今年も全国で桜が満開。東京都内は、雨が降るなか満開となって、その後の春嵐で散ってしまったので、存分に花見もできなかったという人は多いかもしれませんね。でも大丈夫、まだ間に合います。関東でも高所の名所や、東北・北海道はこれから5月にかけての時期が見頃です。桜前線を追いかけて北上し、花見を楽しみながら心に残る桜フォトを撮りましょう。撮ったらSNSにアップして、桜の美しさをおすそわけ。そこで、「いいね!」がもらえる“ほめられ桜フォト”を撮るポイントをまとめてみました。
印象的な桜フォトは、構図の妙が決め手!
デジカメでもスマホでも、いまは本体に手ブレ補正機能がついているし、暗いところでも比較的明るく撮れるので、シャッターボタンを押せば、誰でもそこそこの桜フォトは撮れます。でも、心に残る桜フォトを撮るには、ただ桜の方向にレンズを向けて撮るだけで終わらせず、少しだけ工夫をしましょう。
もっとも簡単にほめられ桜フォトを撮るには、“ボケ味を出す”こと! まず、なるべく枝ぶりに前後がある場所を狙ってレンズを構えます。奥の桜にピントを合わせれば手前がボケ、手前の桜にピントを合わせれば奥がボケるので、見せたい部分がよりクローズアップされ、印象的な写真になるのです。
スマホでも、ボケ味を活かした写真を撮れます。たとえばiPhoneなら、最新のiOSではカメラ機能に「ポートレート」モードが搭載されています。これは、“被写界深度エフェクト”(被写界深度とは、ピントが合っているように見える範囲のこと)によって、画面にタッチして指定した部分にピントを合わせ、それ以外の距離に差がある部分を強くボカしてくれる機能。いままでスマホでは難しかった“ボケ味を出す”が、美しく簡単にできるんです。
桜をめいっぱい入れず、余白を作ること
桜フォトを撮る! となると、美しい桜を余すところなくおさめたくなって、ぎっしりと咲いた桜全体にレンズを向けてしまいがちです。それでは桜の美しさはイマイチ伝わりません。見せたい部分をより強調する、そのためにはさきほどの“ボケ味を出す”以外に、あえて余白を作って見せたい部分に注意が向くようにする、というのもコツです。
周辺の環境を活かして撮ってみる
桜にばかり見入ってしまうかもしれませんが、ふと周りを見渡せば、ほかにもいい被写体がたくさん。桜を引き立ててくれる小道具として動員してしまいましょう。例えば建物など人工物をいっしょに入れて撮る、桜が堀や池、水たまりなどに映っていれば、それをいっしょに撮るなど。人とは違った、印象に残る桜フォトになるはずです。
いくつかコツをお伝えしましたが、もちろんこれらに限らず、アイデア次第でさまざまな撮影が可能です。ルールはありません。桜が咲く時期は短いですから、チャンスを逃さずどんどんチャレンジを!
まだ撮れる! ニッポン桜前線・後半戦
神奈川・箱根 例年の見頃=4月上旬〜4月下旬
群馬・伊香保 例年の見頃=4月中旬〜5月上旬
栃木・日光 例年の見頃=4月中旬〜4月下旬
福島 例年の見頃=4月上旬〜4月下旬
山形 例年の見頃=4月中旬〜4月下旬
宮城 例年の見頃=4月上旬〜4月下旬
岩手 例年の見頃=4月中旬〜5月上旬
秋田 例年の見頃=4月中旬〜5月中旬
青森 例年の見頃=4月中旬〜5月上旬
北海道 例年の見頃=4月下旬〜5月下旬
※お出かけの際は、最新情報をあらためて確認してください。
撮影・文=@Living編集部