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パリ五輪に8名の代表選手を輩出!「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024」から続く次のステージ

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海外の強豪チームを招き、日本の子どもたちに世界を感じてもらうことを目的に2013年にスタートした「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ」(以下、ワーチャレ)。12回目となる本大会が、8月20日から23日の4日間、千葉県のフクダ電子フィールド/フクダ電子スクエア、そしてJリーグチーム、ジェフユナイテッド千葉のホームスタジアムであるフクダ電子アリーナで行われました。今回は全国から237チームが予選に参加。本大会には過去最多となる48チームが出場し、頂点を目指しました。

パリ五輪サッカー代表に大会参加者8名が出場

3位決定戦、準決勝、決勝は本大会もジェフ千葉の本拠地、千葉市のフクダ電子アリーナで行われた。子どもたちにとっては、Jリーグチームの本拠地という憧れの地で、フィールドをフルに使って戦える貴重な機会だ。

過去の大会参加選手には、すでに欧州のトップチームで活躍する多くの選手がいます。日本のA代表でも活躍し、現在スペイン、ラ・リーガのレアル・ソシエダに所属する久保建英(たけふさ)選手は、第1回大会にスペインの強豪「FCバルセロナ」(以下バルサ)の一員として本大会でプレーし、注目を集めました。

また、2024年夏に開催されたパリ五輪には、日本代表で山本理仁選手、藤田譲瑠チマ選手、高井幸大選手が出場。スペイン代表では、アドリアン・ベルナベ選手、エリック・ガルシア選手、アルナウ・テナス選手、パウ・クバルシ選手が出場しました。さらに、なでしこジャパンでパリ五輪に参加した谷川萌々子選手を含めると8名がワーチャレを経て世界に羽ばたいています。

さらに、今大会では初の試みとして、女子サッカーを盛り上げるべく、U-13なでしこ選抜が編成されました。大会実行委員長の浜田満さんは、この取り組みについて「反響は大きかったです。男子チームと比べて女子はトップレベルのなかで試合をする機会がなかなかありませんので、彼女たちに機会を作ってあげたかった」と話します。

毎年、稀ではあるが女子選手の姿も。写真は2021年大会に出場した、YF NARATESOROの大田ありす選手。今回のU-13なでしこ選抜は、東京・愛知・大阪の3会場で「U-13 女子選抜セレクション」を開催。120名超のエントリーから選抜された18名により結成された。

大会過去最多の48チームが激突し、4チームが最高の舞台へ

大会名に“ワールドチャレンジ”とついていることからもわかる通り、第1回大会から参加のバルサをはじめ、今回も複数の海外チームが参加しました。ミャンマーの「MyanmarU-12」、インドネシアから「アシアナサッカースクール」、中国の「中国足球小将」「陝西師範大学付属小学校」、マレーシアから「セランゴールFC」の全6チームが参戦。海外チームを含めた48チームがAからLまで各4チームに分かれ、12グループによるグループリーグを行いました。準々決勝までがフクダ電子フィールド/フクダ電子スクエアで行われ、決戦の地フクダ電子アリーナには「東京ヴェルディジュニア」「バディーサッカークラブ」「柏レイソルU-12」「川崎フロンターレU-12」の関東勢が勝ち上がりました。

3位決定戦は2016年の第4回大会と同じ、東京ヴェルディジュニアと川崎フロンターレU-12が再び激突。
第1回大会から参戦の柏レイソルU-12とバディーサッカークラブは、ともに初の決勝戦進出となった。

これまでの11大会のうち(2020年と21年は新型コロナウイルス感染の影響で海外チームの参加なし)6度の優勝、3度3位のバルサは、ラウンド16で東京ヴェルディジュニアに0-2で敗れ、決勝ラウンド進出はなりませんでした。

また、今回はJリーグの下部組織3チームに加え、街クラブであるバディーサッカークラブがベスト4に進出。浜田さんは「もうJチームと街クラブの差はそれほどありません。特に小学生にとっては」と話すように、近年は街クラブの躍進が目立っています。

同大会でも第1回の国内参加チームは主にJリーグの下部組織でしたが、第2回大会から街クラブ枠を設け、2018年の第6回大会からは「多くの子どもたちに世界の強豪チームと対戦する機会を提供したい」と街クラブ選抜チームも結成。2019年からは「大和ハウスDREAMS」と「大和ハウスFUTUERS」の2チームで参戦し、今回も元日本代表の橋本英郎さん、内野智章さんが監督を務めました。

そして準決勝では、街クラブの雄、バディーサッカークラブがバルサを破った東京ヴェルディジュニアに1-1からPK戦の末3-2で勝利。川崎フロンターレU-12と柏レイソルU-12は柏レイソルが2-0で勝利しました。ここからは3位決定戦、決勝戦の激闘を見ていきましょう。