8月も半ばを過ぎましたが、まだまだうだるような暑さが続いていますね。とくに今年は、自粛生活が続いたことで身体が暑さに慣れていなかったり、マスクをつけての外出でいつもより熱中症のリスクが高まったりしていて、例年以上に慎重に暑さ対策をしておきたいところ。
そこで、食のプロである管理栄養士の金子あきこさんに、自身が実践する暑い季節の食事と生活について教えていただきました。
1. 朝ごはんはとても大事! 雑穀ごはんと味噌汁で始まる一日
熱中症対策と夏バテ予防のために、朝ごはんには雑穀ごはんと味噌汁を必ず食べます。雑穀ごはんから糖質を、味噌汁から塩分をとります。朝はとくに、エネルギー源が枯渇しているため、きちんと補給しなくては夏バテの原因にもなってしまいます。
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食欲のない朝には、冷たい味噌汁を食べます。味噌汁は昨晩の残りものです。冷蔵庫で保管していたものを温めずにそのまま食べるだけ。冷たいと食欲がなくても食べやすいのですが、さらに食べやすいように冷えたトマトやみょうがを加えて、味にメリハリをつけることもあります。紫外線が強い時期ですから、抗酸化作用のあるトマトやかぼちゃ、にんじん、小松菜など、色のついている野菜も意識してとるようにしています。
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2. 夏バテしないために、暑いときだからこそ食べる!
昼ごはんと夜ごはんは、白ごはんを中心に肉や魚などのたんぱく質、野菜類をバランスよく、食べる量が減らないように注意しています。
暑い日は、さっぱりした冷たいものや麺類などで済ませがちですが、冷たいものが増えると胃腸が弱って食欲が落ち、バテやすくなります。また冷たい麺類だけでは栄養が偏ってしまうのです。主食がそうめんのときも、肉類や野菜をプラスして偏らないようにしています。夏場はとくに、主食+主菜+副菜を組み合わせ、温かいものを食べるよう意識しています。
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3. 入浴時は湯船に必ず浸かる!
外出先から帰ってきたらまず、お風呂に入り疲れを取ります。湯船に浸かることで体の芯まで温まり、体の傷ついた細胞を修復してくれるたんぱく質(ヒートショックプロテイン)が活発になります。お風呂から出ると、肌ケアやドライヤーで髪の毛を乾かしている間に、たくさん汗をかきます。体温調節を上手に行うために、汗をかくことは熱中症対策にも大切です。汗をかいたあとはしっかり拭きとって、お部屋で涼みます。
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Profile
管理栄養士 / 金子 あきこ
アリコフード代表。管理栄養士、節約美容料理研究家。メタボな両親のもと、幼いころ太っていることを気にして、間違ったダイエットを繰り返す。太りやすいのは体質や遺伝ではなく食生活が問題であったことに気づく。この経験を伝えたいと思い、不動産会社を経て給食委託会社に10年以上勤務したのち独立。レシピ開発、商品企画、セミナー、講演、集団給食施設のコンサルティングなど多彩に活躍。著書に「おなかぺったんこ 腸筋レシピ」(リピックブック)などがある。高校生と中学生の息子が2人いる。
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