日差しが強まる夏は、熱中症や紫外線対策が欠かせません。日焼け止めと並び、帽子も重要なアイテムです。ところが、おしゃれを損なってしまう心配も。
そこで、ファッション性と機能性を兼ね備えた帽子をリストアップ。帽子のセレクトショップ「OVERRIDE」を運営する株式会社栗原のプレス、室井ひとみさんに、おしゃれに日除けできるアイテムと選び方を解説していただきました。
CONTENTS
- 1 ノーメイクの日も安心!かぶるだけで日除けが叶う帽子
- 2 必須条件は“洗える”こと!「天然素材見え」「たためる」「型くずれしにくい」もキーワード
- 3 帽子専門セレクトショップのプレスが教える、帽子のトレンド 3
- 1 いつものコーディネートに合わせやすいおすすめ最旬帽子 9選
- 1.1 ・品があるのに洗えてポータブル! 日除け効果も高いブルトンハット
- 1.2 ・バックスタイルも華やか! リボンまでしわになりにくいキャペリン
- 1.3 ・洗うほど柔らかい風合いに! 人気のバケットハットをアップデートしたツイルバケットハット
- 1.4 ・下向きのツバが紫外線対策! 個性派チューリップハット
- 1.5 ・コーディネートに取り入れやすいチェック柄のバケットハット
- 1.6 ・1つは持っておきたい、女性らしい帽子の定番キャペリン
- 1.7 ・イージーケアがうれしい、アウトドアに活躍するアドベンチャーハット
- 1.8 ・今こそきれいめに品よく楽しむワイドキャップ
- 1.9 ・定番キャップに今年らしさをプラス! 甘くなりすぎないレーブキャップ
- 2 Profile
ノーメイクの日も安心!
かぶるだけで日除けが叶う帽子
夏こそ、帽子を取り入れたおしゃれを楽しんでほしい、という室井さん。
「最大のメリットはもちろん、手軽に日焼け対策ができることです。レジャーや旅行が多くなるこの時期には、日傘と違って“両手が空く”こともメリットでしょう。
帽子をかぶることで、頭から顔まわりの広い範囲をカバーすることができます。また、夏はメイクもコーディネートも面倒で、軽装になりがち。そんなとき、頭にポンとかぶるだけで、おしゃれがきまるのも心強いですよね。
つばが小さくても日陰ができれば、顔や首の日焼け対策になります。素材、色、柄、さまざまなタイプが販売されているので、きっと気に入った帽子が見つかるはずです」(株式会社栗原 プレス・室井ひとみさん、以下同)
必須条件は“洗える”こと!
「天然素材見え」「たためる」「型くずれしにくい」もキーワード
「カンカン照りの季節におすすめしたい帽子を選ぶポイントは、通気性のよさ・洗える・たためるといった機能性です。
通気性の悪い帽子をかぶって頭に熱がこもってしまうのは気持ち悪いもの。また、夏は頭や身体、首にまで、たっぷりと汗をかきますから、洗って清潔をキープできることも重要です」
酷暑の夏を少しでも快適に過ごすため、帽子の素材も機能性も年々進化しているそう。
「手洗いできる帽子の種類もどんどん増えています。一見天然素材に見える帽子でも、よく見ると水洗い可能な化学繊維を使い、編み方を工夫することで天然の風合いをもたせながら“扱いやすさ”と両立しています。さらに最近は、洗濯機でジャブジャブ洗えるものまで出ています。また、スーツケースやバッグに入れても型くずれを気にしなくてよい、コンパクトにたためるタイプも人気です」
帽子専門セレクトショップのプレスが教える、
帽子のトレンド 3
続いて、流行の形や機能など、2024年のトレンドについて室井さんに教えていただきました。
1.機能性一辺倒からコーデの一部になった「紐付きタイプ」
Chapeau d’ O Chain Ribbon Capeline
1万7600円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「今季のトレンドの1つが紐付きタイプです。以前は、キャンプや登山などアクティブなレジャーシーンでかぶるアウトドアハットが主流で、サイクリングのときなど、風に飛ばされないために機能重視で選ばれていたりもしました。近年はこの紐がアクセサリー化。そのまま垂らしても胸元で結んでもコーディネートのアクセントになり、顔まわりを華やかに彩ります」
2.特徴あるフォルムとカラーでポップに仕上がる「手編み帽子」
OVERRIDE WS PAPER CROCHET HAT
7920円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「OVERRIDEの春夏展示会では、このようなクラフト感あふれる手編みのポップな帽子が人気でした。シンプルな服を着ていても、帽子をかぶるだけでおしゃれが成り立つ。今季は、そんなワンポイントになるようなカラフルな色味のものや、柄タイプが人気です」
3.人気を博したバケットハットに続く「ボンネットハット」
OVERRIDE PAPER CROCHET BONNET
7700円(税込)
手洗い:×(家庭での洗濯不可)/折りたたみ:〇
「ハットには『バケット』『チューリップ』『キャペリン』などさまざまなタイプがあります。近年、一気に人気に火が点いたバケットハットに続くのは、ボンネットハット。ボンネットハットとは、古くはヨーロッパでかぶられた、後頭部をおおい、紐をあご下で結ぶ帽子です。形に具体的な規定はなく、さまざまな種類があります」
次のページでは、今年らしさも取り入れながら普段のワードローブにも合う。そんな帽子を、室井さんに9点おすすめしていただきました。