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サニーデイ・サービス田中 貴presents 女性も喜ぶ旬なラーメン「大人の味はラーメン版のAOR!
スモーキーな香り際立つGOTTSU」

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ラーメン好きなミュージシャンとして知られる、サニーデイ・サービスの田中 貴さん。年間600杯以上を食べ歩く田中さんが、女性にイチオシのお店を紹介するとしたら? そんな発想からはじまった本企画。今回は、”大人の味わい”と太鼓判を押す一軒が登場します。気になるそのワケとは? 早速はじめてまいりましょう!

 

個性的な燻製香が丼を覆い尽くす
ビターテイストな豚骨魚介ラーメン

店名は「RAMEN GOTTSU」(らーめん ごっつ)。練馬駅から徒歩数分の場所にあり、この界隈では知名度も評判もずば抜けています。それは当然ラーメンがおいしいからなのですが、窓際には名店であることを示す、あの証がありました。

 

『ミシュランガイド』の¥5000以下で楽しめるカテゴリー・ビブグルマンに選出。しかも、2015年から3年連続という栄誉です
『ミシュランガイド』の¥5000以下で楽しめるカテゴリー・ビブグルマンに選出。しかも、2015年から3年連続という栄誉です

 

クオリティの高さは、田中さんも驚くほど。しかも、ラーメンの進化を考えさせるほど予想をはるかに超えるレベルだったとか。

 

「ジャンルでいえば、ふた昔前の最先端だった豚骨魚介系。大ブームだったので流行に乗じて安易に味をマネた店が乱立したのですが、当然にしてクオリティは低かったんです。そんなこともあって、豚骨魚介系は新店チェックも後回しになっていました。ただ『RAMEN GOTTSU』の齋藤雅文さんは、そのブームを作ったきっかけのひとつといえる有名店『渡なべ』出身。いつもよりは期待して食べてみたら、それ以上にビックリですよ。当時受けた衝撃を上回るほど、目覚めるようなウマさだったんです!」(田中さん)

 

このジャンルに欠かせない素材が豚骨。同店では豚の背骨に鶏ガラも加えた、ワイルドかつまろやかな動物系スープとなっています
このジャンルに欠かせない素材が豚骨。同店では豚の背骨に鶏ガラも加えた、ワイルドかつまろやかな動物系スープとなっています

 

らーめん(¥780)に、燻製味付玉子(¥150)をトッピング。動物系のスープに鰹、宗田鰹、羅臼昆布などを合わせて炊き、さらに水出し魚介ダシで力強さと香り高さを両立。そこに森田醤油の「再仕込み三年熟成醤油」をメインに3種ブレンドしたタレが加わり、三河屋製麺の中細ストレート麺がガッチリとマッチします
らーめん(¥780)に、燻製味付玉子(¥150)をトッピング。動物系のスープに鰹、宗田鰹、羅臼昆布などを合わせて炊き、さらに水出し魚介ダシで力強さと香り高さを両立。そこに森田醤油の「再仕込み三年熟成醤油」をメインに3種ブレンドしたタレが加わり、三河屋製麺の中細ストレート麺がガッチリとマッチします

 

麺やスープといった基本的なおいしさはもちろんのこと、特徴的なのは香り。この独特といえるフレーバーこそが、”大人の味わい”であることをくっきり浮かび上がらせるポイントなのだそうです。

 

「スープはパンチがありながらも余分な油はなく、旨味だけが凝縮。濃厚ながら、いつまでも舌の上で転がしていたくなるほどクリーミーです。そして、全体からふわっと漂う薫香。これは豚の肩ロースを使った、丼を覆い尽くすほどの大きなチャーシューが桜チップの燻製によって仕上げられているからなんです」(田中さん)

 

田中さん曰く、この香りによって「再仕込み三年熟成醤油」の深いコクがさらに引き立てられ、一層ビターになっているのだとか。そして、よりスモーキーさを楽しみたければ、燻製味付玉子をトッピングするのがオススメ。ただ、同店には極め付けといえるアロマティックなメニューが存在ました。油そばです。

 

「燻製油そば」(¥730)。天然醸造の濃口醤油と三河の白たまり醤油をブレンドしたタレに、燻製背脂と肉味噌を合わせた極めて香り高い油そばです
「燻製油そば」(¥730)。天然醸造の濃口醤油と三河の白たまり醤油をブレンドしたタレに、燻製背脂と肉味噌を合わせた極めて香り高い油そばです

 

「この油そばとつけ麺は、同じ三河屋製麺でも手もみ風の平打ち麺で、もっちりとした食感。パワフルで、さらにビターなタレがよく絡み絶妙にマッチしています。清涼感を演出するレモンもお見事! ちなみに先ほどのラーメンでも思ったのですが、ほかと一線を画しているのは”甘くない”というところですね。一般的な豚骨魚介は特有の甘味を感じ、決してそれが悪いというわけではないのですが、同店はうまくその甘味を打ち消すビター感があるので、非常に洗練された印象を受けるんです」(田中さん)

 

スイーツに加えてお子様向けの配慮など
女性にうれしい魅力が随所に満載

スモーキーでビターな「RAMEN GOTTSU」の味は、田中さんにしてAOR(アダルト オリエンテッド ラーメン)。音楽でいえばアダルト オリエンテッド ロック=大人向けのロックとして称されますが、まさに言い得て妙!

