なつかしのスーパーファミコンをもう一度堪能しよう
昨年11月に発売され、その人気からずっと品薄状態が続き、そのまま生産が一旦終了してしまった「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(ミニファミコン)」をご存知でしょうか。本来のファミコンの1/2サイズのボディに『スーパーマリオブラザーズ』や『ドンキーコング』『ゼルダの伝説』など人気タイトルが30本も入ったテレビゲーム機です。追加でタイトルを増やしたり、カセットを差し込むことはできませんが、なつかしのゲームと1/2サイズがミニチュアオブジェのようだと一気に火が付きました。
先程言った通り残念ながら今では生産終了してしまっているので手に入れるのが叶わなくなっていますが、なんとスーパーファミコン版の「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(ミニスーファミ)」が発売されると言うニュースが入ってきています。ミニファミコンを買えなかった人も、ミニスーファミであれば、これから購入のチャンスがあるというわけです。
スーパーファミコンは1990年11月21日発売されたファミリーコンピュータの次世代機です。発売から10年前後が稼働のピークで、その頃小学生だった人たちは25~35歳なので、まさにアラサードンピシャのゲーム機ではないでしょうか。
ミニスーファミは、見た目こそ当時のスーパーファミコンですが、中身はもちろん最新です。当時のスーパーファミコンはビデオケーブルで映像と音声の接続をしなくてはなりませんでしたが、ミニスーファミではHDMI端子1本なので接続も楽なうえ、今時のテレビに手間なく接続することができます。
当然、ハイビジョン画質にコンバートされており、大きな画面でもちゃんとキレイに映ります。ミニファミコンの時はさらに当時を彷彿させる昔風の画面表示で再現するアナログテレビモードがあったので、ミニスーファミでも期待したいところです。
ミニファミコンでは、コントローラーも本体に合わせて1/2サイズで、ちょっと操作しにくかったのですが、ミニスーファミでは、コントローラーは当時のサイズを採用し、操作感を重視しております。
肝心な収録タイトルですが、これまた名作揃いです。『スーパーマリオカート』や『星のカービィスーパーデラックス』などの定番アクションゲームから、格闘ゲームの金字塔を打ち立てた『スーパーストリートファイターII』、JRPG(和製ロールプレイングゲーム)を確立した『ファイナルファンタジーVI』『聖剣伝説2』など、他にも人気タイトルが目白押しです。目玉タイトルとして、未発売の幻のソフト『スターフォックス2』も収録しています。このソフトはプラットフォームがNINTENDO64に移ったこと、特殊チップを使うのである程度数が見込めないとコスト高になること、などから発売までには至りませんでした。その後のバーチャルコンソール(Wii、WiiU、3DSなどで、仮想のゲーム機を使って過去のゲームをリリースするサービスこと)などでは特殊チップを使ったソフトであったために収録できなかったものを、ミニスーファミというハードとソフトが一緒になった機器だからこそリリースできるようになりました。
コントローラーが2つ付いているように、ふたりで一緒に楽しめるゲームも用意されているので、秋の夜長はミニスーファミで過ごすのも良いのではないでしょうか。
ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン
2017年10月5日(木)発売予定
希望小売価格 7,980円(税別)
収録ソフト21本一覧
ド定番の7本
スーパーマリオワールド(任天堂)
スーパーマリオシリーズ4作目で、スーファミ第一弾。ヨッシーの初出の作品でもあり、スピンジャンプなど新アクションも搭載。
スーパーマリオカート(任天堂)
スーパーマリオのキャラクターが総出演し、カートで競い合うレースゲーム。キノコやこうらなどのアイテムを駆使するのも醍醐味。
ロックマンX(カプコン)
ボスを倒すことでボスの武器が使えるようになるアクションゲーム。ボスの弱点と武器の選択によって攻略の難易度が大きく変わる。
スーパーストリートファイターII(カプコン)
格闘ゲームの火付け役『ストII』のバージョンアップ版。キャミィやTホーク、Deejay、フェイロンの4人が新キャラとして追加。
スーパードンキーコング(任天堂)
ドンキーコングの敵役の孫が主人公として登場したアクションゲーム。リアル思考で美麗なグラフィックも秀逸。
スーパーマリオ ヨッシーアイランド(任天堂)
スーパーマリオワールドで登場したヨッシーがメインキャラクターのアクションゲーム。スーパーFXを使用したグラフィックが魅力。
星のカービィ スーパーデラックス(任天堂)
星のカービィシリーズの第4作目にしてスーファミ第一弾のアクションゲーム。難易度が低めで、ゲームが得意な人でなくても楽しめる。
秋の夜長を一人で楽しむ7本
超魔界村(カプコン)
難易度の高いアクションゲームとして君臨していた『魔界村』シリーズの第三弾。さまざまな武器を使い分けられるのが特徴。
ゼルダの伝説 神々のトライフォース(任天堂)
アクションロールプレイングゲーム。メインの剣を中心に、ブーメランや弓矢、爆弾などを使って敵を倒し、ボス討伐を目指す。
聖剣伝説2(スクウェア)
同社のファイナルファンタジーと並ぶ人気のロールプレイングゲーム。コマンド式ではなく、アクションによるモーションバトルで戦う。
ファイアーエムブレム 紋章の謎(任天堂)
シミュレーションロールプレイングゲーム。シミュレーションの戦略性とクラスチェンジを中心としてキャラの育成が勝利の鍵となる。
スーパーメトロイド(任天堂)
メトロイドシリーズ第三弾。ストーリーが進行していく途中で手に入るアイテムを装備することで、武装やアクションが増えていく。
ファイナルファンタジーVI(スクウェア)
スクウェア看板ソフトである人気ロールプレイングゲーム。ファミコンから続いたシリーズの任天堂ハード最後の作品でもある。
スーパーマリオRPG(任天堂)
スクウェアが開発し、任天堂が発売したアクションロールプレイングゲーム。アクションゲームがほとんどのマリオシリーズの異色作。
隠れた名作7本
F-ZERO(任天堂)
スーファミのローンチタイトル(本体と同時発売)。実車を扱うことが多いレースゲームにおいてオリジナルのマシンを使用している。
がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻(KONAMI)
当時のKONAMIの人気シリーズのスーファミ第一弾。ゴエモンとエビス丸のふたり同時プレイも楽しめるアクションゲーム。
スーパーフォーメーションサッカー(ヒューマン)
フィールドを横から見た視点が多いサッカーゲームにおいて、テニスゲームのような縦視点を採用。試合前にはフォーメーションを選べる。
魂斗羅スピリッツ(KONAMI)
アーケードゲームから移植したアクションシューティングゲーム。サイドビューとトップビューのふたつの視点のステージが斬新。
スターフォックス(任天堂)
3Dシューティングゲーム。スーパーFXチップをカセット自体に搭載することでスーファミでも3D表現を可能にした。
パネルでポン(任天堂)
同じ形のブロックを3つ以上繋げることで消すことができるアクションパズルゲーム。連鎖中にも操作でき、さらに連鎖を生み出せる。
スターフォックス2(任天堂)
さまざまな理由により完成したものの未発売となった幻のソフト。パッケージ画像は当時のものではなく、今回の為の書き下ろし。
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