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Uber Eats、Wolt……「飲食店マッチングサービス」が“出前”を変える!フードデリバリーの
最新事情と活用方法

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これから使いたい! フードデリバリーの活用法

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今や誰もが宅配を気軽に利用する時代になり、天気の悪い日や出かけたくないとき、リモートワークで手が離せないときにも、アプリから好みの食べ物を選ぶだけで、おいしいものが手に入ります。でも、サービスが多いと、どれを選びどう使いこなせばいいかわからないという人も多いはず。また、なんとなく機会を逃したまま、使っていない人もいるかもしれません。具体的には、どのように活用すればいいでしょうか?

 

1. 知らない店を探してデリバリーしてみる

「まず、どのサービスのアプリを入れるか考えるときは、配達エリアや時間、どのような飲食店が登録しているのか、調べてみましょう。実はデリバリーを使う方のおよそ85%が、そのお店をイートインでは利用したことがない、という方なんです。行ったことがあるよく知った店よりも、行ってみたかった店、気になるメニューがある店などのデリバリーをオーダーしてみると、楽しいと思いますよ」

 

2. 入りづらいお店のメニューをデリバリーしてみる

「女性でしたら、たとえばひとりでは入りづらいお店ってありますよね。がっつり系飯や牛丼店など、一度食べてみたいけれど入店にはちょっと勇気がいる……というお店のものをデリバリーでお試ししてみてはいかがでしょうか。“置き配”の設定もできますから、リラックスしている姿で玄関口に出たくないときにも便利です」

 

3. 食べ歩き感覚でデリバリーしてみる

「アプリで飲食店を検索するとき、メニューから検索することができるんですね。たとえば“カオマンガイ”で検索すると、たくさんのお店の情報が出てくるので、ひとつひとつ試してみながら、食べ歩きのような感覚でデリバリーを楽しむことができます。本当に食べ歩こうと思ったら、さまざまな土地に行かなくてはなりませんし、探すのも大変なので、こういう使い方ができるのは楽しいですよ」

 

4. フードトレンドになっているものをデリバリーしてみる

「今話題になっているのが唐揚げなのですが、なかでも“ヤンニョンチキン”という韓国から来た辛い唐揚げが沸々と人気上昇してきています。外出先で食べ歩きするのは難しくても、流行っているから一度食べてみたいな、と思うものをデリバリーしてみるのもいいですよね」

 

5. ハレの日にちょっといいモノをデリバリーしてみる

「デリバリーというと、どうしても使い捨て容器の安っぽい印象があるのですが、フルコースをデリバリーできたり、高級店だけが参加しているデリバリーサービスなどもあります。『DEAN & DELUCA』ではフルコースを、『FOOD-E』では日本料理のNobu Tokyoやウェスティンホテル東京のダイニングのメニューを、プロのドライバーが運んでくれます」

 

6. 飲み物やスイーツだけをデリバリーしてみる

「お昼ご飯やお弁当となると、必要な機会も少なくなりますが、タピオカドリンクをはじめ、シェイクやコーヒーなど、ほっとひと息つきたいときの“おとも”になるものをデリバリーするのもおすすめです。リモートワークではうまく息抜きできずにいる方もいるかもしれませんが、デリバリーが届いたら少し休憩する、というふうにリズムを決めておくのもいいですよね」

 

7. 特化したものをデリバリーしてみる

「店舗を持たず、デリバリー専門に調理しているゴーストレストランでは、変わったメニューを打ち出していることがあります。たとえば“究極のブロッコリーと鶏胸肉”というおもしろいネーミングの『QBT』の低糖質食ように、特殊で顧客範囲が限定される場合は、飲食店としてオープンするのはハードルが高いですよね。でもデリバリーでなら、人件費もかからず、オペレーションをシステム化しておいて営業することができます。何かに特化したこだわりのものをデリバリーしてみるのも楽しいですよ」

 

【番外編】フード以外のものをデリバリーする

デリバリーというと、お腹が空いたときの食べ物や生鮮食品などが思い浮かびますが、2020年11月からはじまったのが、インテリアショップのFrancfrancがUber Eatsと提携してサービスを始めています。

「これで、Uber Eatsは初めて、飲食以外のデリバリーを始めることとなりました。取扱商品は決まっていますが、ギフトを買いに行く時間がない、という悩みから、デリバリーサービスを開始したのだそうです。海外では、薬の配達もありますから、これを機に今後さまざまなアイテム取り扱い、サービスが拡大していくことの始まりであると感じています」

 

はじめてデリバリーを頼むときの注意点

続いて、これまで注文したことがない方がはじめてのデリバリーで気をつけなくてはならないことを伺いました。

「もっとも気をつけなくてはならないのは、住所をきちんと入力することです。マンションの棟が間違っていたり、正しい表記になっていなかったり、建物名が書かれていなかったりしないか、確認しましょう。デリバリーマッチングサービスでは特に、配達に慣れていない方や土地勘に疎い方が配達しているときもありますから、辿り着けずぐるぐるまわることになってしまうと、商品が冷めてしまうこともあります。よくTwitterなどで見かけるような、お弁当の中身がぐちゃぐちゃだった、などのトラブルはごく稀なケースと考えて大丈夫ですが、配達員が手間取らず配達できるよう心がけましょう。女性のひとり暮らしなどで表札が出ていない家もありますが、これも要注意です」

 

クーポンを活用してお得に頼んでみる

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最後に、フードデリバリーはさまざまなチャネルでクーポンに出会いますよね。できるだけお得な情報を見逃さないためには、どこをチェックしておけばいいでしょうか?

「Twitterでクーポンを配布している店舗が多いので、各社のTwitterをフォローしてみましょう。それがもっともさまざまなクーポン情報を拾える方法だと思いますよ。写真のようなクーポン券も、加盟店ではレジの横で配布していたりしますから、チェックしてみてください」

 

手軽に食べ歩きするようにデリバリーを活用して、おいしいものを取り寄せてみてはいかがでしょうか? 家時間が続きマンネリ化しがちな日々の食生活に、ちょっとした楽しみをもたらしてくれるはずです。

Profile

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株式会社ライドオンエクスプレス / 正木伸繁

宅配寿司「銀のさら」事業におけるデジタルサービスの立ち上げから、コミュニケーションの拡大に至る全般業務に従事。オンライン・オフライン問わず、顧客体験の最大化を目的とした統合的なマーケティングを目指して活動していく中、個人のアウトプット力強化の目的で、noteを開始。主に日々チェックしているフード・デリバリー業界ニュースのまとめを週刊で更新している。
https://note.com/nbmasaki

 

取材・文=吉川愛歩 撮影=中田悟 編集協力=Neem Tree