種類豊富なサウナが楽しめる、都会の楽園「スパ ラクーア」
後楽園駅2番出口を出てすぐに見えてくる「東京ドームシティ」。東京ドームを中心に、「東京ドームシティ アトラクションズ」、ホテル、レストラン、ショップなどが揃うこのエンターテイメントゾーンの中に、「スパ ラクーア」はあります。
ラクーアビル6Fで受付を済ませたら、ハワイアンな館内着に身を包み、あとは思い思いに温泉とサウナを楽しめます。スパゾーンでは地下1,700mから湧き出る天然温泉と、中高温サウナ、高温サウナ、フィンランドサウナとロウリュが体験できます。
1番人気は、低温サウナゾーン「ヒーリング バーデ」。4種類の低温サウナとクールサウナ、南国リゾートを思わせる休憩スペースを楽しむことができる空間です。
スパゾーンは男女それぞれに分けられていますが、専用ウェアを着て利用するバーデゾーンは、男女一緒に利用可能。さらに18歳以上限定のゾーンなので、大人だけの落ち着いた時間を過ごすことができます。
スパゾーンのサウナは70~100度(※男性用高温サウナ「オールドログ」)であるのに比べ、バーデゾーンのサウナは40~50度と低温です。じっくりと体の芯が温められていくため、「暑いのが苦手」というサウナ初心者でも心地よさを感じられるはず。
低温サウナ室や休憩スペースは男女兼用ですが、女性専用サウナも設けられているため、女性のみの利用でも安心。女性専用サウナ「紅倩洞」では、デトックス効果のある紅蓉煉(べにようれん)やヒーリング効果の期待される甲翠(こうすい)など、見た目にも美しいストーンが使われており、サウナ効果とともに贅沢な気分が味わえそうです。
サウナ内では同伴者と会話したり、スマートフォンなどの電子機器を操作することは禁止されています。薄暗いサウナ内で、ささやかに流れるヒーリングミュージックに耳を傾けながら、自分の体を巡る感覚だけに集中する時間。日々慌ただしく過ごす人こそ、体だけでなく、心までデトックスされるこのひと時はかけがえのないものに感じられるはずです。
ヒーリング バーデ式の“ととのう”
サウナーの間でしばしば口に出される「整う(ととのう)」という言葉。サウナと水風呂を行き来し、その後ゆっくりと休憩をすると、体中を血液が駆け巡り、脳に酸素が行き渡る究極のリラックス状態を味わうことができます。この状態をサウナーの間では「ととのう」と呼び、サウナには水風呂が欠かせないという人も。整うという言葉のないフィンランドでも、氷の張った湖の中に飛び込んだり、テラスで外気浴をしたり……といったクールダウンを行う人は多いのです。
ヒーリング バーデには、水風呂の代わりにクールサウナ「翠爽房(すいそうぼう)」が設けられています。一般的な水風呂の水温はおよそ17〜22度ですが、翠爽房の室温は約5度。ひんやりとした室内にはクラゲがゆらゆらと泳ぐ水槽が設置されており、水族館にいるような気分でクールダウンが楽しめます。
サウナとクールサウナの行き来を繰り返したら、オープンデッキへ出て風に当たれば、体がととのうあの快感を味わえるはず。デッキは東京ドームシティ アトラクションズに面しており、日没後はライトアップされた遊園地やジェットコースターなど、美しい夜景を楽しむこともできます。
スパゾーンとバーデゾーンは脱衣所を通じて行き来可能なので、バーデで汗をたっぷりかいたら、温泉で汗を流すのもおすすめ。スパゾーンのサウナを楽しんだら、また低温サウナにも行きたくなって……つい長居したくなる心地よさは、まさに“大人の楽園”です。
体も心も気持ちいい。サウナで得られる究極のリラックス体験
これまでにも、文化的背景を通じてさまざまな形に変化していったサウナ。しかし細かな違いはあれど、“高温の室内で体を温める”という行為であることに変わりはありません。どれほどテクノロジーが発展しようとも、サウナは自分の身ひとつで楽しむというアナログな行為なのです。昨今のサウナブームには、そんなテクノロジーの発展した現代において、デバイスから解放された癒やしのひと時を過ごしたいという人々の想いが反映されているのかもしれません。
“こうしなければならない”というルールはほとんどなく、楽しみ方は百人百様。ぜひ、自分だけの極上のサウナを見つけてみてください。
Spot Data
Spa LaQua(スパ ラクーア)
所在地:東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティLaQua5~9F(フロント6F)
電話番号:03-3817-4173
営業時間:【6月1日より当面の期間】11:00~22:00(最終入館21:00)
定休日:2020/10/19(月)・20(火)
https://www.laqua.jp/spa/
※現在スパ ラクーアでは、新型コロナウイルス感染予防対策が実施されています。営業時間が短縮されているほか、混雑時には入場制限が設けられることがあります。ご来館の際にはマスクを着用の上、検温・問診票の記入にご協力ください。なお、体調面にご不安のある方、体温が37.5度以上の方はご入館いただけません。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
取材・文=藤間紗花 撮影=柴崎まどか