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寝室はダニの楽園!?完璧ダニ対策で手に入れる
深呼吸できる部屋

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湿気が多く気温が高いこの季節、洗濯物の乾きが悪くなり、布団やベッドマット、カーペットなどの布製品は水分を含んで湿っぽく感じることがあります。そこで気になってくるのが、ダニの繁殖です。薄々わかっていても、肉眼で見えないからと放っておいたままにしていませんか? あるいは布団を干せばダニは死滅するのか、普通の掃除機でもダニを吸い取ることができるのか、ダニについてあまり知らないまま、ただなんとなく「ダニ対策」をしていませんか?

そんな人のために、今回は、ダニやアレルゲンの対策についてくわしいNPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の白井秀治先生に、ダニの生態と、それを踏まえて効果的な掃除の方法について伺いました。

 

Q.ダニはどうやって生きている?

A.人間のフケや垢をエサにしている

ダニが布団や布製のソファ、カーペットなどを好むのは、住処となる快適な場所にエサがあるからです。屋内にいるダニの大半を占めているのが、人間のフケや垢などをエサとするチリダニ科の「ヒョウヒダニ」。このヒョウヒダニは、直接人間を刺すことはありません。しかし、ダニのフンや死骸、脱皮した殻が粉々になったものが、布団を畳んだり寝返りを打ったりするときに舞い上がり、それを鼻や口から吸い込んでしまうのです。

その結果、アレルギーを引き起こしたり、皮膚についた場合は肌トラブルを招いたりする可能性があります。「わたしたちの住まいからは10種類を超えるダニが見つかることがあります。そのうち6〜8割がチリダニ科のヤケヒョウヒダニやコナヒョウビタニです。このダニは、人が生活する環境からはほぼ見つかります」(白井秀治先生)

 

Q.ダニが活発に活動するのはいつ?

A.高温・高湿度な今!

ダニは、秋冬のように気温や湿度が低いときは活動性が低下し、乾燥しすぎると体の水分が抜けてカラカラに干からび、やがて死んでしまいます。反対に、人が暖かいと感じる気温で、湿度が60〜65%以上になってくると活発になります。つまり、梅雨から夏が終わるまでの、まさに今の季節がダニにとってもっとも過ごしやすいのです。

この時期にダニはたくさんエサを食べて繁殖し、梅雨時にはなんと約150倍にも増殖するといいます。「オスとメス10匹ずつを気温25℃、湿度75%の環境で培養して6週間放置したところ、3000匹にまで増えました。早めに対策をしっかりして、夏本番がくる前にダニの数を減らしておけば、夏の終わりにいるダニの数も少なくなることが期待できます」(白井秀治先生)

 

Q.ダニにはどう対策すればいい?

A.「死滅させる」「増やさない」「吸い取る」。3つの方法で完璧なダニ対策を!

ダニのアレルギーの多くの症状は、ダニのフンや死骸を吸い込んでしまうことで起こると報告されています。このダニのフンや死骸は、布団を上げ下ろししたり、ベッドメイクしたりする朝晩に特に多く舞い上がるのです。空気中に舞い上がったダニのフンや死骸は、人が呼吸するたびに吸い込む可能性があります。ですからダニそのものを減らすとともに、ダニのフンや死骸を減らすことも大切なのです。

「ダニのフンや死骸が舞い上がると、床上に落ちるまでに、だいたい30分以上かかることが報告されています。空中からダニのフンや死骸を減らすためには、窓を開けて換気を行うといいでしょう。窓が開けられないときは、空気清浄機を使うのもいいと思います。ダニ、そのフンや死骸を、少しでも身の回りから減らした環境で生活することが大切です。ダニの対策としてできることは、まず布団やシーツ類に乾燥機を使って死滅させること。そしてダニを増やさないようインテリアをシンプルにして、掃除機がけすることです。掃除機をかけると、ダニのエサとなる人の垢やフケも減らし、ダニを増えにくくする効果が期待できます」(白井秀治先生)

 

1.ダニは高温下で死滅する———布団やシーツは天日干しより乾燥機で

布団やシーツなどをこまめに洗うことは、ダニのエサとなる人間の垢やフケ、ダニのフンや死骸などが減るので、ダニ対策としても効果的な方法です。しかし、生きているダニを洗濯機の中で回しても、死滅率は4%程度だったと白井先生は話します。

「布団や毛布などの厚みがあるものは、洗濯して太陽の下で乾かしても、ダニが死滅するのはわずかです。たとえば高温注意報が出るような暑い日に布団を干して、布団の表面温度が50度くらいになったとしても、内側を触って火傷するような温度になることはありませんよね。50度の状態を長い時間保つことができればダニを殺すこともできますが、多くのダニを死滅させるのは難しいでしょう。乾燥機であれば、家庭用のものでも約70度以上になり、短時間でダニを死滅させることができます。家庭での乾燥が難しい布団などの厚手のものは、布団乾燥機や、大型の乾燥機のあるコインランドリーなどを利用して熱処理することで、殺ダニ効果が期待できます」(白井秀治先生)

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布団乾燥機には、ノズルを直接布団の中に差し込んで布団へ温風を当てるタイプと、専用のマットで布団を包み、マット内に温風を吹き込むタイプがあります。マットタイプは布団との密着度が高く、布団を均一に加熱しやすいため、ダニ退治に効果的であると白井先生は話します。
「実験した結果、マットタイプのなかでも三菱AD-X80は布団の隅々まで均一に温度が上昇し、満遍なく温められました。ダニを植えつけて実験したところ、三菱の布団乾燥機を使った布団では、ほぼすべてのダニが死滅していました」(白井秀治先生)

三菱電機「三菱フトンクリニック AD-X80」
2万736円
三菱電機お客さま相談センター Tel:0120-139-365

 

2.寝具選びは“防ダニ”を常に意識して

ダニが好む場所は、布団やクッション、座布団、布製のソファ、ラグ、カーペット、ぬいぐるみなどです。それらを一度見直して、ダニが生息しにくい素材や構造のものに変えられるか考えてみましょう。

「たとえばリビングで使うソファは、布製のものだとダニの温床となることがありますが、レザーや合皮などでできたソファであれば、ダニの住みかになりにくいため、ソファでダニが増えるのを防ぐことができます。また、毎日使う布団は、掃除機がけや洗濯という方法もありますが、ダニが通ることのできない高密度な生地でできた布団を使うことも、効果的です。高密度の生地でつくられたカバーで手持ちの布団を包むだけでも、ダニやダニのフンの出入りを抑制する効果が期待できます」(白井秀治先生)

 

3.週に1〜2度でOK! ダニを減らすのはやはり掃除機

布団やベッド、ソファなどには、週に1〜2度は掃除機をかけましょう。掃除機をかけることで布団などの表面にいるダニとともに、ダニのフンや死骸などを吸い取ります。

「布団やソファなどの布製品へ掃除機がけを行うときには、布団用ノズルを用いることをおすすめします。床用のノズルを使うと、生地を吸い込んで生地を傷めてしまうことが心配されます。掃除機をかけるときにはノズルを密着させ、1㎡あたり20秒〜30秒かけて、ゆっくりと吸引します。ノズルが密着しにくい場合は、隙間用のノズルなど細いノズルを使ってみてください。ノズルを変えることで、キルティングのくぼみに溜まった埃も取り除きやすくなります。また、布団はダニの温床になりやすいだけでなく、空中にダニのフンや死骸を浮遊させる原因にもなります。布団からダニの汚染を減らすようにぜひ取り組んでください」(白井秀治先生)

 

そこで、布団のダニ対策におすすめの布団クリーナーをチェックしてみましょう。