■ 青梅と日本酒で漬けるシンプル梅酒
青梅で漬ける梅酒は、爽快感のある香り。さっぱりしていて、酸味もしっかりと感じられます。
「さらにすっきりとした口あたりになるよう、氷砂糖で作りました。砂糖の量は、甘すぎず、梅の酸味もだいじにできるくらいの量。市販の梅酒のように甘いのがお好みなら、+100g、もっと甘くないものがいい方は、−100gで作ってみてください。毎年作っていると、だんだんと好みもわかってきて楽しめます」(料理家・オザワエイコさん、以下同)
【材料】
・青梅……500g
・氷砂糖……200g
・日本酒(アルコール度数20度の果実酒用)……900ml
【作り方】
1.瓶に梅と氷砂糖を交互に入れる。
「消毒した瓶に、梅と氷砂糖を入れていきますが、お酒を注いでしまうとどのみちぜんぶ混ざるので、順番は気にしなくてOK」
2.日本酒を注ぐ。
「日本酒を注いだら蓋を閉め、1週間ほど冷暗所で保管します。もし砂糖が溶けにくいと感じたら、瓶を揺するなどして砂糖を早く溶かしましょう」
■ 黄梅と日本酒で漬けるスパイス梅酒
こちらは完熟した黄梅で作る、スパイス梅酒。甘みのある芳醇な香りに、ピリッと涼しげなスパイスを合わせて漬けました。
「スパイスは、手に入りやすいシナモン、カルダモン、クローブの3種類を入れました。お好みで入れるスパイスを変えてもかまいません。ただし、パウダーのものではなく、ホールタイプがおすすめです」
【材料】
・黄梅……500g
・はちみつ……150g
・シナモンスティック……1本
・カルダモン……3個
・クローブ……3個
・日本酒(アルコール度数20度の果実酒用)……900ml
【作り方】
1.瓶に梅を入れてから、はちみつを加える。
「はちみつは、種類によってかなり味が変わるので、どんなもので作るか選ぶのも楽しいですよ」
2.日本酒とスパイスを入れる。
「はちみつは、溶けにくいので、下に溜まっていたら少し混ぜて早めに溶かしましょう」
短期間でおいしく飲みきれる量で紹介しましたが、飲むだけでなく別の楽しみ方をしたいなら、まずは涼やかなゼリーがおすすめ。次のページでは、「梅酒ゼリー」のレシピを解説していただきます。