 

「最先端の豚骨魚介スープは、ここまで進化しているのかと。自分自身、日々多ジャンルに目を向けてチェックをしなければイカンと思いましたし、もし『昔は豚骨魚介系が好きだったけどいまはあんまり』という人がいたら、ぜひ『RAMEN GOTTSU』で食べてみてほしいですね」(田中さん)

 

木材を多用していますが、白木というよりダークウッド。そして要所に黒を配色し、全体的に落ち着いたトーンです。くつろげる雰囲気も、大人好みといえるでしょう
木材を多用していますが、白木というよりダークウッド。そして要所に黒を配色し、全体的に落ち着いたトーンです。くつろげる雰囲気も、大人好みといえるでしょう

 

ところで、女性にオススメのポイントはどこなのでしょうか。そう聞くと、納得の魅力をいくつも挙げてくれました。

 

「ひとつはラーメンの味。僕の知人の女性にはこってり好きが多いのですが、濃厚系が好きなら絶対食べるべき一杯です。次に空間。シックで居心地がよく、清潔感も抜群です。そしてサイドメニューのスイーツも見逃せない魅力。店主の奥さん自家製のチーズケーキがあり、ラーメンに合う味わいになっているのも秀逸です。また、これはまさに大人の女性にうれしいサービスなのですが、ミニラーメンとチーズケーキがセットになった『お子様セット』(¥580)があったり、ベビーチェアが用意されていたりと、子ども連れのお母さんへの配慮が素晴らしいんです」(田中さん)

 

「自家製チーズケーキ」(¥200)。クリーミーなチーズに、しっとりしたクッキー生地がベストマッチのベイクドタイプ。濃厚ながら甘さ控えめでレモンの酸味が効いた、ラーメンに合うテイストです
「自家製チーズケーキ」(¥200)。クリーミーなチーズに、しっとりしたクッキー生地がベストマッチのベイクドタイプ。濃厚ながら甘さ控えめでレモンの酸味が効いた、ラーメンに合うテイストです

 

事実、店主の齋藤さんに聞いてみると、女性客の割合の高さはかなりのものでした。なんと、全席が女性で埋まることすら珍しくないそう。おひとり様や子ども連れのママも多いようで、やはり乙女心をしっかりキャッチしているようです。

 

田中さん(手前)と話し込む、齋藤雅文店主。もともと顔見知りではなかったそうですが、いまは他店のラーメン屋さんなど共通の知人も多いとか

 

「大人の女性には燻製味付玉子のトッピングがおすすめ。まさにモアビター!もし僕が食べてる時に大人の女性が一人で来てたら、齋藤さんにこっそり伝えて、『あちらのお客様より、燻製味付玉子です』とプレゼントしたいくらい(笑)」(田中さん)

 

食通お墨付きのハイクオリティなラーメンであり、しかも個性豊かなスモーキーフレーバーを感じられるほかにない味。それでいて、女性にうれしい配慮が満載なんて、これは絶対に行くべきでしょう!

 

取材・文=中山秀明 撮影=若林良次

 

Shop Data

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RAMEN GOTTSU(らーめん ごっつ)

住所:東京都練馬区練馬1-29-16
電話番号:03-3993-8808
営業時間:火~土11:00~15:00/18:00~21:00、日18:00~21:00
定休日:月
アクセス:西武池袋線ほか「練馬駅」北口徒歩5分

 

Profile

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田中 貴

2008年に再結成を果たし、以来ライブを中心にマイペースながらも精力的に活動を続けるサニーデイ・サービスのベーシスト。年間600杯以上を食べ歩くラーメン好きとして知られ、TVや雑誌などでそのマニアぶりを発揮することも多い。バンドとしては2016年8月3日に通算10枚目のアルバム『DANCE TO YOU』を発売した。2017年は3月15日には、同作品のなかでも屈指の美しいメロディーをもつ春曲「桜 super love」を中心に編んだ10曲入りEPと、限定のアナログ7インチシングルをリリース。そして19年ぶりとなる日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブが8月27日に開催決定し、チケットは発売当日に完売した。