あのムーミン谷のあたたかな春を、日本の“リトル北欧”で気軽に味わってみませんか? 埼玉県飯能市の宮沢湖畔の人気スポット「メッツァ」に、この春いよいよグランドオープンした「ムーミンバレーパーク」。原作に描かれている雰囲気を再現したムーミン屋敷ツアーや、ムーミンの世界観を詳しく知ることができるギャラリー、ここでしか入手できないハイセンスなオリジナルグッズなど、見どころいっぱいのパーク内を@Livingスタッフが一足お先に体験してきました。
木々に囲まれた湖畔の風景にしっくりとなじんだムーミンの世界観は、ライトなキャラクター好きから原作を知るディープなファン、ファミリー、カップルと、あらゆる@Living世代にワクワクと癒しの時間を与えてくれるはずです。
[目次]
1. 細部まで作り込まれた「ムーミン屋敷」で時を過ごす
2. 湖畔に点在するムーミン谷の要所を訪ねる
3. ムーミンとトーベ・ヤンソンをもっと知る
4. ムーミンワールドを見て、触って、体感する
5. 世界最大級のムーミンショップでお気に入りを探す
![エントランス付近で早速現れる撮影スポット。ムーミンの原作本の絵柄をモチーフにしたパネルで、ゲストをムーミン・ワールドに引き込みます。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_001.jpg)
![パーク内は、エントランスにあたる「はじまりの入り江」、メインエリアの「ムーミン谷」、ギャラリーやグッズショップを楽しめる建物「コケムス」、自然の中で遊べる「おさびし山」という4つのエリアから構成されます。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_002.jpg)
【information】
ムーミンバレーパーク
所在地:埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
営業時間:10:00〜20:00
休園日:不定休
入園料:大人1500円・子ども1000円(3歳以下は無料)
チケット予約(現地で買える当日券もあり)
https://metsa-hanno.com/
1. 細部まで作り込まれた「ムーミン屋敷」で時を過ごす
小川にかかった丸太の橋の向こうに見える、青壁のユニークなお家。ムーミンをよく知る原作ファンなら、きっとこの光景だけでもワクワクしてしまうのでは?
ここはムーミンバレーパークのメインエリアとなる「ムーミン谷」。その一角に建つムーミン屋敷は、地下1階~地上3階と屋根裏で構成される予約制・ガイドツアー形式のアトラクションになっています。屋敷内の間取りは原作の設定に基づいており、中にはフィンランドを中心にヨーロッパで買い揃えたハイセンスな調度品や、一家の毎日を想像させる生活用品、写真などの思い出の品が自然に配置されています。
ムーミン一家の笑い声が今にも聴こえてきそう!
入ってみてとにかく驚いてしまうのが、屋敷内のリアルな空気感です。クローゼットにかけた洋服やテーブルの上の小物まで、多くの小物たちが手の届きそうな範囲に置いてあるだけに、感動もひとしお。もちろんムーミンの部屋やムーミンパパ、ムーミンママのお部屋も再現。物語に登場する小物たちも随所に散りばめてあるので、原作を知る人なら思わずニヤリとしてしまうはずです。定員20名の少人数でじっくり見られるツアー形式というのも、大人がちゃんと楽しめるポイントでしょう。
![屋敷の窓、丸太の橋の上から手をふるムーミンの姿をついついイメージしてしまいそうなムーミン屋敷の外観。春夏秋冬で姿を変えていく宮沢湖畔の景色とどんなハーモニーを奏でてくれるのか、これから先も楽しみです。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_003.jpg)
では早速、ムーミン屋敷のなかへ入ってみましょう。
【B1F】食糧庫
ムーミン屋敷のガイドツアーは、食糧貯蔵庫であり、ムーミンママの薬剤室がある地下室からスタート。最初のお部屋からすでに物語のエッセンスがたっぷり投入されています。
![こちらがツアーのスタート地点となる地下室への入り口です。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_004.jpg)
![ほの暗い地下1階には、保存食や穀物、手製のジャムなどの瓶詰めがあちこちに。山や森の植物にも詳しいムーミンママにとって、ここは薬剤の調合室でもあります。おばあちゃんから受け継いだ調合書を片手に、家族のために秘伝の薬を調合している、優しいママの姿が思い浮かびます。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_005.jpg)
![地下室の一角に、ムーミンパパのパイプを発見! 若かりしころは冒険家であり、パパになった今もロマンティストで繊細な一面を持っているムーミンパパ。物思いにふけりたいとき、こっそりこの部屋に来るのかもしれません。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_006.jpg)
【1F】キッチンとダイニング
続く1階は、家族そろって食事をしたり、客人をもてなす場として物語にもよく登場するダイニングキッチンです。素朴で愛らしい調度品はもちろん、ちょっとした驚きの仕掛けもあったりと、見どころはいっぱい!
