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発売から45年で全国区になった万能ポリ袋。いつものおかずも非常食も、
「アイラップ」で手間なしレシピ

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三角形の紙パッケージが目印の、高密度ポリエチレン製のマチ付きポリ袋「アイラップ」。調理器具を汚さず簡単に調理できるアイテムとして、近年は大きな注目を集めています。洗い物が少なくなったり同時調理ができたりと、メリットはさまざま。今回は料理家のmakoさんに、アイラップを活用した、時短や防災に役立つレシピを教えていただきました。

「アイラップ」とは?

アイラップは、岩谷マテリアルが販売する“ラップのように使える”マチがついたポリ袋。通常のサイズの他にもサイズや用途にさまざまなバリエーションがあり、調理はもちろん調理以外のシーンでも幅広く使われています。

近頃急速に話題になっていますが、実はアイラップがリリースされたのは昭和51年(1976年)。なんと40年以上も前に「ティッシュのように箱入りにして、ポリ袋をもっと便利に」という発想から開発された商品なのです。

「現在、日本海側を中心とした地域では“ポリ袋=アイラップ”と呼ばれるくらい定着しています。当初は、日本全国のスーパーで販売されていましたが、15年で特許が切れてから類似競合商品が乱立し、販売地域は徐々に縮小するに至りました。しかし、山形県にある小売店のオーナーが気に入って商品を大量に陳列したことから、山形を起点に日本海側で定着していきました」(岩谷マテリアル株式会社・アイラップ公式Twitter担当者)

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日本海側を中心とした地域から再び全国に広がりはじめたのは、2018年のこと。アイラップの公式Twitterで 「アイラップは全国区商品なのに売り上げの75%は新潟・山形・富山・石川・福井」とつぶやいたところから火がつきました。発売当初からほとんど変わらないレトロでかわいいデザインと、その使い勝手のよさから瞬く間に話題になり、今ではたくさんの人に愛されています。

商品ラインナップはさまざま

アイラップは約幅350・高さ210・マチ40mmの通常タイプ以外にも、さまざまなバリエーションがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

1. ポリ袋タイプのアイラップ

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アイラップのほかに、ミニタイプの「アイラップミニ」や、エンボス加工されている「アイラップ100」、エンボス加工でミニタイプの「小さなふくろ」があります。調理で使われるだけでなく、保育園では子どもの汚れ物袋として活躍。また、ニオイ漏れが少ないと生ゴミの処理にも役立っています。

2. ジッパーつきの保存バッグ

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冷蔵・冷凍保存に適しているジッパータイプは、マチなしでダブルジッパーの「アイラップWジッパー」と、マチでスタンド式になり、液体を入れるのに適している「アイラップスライドジッパーNEO」の2種類があります。冷凍庫で保存していたものを、そのまま電子レンジで解凍することができます。

3. おにぎりを作るためのラップ

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熊本地震の際に食中毒が発生したことを教訓に開発された、ごはんに触れずにおにぎりが作れる清潔的なポケットフィルム。四角いフィルムの二辺が開き、そこからごはんを入れてにぎるだけ。付属のシールで止めて使うので、シールに「シャケ」「梅」などと具材の説明書きをすることも。また、ハンバーガーやイングリッシュマフィン、大福といった汚れやこぼれが気になる食品にも重宝しそうです。冷凍して温め直しも可能(油分には注意が必要です)。

4. 調理中の汚れ軽減に持ってこいのシートタイプ

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主婦の声から生まれたというアイラップをシートタイプにした商品で、ラップのようにくっつかないのが大きな特徴です。まな板を汚したくないときに敷いたり、洗い物を増やさず置き場所を確保したり、野菜を包んだりサンドイッチをラッピングしたりすることもできます。洗い物を増やしたくないアウトドアで活躍しそうです。

低温調理、同時調理、非常食……用途いろいろ!
レシピで知るアイラップの魅力

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アイラップは、袋の中に食材を入れて加熱することで低温調理ができたり、お鍋や食器が十分にない災害時の調理に役立ったりと、さまざまな使い方ができます。そこで、次のページからは、アイラップを使ったレシピを3つ紹介しましょう。ポリ袋調理のレシピ本がベストセラーとなっている料理家・makoさんに教えていただきます。

1. いつものおかずが手軽になる「トマトハンバーグ」
2. 非常時に作りやすい「瓶詰めメンマのおこわ

※食材をアイラップに入れ炊飯器で“炊く”行為について、製造販売元である岩谷マテリアルが2023年2月23日より注意喚起を行っています。この記事では従来「鶏チャーシュー」のレシピを掲載していましたが、手順に、アイラップに鶏肉を入れ炊飯器の保温機能を利用して低温調理を行う内容があり、炊飯ではなく保温機能を利用していることは記事公開時確認済みですが、誤用を招かないよう、当該レシピを削除いたしました。