【モノを減らす方法1】
まずは何がゴミなのかを見分ける
モノが溢れ返っていた部屋から徐々にモノを減らし、現在では最低限の荷物で生活している佐々木さんも、はじめは何をどこまで捨てるか悩んだとか。
「人は手放そうとするモノを手にとっているとき、たとえば服なら“リメイクすればまだ使えるんじゃないかな!? ”なんて、ものすごくクリエイティブになるんですよね。でも当然、それを持ち続けていてもリメイクに着手する日がやってくることは稀で、またクローゼットの奥にしまい込まれることになります。何か手放すと言っても、いきなり大切なものや大きなモノは捨て難いですから、まずは何がゴミなのか、不要なモノとは何なのかを探すところからはじめて、簡単なところから手放していきましょう」
手放せそうなものリスト
・前のシーズンに着ていなかった服や、サイズが合わなくなった服
・複数あるモノ
・どこか気に入っていない部分があるモノ
・修理や手直しが必要だが、しばらく着手できずにいるモノ
・捨てようと思っているが、手続きが面倒で捨てられていない粗大ゴミ
・人からのもらいものなど捨てるには罪悪感が伴うモノ
【モノを減らす方法2】
捨てるコツは「手早く手放す」こと
処分すると決まったら、手放し方を決めてみましょう。まだ使えるモノは、ただゴミとして捨てるとなると、もったいなく感じて処分しづらくなるものです。
「もったいないと思いはじめると、捨てたくない気持ちが増してしまうので、ゴミとして処分する以外の手段も考えてみましょう。オークションに出すのもひとつの手ですが、出品や落札者とのやり取りが面倒だと感じる方は、代行オークションにすべて任せてしまうのが、手早くて楽ですよ。メルカリも見ている人が多く、すぐに売れるのでおすすめです。手放すまでのハードルが上がらないよう、面倒な手続きが必要な方法や時間のかかるやり方は避けます」
【モノを減らす方法3】
本当に必要なものだけを残す
ゴミや不用品が捨てられれば、部屋や収納棚は少しすっきりするでしょう。でも、ここまででは普段の大掃除とあまり変わりません。本当に必要なものだけを残すために、もう一歩進んでモノとのつきあい方を考えるためには、どうしたらいいでしょうか?
「それが必要な理由を、自分の中で考え直してみることが大切です。たとえば本棚にある本は、また読み返すから必要なのでしょうか。それとも、自分の思想を表すタイトルが本棚に並んでいる様子を、来宅した友人に見せることで満足できるからでしょうか。何のためにどうして必要なのかを考えて、自分の部屋に今置くべきかどうかがわかってくると、手放すものが自然と見えてきます。思い出のモノは写真に撮ってから手放し、デジタルで残しておく方法もおすすめです。はじめは全然できなくても、手放していくうちに“手放し上手”になっていきます」
【モノを減らす方法4】
自分にとって必要なモノを見極める
モノを減らしていくと、反対に自分にとって大切だったり必要だったり、残したいと感じているモノの基準も見えてきます。自分がそのモノを持っていて喜べるかどうか考えてみましょう。
「必要なモノは人によってまったく違うので、人から見ればどうでもいいモノでも、自分が残しておきたいモノはとっておくべきです。必要性がなくても、自分の気持ちが上がるモノや、生活が楽しくなるモノなどは残します。ただし、服や靴、本など際限なく増えてしまいそうなものは、ハンガーにかけられる分だけにするとか、この棚に収まるだけ、などとスペースを決めて、季節ごとや新しいモノを迎えたときなどに、残すモノと手放すモノを見直すパトロールをします。
また、“いつか使うから”と言ってモノを残すことは、ミニマリズムとは正反対の考え方だと思うのですが、防災に関しては最低限の備蓄や、ガスバーナーなどの熱源、照明などしっかり備えておくことをおすすめしたいです」
不要なモノを減らし、必要なモノは残す、というところまで教えていただきました。そして「モノを減らす方法」の5つ目は? 意外にも、モノを買うこと! その極意を確認してみましょう。