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これさえマスターすれば失敗なし!栗の基本レシピ、
「栗ごはん」と「栗きんとん」の作り方

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甘さ控えめ! 栗の甘露煮(ブランデー煮)を使った「栗きんとん」

栗の甘露煮とは、栗きんとんに入っている甘い栗のこと。甘露煮があれば、栗きんとんが簡単に作れる上、他にもロールケーキやマフィンに入れたり、栗羊羹を作ったりと、お菓子作りにも活用できます。もちろんそのままでもおいしいおやつに。

「ポイントは、栗が割れてしまわないよう、ぐらぐらと煮立てないこと。くちなしの実は、一緒に煮ると鮮やかな黄色に仕上げることができるので、ぜひ使ってみてください。煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵庫に入れておけば10日くらい保存できますが、甘さを控えめに作っているので、そのままでは日持ちしません。もし、おせち料理の時期まで保存しておきたい場合は、煮沸消毒した瓶に入れてしっかり脱気しておきます。今回は甘露煮を作り、栗きんとんまで仕上げてみましょう」

【材料(作りやすい分量)】

〈甘露煮(ブランデー煮)〉
・栗……300g(正味180g)
・くちなしの実……1/2個
・砂糖……100g
・ブランデー……大さじ1~2

〈栗きんとん〉
・さつまいも(大)……1/2本(正味200g)
・栗の甘露煮(ブランデー煮)の煮汁……80~100ml
・栗の甘露煮……適量
・バター……5g
・ブランデー……お好みで大さじ1/2

【作り方】

1. くちなしの実を茶袋に入れて叩く。

「くちなしの実は、茶袋に入れてから綿棒で割りました。そのまま一緒に煮てしまうと、砕いたくちなしの実が栗にくっついて取るのが大変なので、お茶や鰹節などを入れる袋に入れて煮ると便利です」

2. 栗は、下処理を参考に鬼皮と渋皮を剥いて水にさらし、煮る。

「栗を鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いだら、弱めの中火にかけます。沸騰してきたら蓋をして15分程度弱火で栗に火が通るまで煮ましょう。ひとつだけ竹串を刺してみて、竹串が中心まで刺さるようなら大丈夫。その後、砂糖とブランデーを加えて、袋に入れたくちなしの実を落し蓋代わりにのせて、20~30分弱火で静かに煮ます。最初から砂糖を入れて煮てしまうと栗が柔らかくなりにくいので、栗に火が通ってから加えるのがポイントです」

3. くちなしの実を取り除き、粗熱を取る。

「粗熱が取れたら煮沸消毒した瓶などに移して、冷蔵庫で一晩味を含ませます。甘露煮ができたら、栗きんとんを作ってみましょう」

4. さつまいもの皮を剥き、さいの目切りにして水にさらす。

「ポイントは、皮を厚めに剥くこと。筋っぽい食感になるのを防ぎ、時間が経っても黒ずみません。1cm程度の輪切りにしてから皮を剥くと、厚めに剥きやすいです。残ったさつまいもの皮は食物繊維も多くて栄養も豊富なので、きんぴらなど別の料理に使って無駄をなくしたいですね。」

5. 鍋にさつまいもと栗の甘露煮(ブランデー煮)の煮汁を入れ、さつまいもを煮る。

「さつまいもがかぶるくらいに水を足して中火にかけ、沸騰してきたらクッキングシートを落し蓋にして弱火で煮て、柔らかくなったら潰しながら練り、さつまいも生地を作ります。さつまいも生地がかたい場合は水を加えてもう一度加熱し、柔らかくなりすぎた場合は、火にかけて水分を飛ばします。甘みが足りない場合は甘露煮の煮汁を加えて調整してください」

6. バターとブランデーを加えてさっと混ぜて火からおろし、器に盛って栗の甘露煮を添える。

「なめらかに仕上げたい場合は、バターを入れる前にさつまいもを漉してもいいでしょう」

最後に、次のページでは鬼皮を剥いて揚げるだけでおいしく仕上がる「栗の渋皮揚げ」を教えていただきます。