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映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再注目!日本での人気の火付け役が解説する
QUEENの伝説と素顔

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QUEEN初心者におすすめするアルバム3選

ではここで、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でQUEENに魅せられた新しいファンに向けて、おすすめの作品とは?

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「ジュエルズ」
「『We Will Rock You』『We Are The Champions』『RADIO GA GA』など、LIVE AIDでも披露されたQUEENのヒット曲が収録されている日本独自企画のアルバムです。QUEENの代表曲がまとまっているので、初心者におすすめです」(東郷さん)

 

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「QUEENⅡ」
「発売当時はLP(レコード)盤で、ブライアンのギターサウンドを存分に味わえるホワイトサイドと、フレディの美意識が炸裂したブラックサイドに分かれています。初期の傑作でQUEEN好きから熱い支持を得ている1枚です」(東郷さん)

 

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「INNUENDO(イニュエンドゥ)」
「フレディのエイズをメンバーに公表した後で作られ、フレディ存命中の最後のアルバム。メンバーが一体となり、QUEENらしさを前面に押し出した渾身の作。涙なくしては聴けない壮絶な美しさが伝わってくる作品です」(東郷さん)

 

「映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットは、時代がどんなに変わろうとも音楽の持つ力は普遍だということを多くの人々に知らしめたと思います」と語る東郷さん。東郷さんがQUEENのデビュー当時からMLで書き続けてきた記事や取材エピソードはご自身の著書で詳しく紹介されていますので、こちらも見逃せません。

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『クイーンと過ごした輝ける日々』
東郷かおる子/シンコー・ミュージック
1944円

 

2020年1月にはブライアンとロジャー、そしてボーカリストとしてアダム・ランバートを加えたメンバーが、4日間に渡る日本での「ラプソディ・ツアー」を敢行。伝説のロックバンドが再び、日本に登場します。まずは家でじっくり、BD・DVD『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞して、名作の余韻とまだまだ続きそうなQUEENフィーバーを堪能してはいかがでしょうか。

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Profile

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音楽ライター / 東郷かおる子

音楽専門誌「ミュージック・ライフ」元編集長。神奈川県横浜市出身。星加ルミ子氏に憧れて高校卒業後に株式会社新興楽譜出版社(現・シンコー・ミュージック・エンタテインメント)に入社。1976年に編集長に就任。1990年に退社。現在はフリーランスの音楽ライターとして活動。近著に『クイーンと過ごした輝ける日々』(シンコー・ミュージック刊)。

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取材・文=今井美由紀(Neem Tree)、写真提供=東郷かおる子、AFLO、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン