- 0.1 1.コロンとしたサイズが絶妙なボールペン
- 0.2 2.音ハラ防止? 静音設計にこだわったボールペン
- 0.3 3.濃く長く! ニーズに応えた最上のフリクション
- 0.4 4.大容量インクを充填し筆記距離は約5倍のペン
- 0.5 5.ノック不要で筆記にのめり込ませるシャープペン
- 0.6 6.自動芯出しで集中力を妨げないシャープペン
- 0.7 7.アンダーラインが同時に引けるラインマーカー
- 0.8 8.削る手間いらずの “無限”に書ける鉛筆
- 0.9 9.スマホやタブレットとセット使いできるノートパッド
- 0.10 10.書き心地が向上した磁性メモ
- 0.11 11.本に挟んで、ふとしたときに書き留めるメモ
- 0.12 12.機能もデザインもムダがない普遍性にこだわったハサミ
- 0.13 13.安心設計で不意なケガから手を守るカッター
- 0.14 14.ペンケースの中でキャップが開かないテープのり
- 0.15 15.まっすぐ安全に切れるガムテカッター
- 0.16 16.持ち歩きしやすいスティック型のホチキス
- 0.17 17.1丁で5役の多機能ハサミ
- 0.18 18.スローに戻る安心安全な金属製メジャー
- 0.19 19.布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる浸透印
- 0.20 20.隣の本を抜き取っても倒れないブックスタンド
- 0.21 21.うちわにチケットなど思い出も丸ごと収納するファイル
- 0.22 22.マグネットで貼れるペグボードボックス
- 1 Profile
1.コロンとしたサイズが絶妙なボールペン
三菱鉛筆「ユニボール ワンP」
550円
ゲルインク史上、黒がもっとも黒いことで先日ギネス記録に認定されたくっきりインク採用の「ユニボールワン」シリーズ新作。全長約117mm・軸径約13.9mmの寸胴シルエットに驚かされるが、意外にも持ちやすく、収納にもぴったり。しかも書きやすさは健在だ。
2.音ハラ防止? 静音設計にこだわったボールペン
サンスター文具「ミュートン」
264円
ノックを繰り返したりクリップを触れたり、クセで無意識にボールペンをいじり、カチカチ音を発生してしまう人は多い。この“音ハラ”をモノ側で抑止しようと工夫されたのがこのボールペン。ノック音は同社従来比33%カット、クリップは軸に収納する仕組みとした。
3.濃く長く! ニーズに応えた最上のフリクション
パイロット「フリクションボールノックゾーン」
550~3300円
消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。
4.大容量インクを充填し筆記距離は約5倍のペン
サンスター文具「タンク」
165円
本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。
5.ノック不要で筆記にのめり込ませるシャープペン
三菱鉛筆「クルトガ ダイブ」
5500円
ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。
6.自動芯出しで集中力を妨げないシャープペン
ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。
7.アンダーラインが同時に引けるラインマーカー
サクラクレパス「ミックスライン」
各242円
太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。
8.削る手間いらずの “無限”に書ける鉛筆
サンスター文具「メタシル」
990円
削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入りした。
9.スマホやタブレットとセット使いできるノートパッド
オキナ「プロジェクトガジェットメモ 6.1inch/8.3inch」
605円/880円
裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。
10.書き心地が向上した磁性メモ
プラス「クリーンノートKaite メモタイプ」
1100円〜1760円
消耗品不要の磁性メモが、薄型コンパクトに。紙により近い書き心地になったほか、筆跡のコントラスト比が大幅アップし筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存可能。
11.本に挟んで、ふとしたときに書き留めるメモ
ラコニック「スタイル ブックマーカー」
各330円
売り場の本に挟まれた短冊のようなデザインで、しおりとしてページに挟んで使えるメモ。To Doリストからコーディネートを記録できる人型テンプレートまで、メモは8種類。1セット24枚入り。
12.機能もデザインもムダがない普遍性にこだわったハサミ
コクヨ「高級ハサミ〈HASA〉」
2420円〜2750円
「普通に良いハサミ」をコンセプトに開発されたハサミ。独自設計刃を採用するなど、切れ味や切り心地を追求した様々な工夫が施されている。強力、強力ロング、紙/工作用の3種で切れ味が異なる。
13.安心設計で不意なケガから手を守るカッター
オルファ「セーフティカッターコンパクト」
オープン:実勢価格1000円前後
コンパクトな丸みを帯びた形状で、握りやすい開梱用カッター。切り終わりに自動で刃が収納される安心設計だ。同社が海外で販売していたモデルを、この度国内でも販売開始した。
14.ペンケースの中でキャップが開かないテープのり
独自設計の「フリックキャップ」で、ペンケースの中でもキャップが開きにくく安心。粘着タイプは「しっかり貼る」と「あとから貼りつく」の2タイプ。詰め替え式で業界最小クラスなのもメリットだ。
15.まっすぐ安全に切れるガムテカッター
ミドリ「クラフトテープカッター」
990円
クラフトテープ用のギザギザカッターが進化した。クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい安全設計だ。
16.持ち歩きしやすいスティック型のホチキス
マックス「モティック」
902円
ペンケースに入れやすいスティック形状のホチキス。コンパクトながら針は最大100本と充分な量が装填でき、スケルトンで残量も確認しやすい。ボタンをスライドするだけのワンアクションで済み、片手で簡単に操作可能。
17.1丁で5役の多機能ハサミ
通常のカット機能はもちろん、ピーラー、栓抜き、フタ開けなどキッチンで便利な機能を1丁に集約。板厚刃とマイクロギザ刃が対象をガッチリとくわえ込むので、硬い食材もしっかり切ることができる。
18.スローに戻る安心安全な金属製メジャー
早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。
19.布も金属も! 身の回り品にポンポン捺せる浸透印
シヤチハタ「どこでも持ち物スタンプ 氏名印タイプ」
1650円
紙はもちろん布、プラスチック、金属などさまざまな素材に連続捺印できる浸透印タイプのスタンプ。水洗いしても落ちにくい油性インキを採用する。印面サイズは13mmで、印面はメールオーダー式。
20.隣の本を抜き取っても倒れないブックスタンド
立てた本の冊数が少なくても、倒れることなく保持できる画期的構造。23個のストッパーが個別に本を支えるので、本を抜き取っても残った本が倒れることがない。両サイドのジョイントで連結も可能。
21.うちわにチケットなど思い出も丸ごと収納するファイル
リヒトラブ「myfa(ミファ) うちわコレクションファイル」
1595円
うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。ポケットの有効内寸は約440×329mm。
22.マグネットで貼れるペグボードボックス
キングジム「ハルペギー」
1485円〜1980円
内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す ”を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作り出せる。オプションのL字フックなどと組み合わせれば収納力がアップする。
以上の22点、選んでみたら“最新のいいもの”はすべてが、日本メーカーのものになりました。コロナ禍前には、急増する訪日観光客の母国への“お土産”としても空前のヒットをとばしていた日本の文房具。その商品力はいまだ衰えていないようです。
※商品の価格はすべて10%消費税込で表記しています。
Profile
文房具総選挙選考委員会
雑誌『GetNavi』とウェブメディア『GetNavi web』が主催する毎春恒例の文房具アワード。新商品のなかから作業がはかどる文房具を専門家がノミネート、その頂点を一般ユーザーからの投票によって決定する。2013年に第1回を開催し、11年目となる。
文房具総選挙
取材・文=@Living編集部