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肩こり・腰痛・むくみ…身体の痛みと悩みに。整体のプロが解説する、
「マッサージガン」の効果的な使い方とNGな使い方

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これだけは気をつけて! マッサージガンのNGな使い方

・強い痛みがある場所に使用する

「強い痛み、鋭い痛みなど急性期症状がある場合、患部が熱を持っている場合、打撲した直後などは、マッサージガンの使用を控えましょう。強い痛みのある部位への使用は血流が良くなることで症状をより悪化させ、痛みが強くなることがあります。医療機関へかかるのが安心です」

・最初から振動レベルを強めに設定する

「振動はまず一番弱いレベルから始めて、効果が感じられなければ段階的にレベルを上げていきましょう。ご自身が気持ち良い強さで使用するのが大切です。強く刺激を入れすぎると血流が過剰になり、気分が悪くなったり、稀にめまい、ふらつき、冷や汗など、『迷走神経反射』と呼ばれる症状を引き起こすことがあります。これは、便秘の人がトイレでいきみすぎたときに出る反射ですね。万が一気分が悪くなったら、一度休んで安静にしましょう」

・首や肩へ強い刺激を与える

「マッサージガンによる首や肩への過度な刺激は頭に振動が伝わり、気分が悪くなる可能性があります。不快感を感じたらすぐに使用をやめてください」

・神経・血管が密集している部位へ強い刺激を与える

「脇の真ん中、鼠蹊部(太もものつけ根)、膝の裏など、神経や血管が密集している部位にはマッサージガンを長時間強く当てないように注意が必要です。神経や血管を傷つけてしまったり、体が過剰に反応して痺れ感やだるさが残ってしまうことがあります。刺激が強いので、振動を弱めに調整したり、アタッチメントを先の尖ったピンポイント型ではなく丸い形のものにして使用するようにしましょう」

・スポーツの本番前に使用する

「スポーツをしている人が本番直前に使用すると、筋肉が緩み過ぎて怪我やパフォーマンス低下につながる可能性があります。マッサージガンを当ててから念入りにウォーミングアップができれば使ってもいいですが、力を発揮するためには筋肉をある程度緊張させる必要があるので、本番直前の使用は避けましょう。運動直後や日頃のケアに使ってください」

Profile

おくむら整体院 柔道整復師 / 奥村豪宏

整骨院とリハビリデイサービスに勤務中、学生から要介護者まで幅広いサポートに携わり、2022年兵庫県西宮市に「おくむら整体院」を開業。臨床15年の経験を生かして、ランナー、陸上競技者をはじめとしたスポーツ愛好家の方の怪我ゼロを目指し活動中。マッサージガンの使い方など、セルフケアの方法をInstagramで発信している。
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取材・文=池田好(Neem Tree)