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直前で慌てないための段取りとは?引っ越しを効率よく行うための
手続きから荷造りまでの5ステップ

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 ステップ5. 引っ越しの荷作りの仕方

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不要品の処分が済み、引っ越し先に持っていく荷物が決まったら、いよいよ荷作りをはじめます。家族での引っ越しでは、荷物も多く梱包にも時間がかかりますが、ひとり暮らしであれば、遅くとも3日前くらいから始められるようにしておきます。梱包は引っ越し業者が来る前には終わらせておきましょう。なお、家電は電源を抜いておけば、引っ越し業者が梱包してくれるのでそのままにしておいて構いません。

「段ボールはAmazonなどでも手に入りますが、引っ越し業者に手配してもらうのがいいでしょう。会社によっては、ほかの引っ越しで使用した段ボールをリサイクルし、安く貸し出してくれるところもあります。またどのくらいの枚数が必要かわかっているので、適切な数を持ってきてもらえ、開梱後の段ボール回収サービスをしてくれる場合もあります」

【関連記事】引っ越し時の「ゴミゼロ」を目指す! アート引越センターが挑戦するSDGsの取り組みとは?

 

1. 荷作りに必要なものを準備する

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まずは荷作りに必要なものを準備しましょう。「引っ越し業者が届けてくれる場合もありますが、以下のものを準備しておくと、荷作りの効率がよくなりますよ」

・緩衝材や新聞紙
緩衝材は引っ越し業者が届けてくれる場合もありますが、食器や割れ物を包んだり、段ボールの中敷にしたりするのに便利です。新聞紙で割れ物を包む場合は、段ボールの中で動かないよう、くしゃくしゃに丸めた新聞紙を緩衝材代わりに入れましょう。

・養生テープ
プラスティックの衣装ケースや電化製品などは、ガムテープで固定してしまうと、うまく剥がせず痕がつくこともあるので、養生テープも用意しておくといいでしょう。

・色別のシール
部屋や物の種類別に荷作りした段ボール箱が迷子になってしまわないよう、色別のシールを貼っておきます。青いシールが貼ってある段ボール箱は洗面所、緑は寝室などとわかるようにしておくと、運び込みのときにスムーズです。

・スズランテープ
本を縛るときや、コンセントをまとめておくときなどにあると便利でしょう。

・油性マーカー
段ボール箱に何が入っているのか、どこに置くものなのかを書くために必要です。

 

2. モノの行き先の地図を作る

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引っ越しの作業は、荷ほどきをいかにスムーズにできるよう梱包するかが大切です。「モノが迷子にならないように、地図を作ってみましょう。引っ越し先の間取り図を用意し、部屋ごとにA、B、Cと場所の記号を決めていきます。ワンルームでも、寝るスペースはA、テレビまわりはBなどと、スペースごとに決めていくといいでしょう」

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「記号を決めたら、段ボール箱にはその記号を記していきます。荷物を新居に運び入れるときに、段ボール箱があちこちに置かれてしまうと、荷ほどきも大変ですし、何をどこにしまうべきなのかもわからなくなってしまいます」

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「運び込む時と段ボールを積み上げた時にもわかりやすいように、段ボールへのメモ書きは、上面と横面の2か所にします。記号の他に、色別のシールも貼っておきましょう。記号で把握し、さらに色でも視覚的にパッと理解できれば、荷下ろしのときに迷子になりません」

 

3. 季節ものや不要なものから荷作りする

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一番に荷作りするのは、生活の中では使っていない思い出のものや季節のもの、インテリアのものなど、毎日の生活にすぐに必要のないものから始めます。

「収納ケースに入った季節の洋服などは、ケースごと持っていってくれますので、開いてしまわないよう養生テープで留めておきます。養生テープに“○段目”と段数を書いておくと、荷解きするときにも戸惑いません。ただし、下着類だけは段ボール箱に詰めておいた方がいいでしょう」

 

4. 食器は厳重に包んで割れないようにする

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引っ越しするときにもっとも悲しいのは、大切にしていたモノが壊れてしまうことですよね。特に割れ物はしっかり梱包しておきましょう。

「段ボール箱の底にタオルや緩衝材、新聞紙などを敷いて、衝撃に耐えられるようにしておきます」

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「平たいお皿は積み上げてしまうと、重さが上からかかったときに割れてしまいがちです。緩衝材にひとつひとつ包んだら、立てて入れておきましょう」

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「ワイングラスのように柄が細い場合は、その部分にしっかりと緩衝材を巻いてから、さらに全体を緩衝材で包みます。ただし、大切なものでどうしても心配なものは、自分で運ぶのが安心です」

 

5. 普段の生活に使っているものは最後に詰める

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調味料や普段使っている食器、スキンケア用品などは、一番最後にまとめます。使いかけの調味料は段ボール箱に大きなビニール袋を敷いてから入れ、段ボールの口を開いたままにしておきましょう。

「こうすることで配送の方がこぼれないように運んでくれます。冷蔵庫のものは引っ越しが決まった時点から極力減らしていき、当日はクーラーボックスや発泡スチロールの箱に入れて運びます」

 

6. 最後に“最初の一箱セット”を作る

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洗面用具や、引っ越しが終わった夜に着るパジャマ、すぐにかけたいベッドシーツなど、引っ越してすぐに使うものは、このように大きく赤で“最初の一箱セット”と書いた箱に入れておくといいそうです。

「この箱だけは、トラックの奥の方に詰められてしまわないよう、最後に運んでもらいます。新居に着いたときに最初に出してもらえるので、すぐに開梱しましょう」

【“最初の一箱セット”に入れるもの】
・当日の食事に関するもの
…すぐに料理する必要があるならば、そのときに使うもの
・当日の就寝に関するもの…寝るときに着るパジャマ、シーツなど寝床に必要なもの
・当日の入浴に関するもの…タオル、スキンケアやヘアケア用品など
・翌日の仕事に関するもの…翌日仕事に行くときに必要になるもの

他にも、常備薬などすぐに開梱したいものを入れましょう。

 

7. 貴重品はキャリーケースやボストンバッグに入れる

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貴重品などは迷子になったりトラブルになったりしないよう、自分で運びます。キャリーケースなどに入れて持ち運びしましょう。

「自分で運びたい割れ物や大切なものの他に、通帳や印鑑、鍵、家の契約書などの貴重品もキャリーケースにしまいます。遠方への引っ越しの場合は、引っ越しトラックが予定通りに到着しないこともありますから、携帯電話の充電器やスケジュール帳などもこちらに入れておきます」

 

引っ越しは段取りよく準備できれば、引っ越した先でもすぐに開梱できて、スムーズに新生活をスタートできます。引っ越し荷物は仕事関係、衣類、食器、雑貨の順に開けていきますが、1週間以内にすべて開けて片づけるようにしましょう。段ボールを開けないまま押し入れや物置に押し込んでしまうと、次の引っ越しまで開かずの段ボールになってしまうのでご注意を!

Profile

整理収納アドバイザー / 畑農靖子

カイロ、北京への夫の転勤に伴う移動を含め13回の引っ越しを経験、多様な住まい方に対応した住宅設営を得意としている。現在はStudio HAGA(スタジオハーガ)で、お片づけコーチングスタッフとして活躍する。

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=我妻慶一 構成=Neem Tree