![ママが焼くクッキーやパンケーキの香ばしい匂いが、今にも漂ってきそうなダイニングテーブル。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_007.jpg)
![キッチンには、一定時間ごとにシューっと湯気をあげるヤカンを設置。もちろん展示用の仕掛けなので火はついていませんが、まるで本物のキッチンにいるような錯覚を覚えます。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_008.jpg)
![ダイニングチェアには、本を積み上げて作ったミィ専用の椅子を再現。キュウリのサンドイッチやママお手製のベリーソースがかかったパンケーキ、ミートボールなど、北欧の定番料理が展示されています。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_009.jpg)
【2F】ムーミンパパとムーミンママの部屋・リビング
ムーミン・ファミリーそれぞれの個室がある2〜3階エリアは、キャラクターをより深くイメージすることができる夢のようなスポット。実はこのフロアには、ムーミン一家と縁深い、あのキャラクターがこっそり暮らして(?)います。よーく目をこらして、お部屋の隅々までチェックしてみて。
![こちらはムーミンパパとムーミンママの寝室をイメージしたお部屋。パパのシルクハットを入れるケースや、ママのお洋服を収納したクローゼット、編み物の道具などが並んでいます。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_010.jpg)
![ベッドの上に置いてあるのは、ムーミンママが命の次に大事にしているというハンドバッグ。原作の設定ではルビーの指環や真珠のネックレスなども入っていますが、この展示では救急セットや替えのソックスを再現しています。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_011.jpg)
![このフロアのどこかには、冬眠中のムーミンに宛てたスナフキンからの手紙が置いてあります。あまりにさりげなく置いてあるので、見逃さないように気をつけて。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_012.jpg)
![このフロアや屋敷内のいくつかの場所に、毛むくじゃらの風貌で知られるムーミンのご先祖様がいます。突如出現することも! 一箇所だけではないので、ぜひ細かいところまで探してみて。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_013_.jpg)
【3F・ロフト】子どもたちの部屋とムーミンパパの書斎
3階は子どもたちの部屋と、ムーミンパパの書斎があるロフトが配置されています。ここにも、物語のさまざまなシーンを思い出させる小物たちがたくさん。客人が寝泊まりするゲストルームもここにあります。
![ここがムーミントロールの部屋です。パパに似て冒険や空想の世界に関心を持つ男の子。描かれている絵画のモチーフや、飾られている小物にも原作の要素がしっかりと反映されています。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_014.jpg)
![とっても小さなミィのお部屋は、小窓から覗かせるスタイルで展示。ミィのサイズに合わせて設計されたクローゼットなど、細かい部分までちゃんと作り込まれています。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_015.jpg)
![ムーミントロールの恋人であるスノークのお嬢さんや、自信をなくして姿が消えてしまった女の子・ニンニなどが泊まったゲストルームはここ。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_016.jpg)
![冒険家だったムーミンパパの書斎にあるテーブルには、地図や地球儀など当時を思わせる小物が置かれています。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_017.jpg)
![ムーミンパパの書斎はロフトの上にあるため、潜水スコープで覗くというユニークなスタイルで鑑賞します。](https://at-living.press/wp-content/uploads/2019/03/20190319_moomin_018.jpg)
ここに紹介した以外にも、さまざまな展示品や仕掛けがいっぱいのムーミン屋敷。今後人気ナンバーワンのアトラクションとなることは必至なので、公式サイトから早めに予約しておくことをおすすめします。どんな客人もあたたかく迎え入れ、ムーミンママが作る美味しいお菓子や手料理でもてなしてくれる憧れの一家。ゲストになった気持ちで、約20分間の探索をゆっくり堪能して。
パークの中心となるムーミン屋敷ですっかり登場人物の気分になりきったあとは、周辺にも目を向けてみて。意外なところにムーミンの痕跡やムーミンバレーの世界観が見つかります。