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夏終わりの疲れた髪に、季節の変わり目のまとまらない髪に。美髪をつくる
頭皮とヘアケアのルール 5

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美髪になるために知っておきたい5つのQ&A

Q 髪は必ず乾かしてから寝ないとダメ!?
A 「タオルドライだけした髪は、使ったあとの浴室を締め切ったままにしているのと同じだと思ってください。シャワーで濡れた浴室締め切っていたら、ジメジメとしてカビの原因になりますよね。湿ったままの髪で寝ると、ニオイや雑菌繁殖の原因になりますから、しっかり乾かしてから寝ましょう」(寺村優太さん、以下同)

Q 夜よりも朝シャンがいい?
A「疲れていてどうしても朝しかシャンプーできない日もあると思いますが、髪や頭皮が汚れたまま長時間過ごすより、基本的には、その日のうちに汚れをしっかりオフすることが、髪のためにはいいですね」

Q 白髪は抜いてもいい?
A「そのままにするかカラーリングするのがいいのですが、気になる場合は、根元から切りましょう。たとえば畑から大根を抜くと、まわりの土もぐちゃぐちゃと崩れますよね。頭皮も大根を抜いたときの土の状態と同じで強い刺激が加わるので、抜くのはやめてください」

Q シャンプーの強い洗浄力が頭皮の負担になるのなら、一時期流行した“お湯洗い”だけにした方がいい?
A 「お湯洗いだけでは、やはり不要な皮脂やトリートメント、スタイリング剤は落ちません。トリートメントやスタイリング剤がついたままだと、やはりベタついてきてうまくスタイリングできなくなってしまいます。ただ、汚れのことだけを考えると、頭皮には毎日シャンプーをしなければならないほどの皮脂汚れはありませんから、スタイリング剤をつけない方であれば、シャンプーは2〜3日に一度でも構いません。あるいは、一日置きにお湯洗いとシャンプー洗いとを交互にするのでもいいでしょう」

Q 頭皮や髪も歳をとる?
A 「年齢が上がるにつれて、毛先まで栄養がうまく行き届かなくなったり、皮脂の分泌量が落ちたりはするでしょう。ただ、肌のエイジングケアと同じように、日々の丁寧なお手入れがとても大切です。正しいシャンプー法をはじめ、日頃から髪のお手入れをしている方は、やはり年齢が上がっても、髪の美しさを保てるものです」

 

選ぶシャンプーやシャンプーの仕方ひとつで、髪のツヤや手触りはすぐに変わると寺村さんは言います。たとえば旅行先で数日違ったシャンプーを使うことになっても、日々の生活で自分の髪に合ったものを使っていれば、さほど影響はありません。しかし、毎日洗浄力が強いシャンプーを使って洗いすぎしまった髪に、どうにかしようとトリートメントやスタイリング剤をこってりと塗っていては、状況は悪化していくばかりです。

髪や頭皮もスキンケアや食事と同じようにとらえて、使うもののクオリティーや日々のお手入れについて見直してみましょう。

Profile

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美髪アドバイザー / 寺村優太

都内有名店を経て、表参道の美容室「Lily」の立ち上げから参加。美髪のプロとしての評判が全国に広まり、予約は常に埋まっている。著書に「前からも後ろからもキレイがあふれる 美髪のルール」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)があり、秋に2冊目の美髪本を出版予定。Lilyにて、低刺激で頭皮のことを考えたシャンプーも発売している。
https://beauty-architect.com/lily/staff/teramura/

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=松本有隆 モデル=上野瞳 構成=Neem Tree