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タピオカやマンゴーかき氷だけじゃなかった!あなたがまだ知らない、
台湾の絶品スイーツ「豆花」とおいしい店

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豆花以外の台湾スイーツも充実した「浅草豆花大王」

都内で本格的な豆花を食べられるお店として、もう一軒知っておきたいのが東京・浅草にある「浅草豆花大王」。こちらは2016年4月にオープンしたお店で、日本人と台湾人の両親を持つ店主の志田晃久さんが、「子どもの頃に食べた豆花の味を再現したい」と思って始めたそうです。

浅草豆花大王では濃度の高い豆乳を使用しており、大豆の味がしっかり感じられる豆花が楽しめます。こちらでは豆乳をすまし粉で固めていますが、ちなみにこれ、実はそう珍しいことではなく、例えば京都の湯豆腐もすまし粉で固めた豆腐を使うことが多いのだとか。

同店はトッピングの種類がとにかく豊富で、常時13種類のトッピングを用意しています。また、シロップもきび砂糖シロップだけでなく、ピーナッツスープシロップや黒ごまシロップなど、計6種類から選べるという充実ぶり。

「豆花(小・150g)」(400円・税抜)に、紅白で小粒の白玉団子の「湯圓(タンエン)」、緑豆、はとむぎをトッピング。トッピングは3種セット(350円)だけでなく、個別にオーダーすることも可能。
「豆花(小・150g)」(364円+税)に、紅白で小粒の白玉団子の「湯圓(タンエン)」、緑豆、はとむぎをトッピング。トッピングは3種セット(318円+税)だけでなく、個別にオーダーすることも可能。

150gでもかなりのボリュームなのですが、300g(455円+税)を食べる女性も多いのだとか。一度に何種類も食べたいなら、小を2つというのもいいかもしれません。

また、「豆漿豆花(トウジャントウファ)」というメニューもあり、こちらはシロップの代わりに冷たい豆乳がかかっています。豆乳が好きな人にとっては、最上のひと品ですね。

「豆漿豆花(小・150g)」(450円・税抜)には、ピーナッツ、小豆、さつまいもとさといもの2色団子をトッピング。手作りの団子のもっちりした食感がお餅のようだ。
「豆漿豆花(小・150g)」(409円+税)には、ピーナッツ、小豆、さつまいもとさといもの2色団子をトッピング。手作りの団子のもっちりした食感がお餅のようだ。

 

・台湾らしさ全開の「ピーナッツスープ」は必食

浅草豆花大王は、豆花以外にも台湾のスイーツや料理がいろいろ食べられるお店です。そのなかでもぜひ食べてみてほしいのが「花生湯」というピーナッツスープです。

ピーナッツの煮汁から作った温かくて甘い「花生湯」(750円)は、台湾の冬には欠かせないスープだ。
ピーナッツの煮汁から作った温かくて甘い「花生湯」(682円+税)は、台湾の冬には欠かせないスープ。

ピーナッツを煮詰めて温かいまま食べるスープで、やわらかいピーナッツとごま餡入りの白玉団子が入っています。台湾では冬至に湯圓(白玉団子)を食べる習慣があり、甘くて温かいスープに入れて食べるのだそうです。

今のところ、日本ではなかなかお目にかかることがありませんが、一度食べるとハマってしまうはず。ピーナッツの香りと歯ごたえが良く、台湾では揚げパンと一緒に食べるのが一般的なのだとか。

 

・美容にもいいと言われる「仙草ゼリー」

「仙草ゼリー」は、乾燥した仙草を少量の水で煮詰めた煮汁を固めてゼリーにしたもの。少し漢方薬のような香りが感じられる黒いゼリーです。

これだけ聞くと「え?」と思うかもしれませんが、仙草には解毒効果があると言われており、中国では生薬として漢方薬の原料に使われているほど。食べてみるとそこまで強い苦みは感じず、甘いシロップをかけて食べればおいしくいただけます。

「仙草ゼリー」(500円・税抜)は台湾では定番スイーツ。浅草豆花大王では、単品だけでなく豆花のトッピングとして選ぶこともできる。
「仙草ゼリー」(455円+税)は台湾では定番スイーツ。浅草豆花大王では、単品だけでなく豆花のトッピングとして選ぶこともできる。

【Information】
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浅草豆花大王

住所:東京都台東区浅草4-43-4 メゾンニシムラ1F
営業時間:平日12:00〜20:00/土日祝11:00〜19:00
定休日:火曜
http://www.to-fa.com/

 

台湾には、わたしたち日本人が知らないスイーツがまだまだたくさん。台湾で食べたあの味を、もう一度日本で食べたいという人はもちろん、台湾にはまだ行ったことがなくても、まずは食を通してその国を知ってみる、というのもいいかもしれません。

 

取材・文=今西絢美 撮影=泉山美代子 [東京豆花工房]、我妻慶一 [浅草豆花大王]