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雨も外気の汚れも気にせず洗濯できる!しっかり乾く&臭くならない
“部屋干し”のルール

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干し方のルール

部屋干しするときは、早く乾くような干し方で、場所を選んで干しましょう。

1. 風が通るようにする

できるなら窓を開けて外の空気を取り込み、窓の近くに干すのがいいでしょう。ただし、外の空気の方が湿気っている雨の日は窓を閉め、室内の湿度が上がらないようにします。

「窓が開けられない場合は、窓の近くよりもお風呂場の脱衣所などの狭くて密閉できる空間に干し、扇風機や除湿機、サーキュレーターなどで風をまわしておきます」

 

2. ほかの布ものが少ない場所に干す

人目が気にならないよう、リビングよりも寝室に干しがちですが、布団や洋服などが置いてある場所に湿ったものを干してしまうと、ほかのものが洗濯物の湿気を吸い込んでしまいます。

「ワンルームなどで、ベッドのある部屋に干さなければならないときは、除湿機やエアコンを取り入れて湿度を下げる工夫をしましょう」

 

3. 空気に触れる面を増やす

洗濯物を干すときは、衣類を折り畳んで掛けるようなものより、伸ばしたまま干すのがいいでしょう。

「下着などをピンチに干すときは、両サイドに丈の長いものを干し、内側には丈の短いものを干します。こうすることで、外側に干した乾きにくいものが早く乾きますし、風が届きにくい内側のものにも風が通るようになります」

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「また、タオルは折ってハンガーにかけず、上部だけをピンチで留めるなどして、重なりが少なくなるように干します」

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4. 衣類同士がくっつかないように干す

衣類をハンガーにかけて干すときは、風通しがよくなるように隙間をしっかり開けて干しましょう。

「風でハンガーが動いて偏ってしまわないよう、スペースアップハンガーを使うなどして、間隔を保てるように干してください。干す場所が狭かったり、干す道具が少なかったりすると、洗濯物同士が混雑してしまうので、やはり一番は溜め込まずに、風が通る空間を作れる量で干すのがいいでしょう」

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生乾き処理のルール

それでもいやなニオイがついてしまったときは、放っておかず、きちんとニオイを落としましょう。

1. 酸素系漂白剤で浸け置きする

ニオイがついてしまった衣類をバケツに入れ、30〜40℃のぬるま湯と酸素系漂白剤、洗剤を入れて30分ほど浸け置きしましょう。

「浸け置きしたあとは、洗濯機でほかのものと一緒に洗ってください。酸素系漂白剤は色物にも使えて便利なのですが、効き目がゆっくりなので、洗濯するときに洗濯機に入れるより、いったん浸け置くほうが効果を発揮します。白いものなら塩素系でも構いません」

 

2. 鍋で煮洗いする

雑巾やタオル、厚手のものなどでどうしてもニオイがとれないときは、鍋に水と洗濯物を入れて、10分ほどぐつぐつ煮てみましょう。「煮洗いすることで殺菌もできますから、キッチンタオルやふきんなどが汚れたら、定期的に煮洗いするのもおすすめです。また、ふきんやハンドタオルなどの小さいものは、水に濡らしてから軽く絞り、ラップで包んで電子レンジで1~2分ほど加熱してもよいでしょう(加熱したタオルは冷ましてから取り出し、よく絞って水気を切ってから干してください)」

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3. アイロンをかける

熱を加えることで除菌ができるので、アイロンをかけるだけでもニオイを抑えることができます。「衣類の素材に応じた温度に設定し、何度か繰り返してゆっくりかけ、除菌していきます。乾燥機にも熱で除菌する効果が期待できるので、アイロンがかけにくい素材などは乾燥機を使うのもよいでしょう。なるべく高温になるよう設定するのがポイントです」

 

生乾きのニオイは、いったん取れたと思っても、濡れたときにまた繊維の奥に入り込んだ雑菌がにおう場合があります。ニオイは一度ついてしまうと厄介なので、こまめに洗濯してじょうずに部屋干ししましょう。

Profile

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ランドリースペシャリスト / 一條 徹

プロダクトを中心とした情報の総合メディア「GetNavi web」の編集者。かつて勤めていた繊維メーカーでの経験と知識を生かして、衣類の素材に合わせた洗濯方法や洗剤選びを日々研究している。趣味は、スーパーやホームセンターの洗剤コーナー巡り。

 

取材・文=吉川愛歩 構成=Neem Tree