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ベストセラー『入社1年目の教科書』著者に聞く、令和時代の「社会人」が心得るべきこと

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2011年に出版され、今も売れ続けているビジネス書『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)をご存知でしょうか。新生活が始まるこの時期になると重版を重ね、今では50万部を超えるベストセラーに。新入社員が社会人としての心得を学ぶために手に取るだけではなく、中堅社員にとっても、定期的に見返して襟を正したくなるバイブルのような一冊です。最近では、定年後の再就職を控えた60歳前後の年齢層にも人気なのだとか。

著者は、東大法学部卒業後に社会人経験を経てハーバード大学へ留学した経歴を持つ、エリートビジネスマンの岩瀬大輔さん。“天才肌”の岩瀬さんが説くビジネスのノウハウでありながらも、あまねく人びとを魅了している理由は、この本が、素材を生かすための上質な基本調味料のような内容だからでしょう。

「仕事の本質は、自分の能力を最大限まで引き出して、関わる人々がお互いを生かし合って、よりよいパフォーマンスを引き出すことです。いつの時代もどんな企業でも、古今東西、大枠は変わらないと感じています。私は外資系企業でしか働いた経験はありませんが、この本が日系企業や公務員の新人研修用のツールとしても活用いただいていることからも、それを実感しています」という岩瀬さん。ここでは、社会人がまず重視するべきビジョンと、岩瀬さんのビジネススキルの磨き方をうかがいました。

『入社1年目の教科書』著者の岩瀬大輔さん。大学を卒業して外資系企業に勤めたのち、若干29歳で生命保険会社を創業。新入社員として、また起業家・経営者としての両端の経験から培ったノウハウや心構えを説いている。
『入社1年目の教科書』著者の岩瀬大輔さん。大学を卒業して外資系企業に勤めたのち、若干29歳で生命保険会社を創業。新入社員として、また起業家・経営者としての両端の経験から培ったノウハウや心構えを説いている。

ビジネスメールは簡潔に!

パソコンとスマホさえあれば、オフィスに出社しなくても仕事のできるワークスタイルが増えている今日。最近では、世界中で蔓延する新型コロナウイルス感染症の影響を受け、リモートワークが加速しました。在宅勤務では、直接顔を合わせないコミュニケーションツールのメールが中心になるからこそ、相手に配慮したビジネスメールのスキルが欠かせません。

「伝えたい内容をすべて網羅した長文のメールよりも、確実に今、必要な情報がひと目でわかるメールを受け取る方が、相手は助かるはず。また、受け取ったメールへの返信は24時間以内が原則です。返答に時間のかかる内容ならば、いつまでに回答をするかということだけを先に返信しておきましょう。いかに相手に合わせた配慮ができるかは、信頼関係を左右する大切なビジネススキルです」(ライフネット生命保険会社創業者・岩瀬大輔さん)

 

一緒に働きたいと思わせる人になろう!

前述のように、信頼関係はビジネスの基本。新入社員がまず目指すべきことは、取引先の相手や会社の上司、同僚に信頼されることだと、岩瀬さんは話します。「ウソをつかない」「遅刻をしない」「誰に対しても平等に接する」「約束を守る」「すすんで縁の下の力持ちになる」など……。尊敬する友達や恩師、憧れの上司などを思い浮かべると、どんな行動が信頼につながるのかがわかるのではないでしょうか。

「幸せに働く秘訣は、『なにをやるかではなく、誰とやるか』。相手が、あなたと仕事をしたいと思える人材になるために、どんな行動をとるべきかを考えてみるとよいでしょう。それが、ビジネススキルを上げる大きなポイントです」(岩瀬さん)

 

新入社員はまずどうしたらいい? 転職したいと思ったらどうする? 再び到来しそうな低成長時代にどんな会社を選べばいい? などなど、ここからは一問一答形式で、岩瀬さんのノウハウを紐解いていきましょう。