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丁寧に暮らしている暇はないけれど、自分らしく生きたい。“暮らしの編集者”が見た、
清楚とロック、モデルとミュージシャン…「タカハシマイ」の2つの顔

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もうひとつ大きな変化がありました。それが、「チェコノーリパブリック」のリーダー、武井優心さんとの結婚! 何か変わりましたか? と聞いてみると……。「う〜ん、より自由になったかな。結婚したことによって、自分を素直に出せるようになって、より身軽になった気がします。ともに歩んでくれる人がいるっていう安心感があるから、より羽ばたける感じがあるんです」。

それでも時には喧嘩をすることも。「キ〜ッて怒ることもしょっちゅうなんだけれど、あとで後悔して、『いつも優しい気持ちでいよう』って思うんですよね。今回新型コロナウィルス感染症で、バンドの活動もなかなかできなくて、ずっと苦しい沼にはまっているような精神状態でした。最近やっと配信ライブとか、光が見えはじめたところ。彼と一緒に落ち込んでしまうと、どんどん暗くなってしまうから、私が笑っていればいいんだ!と思うようになりました。そうしたら彼の落ち込みが和らぐってことに気づいたんです。だから、私は常に明るくいればいいんだなって思います」

昨年7月7日「チェコノーリパブリック」のリーダー武井優心さんと結婚。この写真は結婚の報告と新年の挨拶のために撮影したもの。
昨年7月7日「チェコノーリパブリック」のリーダー武井優心さんと結婚。この写真は結婚の報告と新年の挨拶のために撮影したもの。
家族は、武井優心さんと愛犬のサンちゃんとの、二人と一匹。
家族は、武井優心さんと愛犬のサンちゃんとの、二人と一匹。
武井さんが作ってくれるという朝ごはん。納豆と、刻んだ野沢菜、たくわんなどを刻んでご飯にかけた新潟の郷土料理「きりざいめし」。
武井さんが作ってくれるという朝ごはん。納豆と、刻んだ野沢菜、たくわんなどを刻んでご飯にかけた新潟の郷土料理「きりざいめし」。

最後にこれからのことを聞いてみました。
「やっぱり自分らしく生きるのがいちばんだなって思うんです。結婚したこともあるのか、今、いろんな気持ちが変わり始めているんですよね。モデルとして表に立つより、作り手でありたいとか……。そして、女性として強くありたい。凛として、でも優しさを持ちながら、強く生きたいですね」

食べられなくなったらどうしよう? とか思わない? ネガティブな私がそう聞くと「まったく思わないわけでもないけれど、食べるために仕事するんじゃない。今はそういう気持ちで動きたいと思っています。ひとつひとつの仕事って、『やりたいからやる』って思わなかったら、その気持ちが伝わってしまう気がするんです。それってなんだか失礼だなあと思って……。昔だったら『お金になるからやろう』と思うこともあったけれど、今は、本当にやりたい仕事だけ、気持ちを込めてやりたい。そうすれば、自然に道は開けていくはず。それを信じていたいと思います」。

未来のことを計算せず、上手くやろうとしない。そして、自分の好き嫌いに正直になれば、「やりたいこと」に向き合う純度が高まって、自分自身の力をよりストレートに発揮できる……。それが、今回マイさんに教えてもらった「イマドキ」の生き方でした。人は、いろんなことを心配しすぎて、自分という「筒」を「不安」というモヤモヤで詰まらせてしまうのかもしれません。そんな“不純物”をきれいに掃除して、「筒」の通りをよくし、自分の中にある「本当のこと」とダイレクトに結べば、きっとできる! 自分を信じること、ピュアであることの強さを、私も手に入れてみたいと思いました。

Column / 一田さんの暮らしの一手間

毎日の掃除では、「ラクして使える道具」を手に入れることが大事。いい道具に出会うと、掃除がグンとラクになるので、「あ~あ、いやだなあ~」と思うことが少なくなります。道具選びのポイントは、手間がかからないこと。そして汚れがよく落ちること。

私が床の拭き掃除に使っているのが、「イーオクト」の「MQ Duotex」というプレミアムモップ。

ペーパーを使ったフローリングワイパーもいいけれど、水拭きするとびっくりするほど気持ちいい! でも、いちいち雑巾で拭くのは面倒……。そんな時にこれが1本あるだけで、すいすい掃除ができます。マイクロファイバークロスのモップは、汚れをギュッギュと拭き取ってくれて、しかもマジックテープで着脱できるのでラクチン。

いい道具を手に入れることは、家事の心への負担を軽くしてくれます。

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Profile

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編集者・ライター / 一田憲子

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーランスとして女性誌、単行本の執筆などで活躍。企画から編集を手がける暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社刊)は、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。日々の気づきからビジネスピープルへのインタビューまで、生きるヒントを届ける自身のサイト『外の音、内の香(そとのね、うちのか)』も主宰。
『外の音、内の香』 http://ichidanoriko.com/

ミュージシャン・モデル / タカハシマイ

1992年3月26日、埼玉県生まれ。バンド「Czecho No Republic」でシンセサイザー、ボーカルを担当。2013年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。テレビ東京『音流~ONRYU~』でMCを務める。今年6月に最新アルバム『DOOR』をリリースしたほか、12月9日にはファン投票によって収録曲を決定するベストアルバム「Czecho No Republic 2010-2020」のリリースが決定している。
Czecho No Republic http://c-n-r.jp/

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Czecho No Republic『DOOR』

撮影=真名子