素材に合わせたスニーカーメンテナンス術
オフィスシーンで人気の革やスエードなど、さまざまな素材でスニーカーのお手入れ方法を確認してみましょう。
【スエード地】ブラッシングの仕方がポイント!
スエードやヌバック素材には、ステンレス素材でできたスエード専用ブラシでお手入れをするのがおすすめです。ステンレスの硬いブラシの毛がスエードの毛を起こし、細かなホコリまで落としてくれますから、履いたら必ずブラシをかけましょう。
「よく、スエードが剥げたように見えるのは、その部分だけ毛が寝てしまっているからです。専用のブラシであれば、汚れを落とすという目的のほかにも、寝てしまった毛を起こし、剥げたように見えなくなります。色が濃くなる方向に合わせてブラッシングしましょう」
色落ちしてしまった部分には、補色できるスプレーで色を回復させましょう。ホコリをしっかり落としたらスプレーして、乾いたあとにブラッシングして毛並みを整えます。
「つま先や、靴同士が擦れる靴の内側の部分はスエードが剥げやすく、意外と目立つものです。この補色ミストは全10色と豊富なバリエーションがあり、保湿になるローズヒップオイルが配合されているので、素材を柔らかく保つことができます」
【レザー】クリームで磨き上げる
革素材のスニーカーは、ブラッシングでホコリを落としたら、汚れ落とし用のクリームを使いましょう。柔らかいコットンやフランネルの生地、またはティーシャツの切れ端などに、小指の爪ほどの量のクリームを取ってやさしくこすり、汚れを落とします。汚れが落ちてきれいになったら、栄養や保護のためのクリームをつけ、汚れ落とし用とは別に準備した生地で、ツヤが出るまで磨きましょう。こちらもコットンやフランネル地がおすすめです。
「しっかり保護クリームで磨いたら、最後に防水スプレーをして仕上げます。オフィススタイルには白い革のスニーカーがよく似合いますが、白はどうしても傷や汚れが目立ちやすいので、しっかりお手入れしておきましょう」
革に使えるブラシはいろいろありますが、素材は馬の毛や豚の毛でできたものが一般的です。豚毛はやや硬くてコシがあるので、最初の汚れ落としに使います。クリームでお手入れしたあとに、柔らかい馬毛ブラシでブラッシングして整えるとピカピカに仕上がります。
「他の革製品にも使えるので、馬毛と豚毛、二種類のブラシを準備しておくのがおすすめです。革は、カビが生えたり水に弱かったりとデリケートな素材ですが、お手入れ次第で一生モノにすることもできますから、メンテナンスグッズもきちんと揃えておきたいですね」
では、スニーカーのなかでもっとも一般的でカジュアルな印象を与えるキャンバス地は、どうケアすればいいでしょうか?