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Antalya, Turkey - February 06, 2021: Clubhouse drop in audio chat application view on the smartphone.
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これからデビューする人へ。音声SNS「Clubhouse」の
5つの楽しみと、4つの困りごと

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米国から上陸し、最近急速に話題を集めている音声SNS「Clubhouse」。早速朝に、ランチ時に、寝る前にと、楽しんでいる人は多いかもしれません。「昨日は午前3時まで話し続けてしまった」「一日中Clubhouseのどこかで○○さんを見かける……」といったエピソードがあちこちから聞こえてくるほど、その魅力にハマっているユーザーは続出しているようです。

そこで、登録から半月あまりがたってわかってきた、Clubhouseの楽しみ方と困ったときの解決法について、ITライターでスマホ安全アドバイザーとして活躍する鈴木朋子さんに解説していただきます。

 

「Clubhouse」って何? 基本をおさらい

Clubhouseは、音声でコミュニケーションするサービスです。米国Alpha Explorationが2020年3月にローンチ、日本では2021年1月下旬から爆発的な人気となりました。

Clubhouseを使うためには、iOS 13.0以降のiPhone、iPad、iPod touch、電話番号、そして招待が必要です。ClubhouseのユーザーにSMSで招待を受けるか、ユーザーネームを登録してウェイトリストに入り、電話番号を交換し合っているユーザーから招待されるのを待ちます。アカウント登録すると、1ユーザーにつき2枠の招待枠が付与されますが、利用期間が長くなると招待枠が追加されていきます。

そのため、「自分だけ楽しいことに乗り遅れている!」と悩む必要はありません。その焦燥感もあって話題が沸騰していますが、すでに招待枠が余っているユーザーもいますし、登録できる日はまもなくやってくるでしょう。

登録する名前は実名が基本で、表示名を設定することもできます。ローマ字表記で登録し、表示名を漢字にしているユーザーも多いですね。名前の変更は一度しかできないので、誤字をしないように気を付けましょう。TwitterやInstagramアカウントへのリンクも設定できます。また、紹介者のアカウントが表示され、タップしていくとどのような繋がりで自分まで来たのか、たどることもできます。

Clubhouseを起動すると、room(部屋)が表示されます。タップすると入室でき、緑アイコンのModerator(モデレーター)とSpeaker(スピーカー)の話を聞くことができます。Clubhouseは音声のみなので、テキストでコメントしたり、いいねボタンで反応したりすることはできません。もし発言したくなったら、挙手ボタンを押します。すると、Moderatorの許可により、Speakerになることができます。プロフィール画像の左下にあるクラッカーのアイコンは初心者マーク。一週間ほどで外れます。

roomの表示画面。(※写真は本国版です)
roomの表示画面。(※写真は本国版です)

roomは、「Open(公開)」「Social(フォローしている人のみに表示)」「Closed(追加した人だけ参加)」の3種類があります。セミナーのように聴衆を多く集める、内輪で雑談する、といった目的に応じて公開範囲を変更できるのです。

今後の開催予定はカレンダーアイコンをタップすると確認することができます。フォローしている人がroomを予約すると通知も来るので、スケジュールを空けておきましょう。

 

Clubhouse、5つの「楽しみ」

さて、国内のユーザーはまだほとんどが初心者。「Clubhouseで何ができるのか」を話しているユーザーが多く、誰もが楽しみ方を模索している状態です。ここ数日はユーザーが集中する夜になると、Clubhouseの挙動がおかしくなることもあり、混乱期と言えるかもしれません。

とはいえ、すでにClubhouseにどっぷりハマっている人達もたくさん。その魅力を挙げてみましょう。

1. 憧れの芸能人やタレントと話せる

Clubhouseには有名な芸能人やタレント、ミュージシャン、漫画家などが続々と参加してきています。ある芸能人の開催している部屋に入って話を聞いていたら、他の芸能人が続々と入ってきて豪華な顔ぶれになることもしばしば。手を挙げたら話ができて感激!という人も現れています。こうした牧歌的な感じは、初期ならでは。好きな有名人がいる人はアカウントを探してフォローしてみましょう。テレビやラジオとは違うトークを聞けるかもしれません。

2. コロナ禍で会えていなかった人と話せる

知り合いが数人いるroomがあったら入ってみましょう。最初は話すことが恥ずかしいかもしれませんが、ぜひSpeakerになって話してみてください。SNSの投稿やチャットで話していた相手でも、実際に声を聞きながら話すと、より相手を感じることができます。Clubhouseは複数の人が同時に話しても聞きやすいように作られています。話していると他の知り合いが入ってきて、久しぶりの人と街中で会ったような気持ちにもなるでしょう。ただし、雑談には終わりがないもの。楽しさの余り、生活に支障が出てしまわないように、話したいときに話しかけるようなゆるいroomを作ってもいいですね。

