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肩こり・腰痛・むくみ…身体の痛みと悩みに。整体のプロが解説する、
「マッサージガン」の効果的な使い方とNGな使い方

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筋膜リリースし筋肉を効果的にほぐす「マッサージガン」。前回のカタログ編では、柔道整復師の奥村豪宏さんに筋膜リリースの効果からマッサージガンの選び方、そしておすすめモデルを教えていただきました。この活用術編では、マッサージガンを痛みの症状別にどのように動かして使ったらいいか、またNGの使い方を解説していただきます。

気持ち良い感覚を大切に!
マッサージガンの基本的な使い方

アテックス「モノルルド リリースガン プラスアーム AX-HXL236」(写真提供=アテックス)

【基本的な手順】
1.痛みやコリを感じる部位(筋肉)を、体の中心~末梢へ向かって撫でるように当てる。
2.自分が気持ち良いと感じる箇所を集中的に約1分ずつ当てる。
3.腱に約1分間当てる。

「まずは症状を改善したい部位を撫でるように当て、気持ち良いと感じる箇所を重点的に1分ほどずつ当てるのが効果的だと言われています。大切なのは、自分が『気持ち良いと感じる部位』を『気持ち良いと感じる強さ』で当てること。振動レベルを調整できるものが多いので、まずは一番弱いレベルから試して、自分に最適なレベルを見つけていきましょう。

筋肉を付着させる繊維性の組織である『腱』にも約1分程度当てるとさらに効果的。腱に振動を与えることで神経を刺激し、『脳からの過剰な信号を抑制して緊張した筋肉を緩める』というマッサージガンの特徴を、より活かすことができます。また、1日に長時間おこなうより、毎日継続して使用する方が予防効果は高くなります。使用するタイミングとしては、血行が良くなって下準備ができている入浴後や、筋肉が一番緊張状態にある運動直後が最適です。運動直後にケアをしておくことで、筋肉痛やツッパリ感の予防になります」

症状別のマッサージガン活用術

ここからは、肩こり、腰痛、膝痛、足のむくみの、4つの痛みや不調ごとに、マッサージガンをどのように当てたらより効果を得られるのか、解説していただきます。

・肩こり

「肩こりは、実際に凝っている肩周りにマッサージガンを当てるのもいいのですが、脳に振動が伝わりやすい場所なので注意が必要です。肩こりの原因はそもそも猫背姿勢。背中が丸まっていると、胸と脇の下の筋肉が硬くなり、腕を上げたり動かしたりする際に肩の筋肉に必要以上に力が入ってしまうため、凝りを感じやすくなります。加えて、肩の筋肉は上腕の上半分、ボコッと丸みがあるところも肩の筋肉とつながっているので、そこまでマッサージするといいですね」

1.胸まわりを、下から上方向に撫でるように当てる。

2.脇の下を、下から上方向に撫でるように当てる。

3.上腕を、肩から手の方向に撫でるように当てる。

4.自分が気持ち良いと感じる部位を重点的に約1分ずつ当てる。

5.腱:鎖骨の下側、脇の下の外側、上腕の上半分の丸みがなくなるあたりを重点的に約1分ずつ当てる。

次のページでは、腰痛・膝痛・足のむくみを改善するための、マッサージガンの使い方を解説いただきます。