3. ラジオとして楽しむ

Clubhouseには、自分が興味を持っているテーマのroomや、普段関わる機会がないジャンルの人が集まっているroomがあります。こうしたroomに入り、ラジオのように話を楽しむこともおすすめです。Clubhouseは録音を禁じているため、気になったらそのときに聞くしかありません。また、あるroomで聞いているときでも画面を小さくすれば、他のroomで何をやっているかを見ることができるため、ラジオのチャンネルを変えるように面白そうなroomに移動することもできます。何か作業をしていても、耳は空いているもの。ながら聞きすることで、変化の少ない暮らしに刺激が生まれそうです。

4. 情報収集や人脈作りに使う

あるテーマで開催されているroomなら、そこに参加しているユーザーは同じことに興味を持っている可能性が高いということ。プロフィール画像をタップすると、その人のプロフィールやTwitter、Instagramなどを見ることができます。興味を持った人がいたらさっそくフォローしてみましょう。その人達が参加するroomから、さらに情報を得ることができるようになります。他のSNSでも繋がっておくと、メッセージも送り合えますね。

5. roomを開催してみる

話を聞いたり、参加したりでも十分楽しいのですが、慣れてきたら自分でroomを開催してみましょう。最初は知り合いだけの雑談roomがいいかもしれません。自分が発信したいことがある人は、テーマを決めたroomを作ってみても。ブログのようにしっかり文章にまとめなくても音声ならすぐに発信できますし、テーマの興味がある人が入ってきて、意見交換に花が咲くかも。定期的に開催すれば、固定ファンが集まるroomになるかもしれません。

 

Clubhouse、4つの「困りごと」

さて、Clubhouseを始めている人達からはすでに悩みの声も挙がっています。よくあるお悩みに私なりの回答をしてみます。

1. 話したくないのに指名されたら困る

聞くだけのつもりでroomに入ったらSpeakerにされてしまった、話下手なので指名されたくない、作業中なので今は話せないなど、聞く専門でいたい人もいます。Moderatorからの招待があっても断ればいいのですが、気まずくなるのはイヤですよね。そこで、プロフィール画像で主張してみましょう。プロフィール画像に「聞く専(聞く専門)」などの文字を入れておくのです。プロフィール画像は何度も変えることができるので、話をしたいときには文字のないプロフィール画像にしておけばOKです。

また、指名されないような大人数の部屋に入るのもいいですね。夜はあちこちのroomが大盛況になります。有名人がModeratorのroomでは、手を挙げなければ指名されることはほとんどありません。安心して聞いていられます。

2. 入ってしまったら抜けにくい

roomに入ったものの話があまり面白くない、急な用事ができた、などの理由で抜けたくなるときがあります。ピースマークをタップすると退出できるのですが、黙って抜けることになるためなんとなく申し訳なく感じる人もいるでしょう。でも気にせずに退出してOKです。Speakerの場合は発言できるので、ひと言理由を言ってから抜けるといいですね。

3. 終わりがわからない

これから面白いことが起きるかもしれないと思うと、最後まで聞いていたくなりますね。終わりのきっかけが難しく、つい長くなっているroomが多いため、睡眠不足に陥っている人も。そこで、開催側になるときには、あらかじめ「一時間程度で終わる」など決めておくと親切です。roomのタイトルに終了時間を入れておくのもおすすめです。

4. iPhoneを持ってない

Androidユーザーは残念ながらClubhouseを使うことができません。Androidの電話番号で認証してiPod touchやiPadで使う、中古のiPhoneを購入してSMS付きのSIMを挿してClubhouse専用端末を作るという手もありますよ。

大盛り上がりのClubhouse、筆者は登録した日にアコースティックギターと複数のボーカルによる音楽セッションroomに入り、その音楽の質の高さと偶然の出会いに感動しました。開催側の気持ちも知りたくて友人とroomを開いてみましたが、予定調和に進まないライブ感がたまりませんでした。ネットサービスのほとんどは非同期で、自分の楽しみたい時間に楽しめる点がメリットですが、Clubhouseはまったく逆。同じ時間を共有する楽しみを思い出すことができるのです。

 

Clubhouseは、ラジオ、部室、社交場など、いろいろなものに例えられています。自分の使い方次第でイメージは変わるでしょう。チャンスがあれば、ぜひ登録してみてくださいね。

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Clubhouse: Drop-in audio cha‪t
iOS
無料

Profile

ITライター・スマホ安全アドバイザー / 鈴木朋子

SNSやスマートフォンなど、身近なITの解説記事をおもに執筆。とくに10代のデジタルカルチャーに造詣が深く、テレビや新聞、雑誌など各メディアに出演し解説している。著作は『LINE & Facebook & Twitter 基本&活用ワザ』(技術評論社刊)など多数。

 

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