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不動産業界に風穴を開ける!「カウカモ」編集長が語る
好きな部屋の選び方と作り方

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“不動産業界から社会を変えたい”、そう話すのは、リノベーション物件を中心とした住宅情報を発信する「カウカモ」の編集長、伊勢谷亜耶子さん。旧態依然とした業界を変えるべく、物件の情報だけでなく、住みたい街についても独自に取材、読者にとって有益な物件情報とは何かを念頭におきながら発信している。

この「カウカモ」の情報発信におけるポリシーとともに、リノベーションの最新トレンド、お気に入りの部屋を見つけるための秘訣を聞きました。

 


cowcamo/ツクルバ
https://cowcamo.jp/
都内の中古、リノベーション物件をエリア別に随時紹介しながら、姉妹サイト「cowcamo MAGAZINE」では取材記事も配信。さまざまな人の暮らしや街のレポートなどリアルな様子を記事にしており、それぞれの理想のライフスタイルをイメージすることができる。

 

過去にサイトで紹介した記事を再編集。冊子としての「cowcamo MAGAZINE」も発行している。
過去にサイトで紹介した記事を再編集。冊子としての「cowcamo MAGAZINE」も発行している。

 

ミックススタイルを中心とした素材感の複合が最近のトレンド

――カウカモではリノベーション物件を多く扱っていますが、そのなかで、最近どのようなスタイルが流行っているのでしょうか?

伊勢谷:そうですね、一昔前に流行った“北欧風”や“ブルックリン風”といったワンスタイルより、最近は、無垢材のようなものから石や鉄など、いろいろな素材を共存させた「ミックススタイル」がよく見られます。無骨な中にもクラシカルな要素を取り入れたり、シンプルな中にもワンポイント色を加えたり、それぞれの個性に合わせてミックスさせている感じです。色使いも、グレーをベースにしたアンニュイな塗装で、どんなイメージにも転がる色使いが多い印象ですね。

「カウカモ」編集部の編集長、伊勢谷亜耶子さん。
「カウカモ」編集部の編集長、伊勢谷亜耶子さん。

――ミックスさせるのは、“何でもアリ”なんですか?

伊勢谷:たとえば今、ビームスさんとカウカモで連載記事を手掛けています。ビームスで働くスタッフさんのライフスタイルや住まいを紹介するものなんですが、取材でお宅に伺うと、「アフリカの民芸品」「沖縄のやちむん(器)」「アメリカの陶芸家の作品」など、器ひとつとってもいろいろな要素が混ざっているんです。もともとビームスさんも北欧スタイルを打ち出しながら、今ではさまざまなジャンルをミックスして置いています。スタッフさんも、好きなものを選ぶ傾向にあるようですね。

連載「BEAMS living style」(https://cowcamo.jp/magazine/column/category/BEAMS_livingstyle

――モノを選ぶ基準というのはあるのでしょうか?

伊勢谷:作家さんが作ったものだったり、海外から輸入して取り寄せたりといった、ストーリーやエピソードのあるものを選ぶ傾向が強いのではないでしょうか。要は、思い入れをもって家造りをしている。日本人ってもともと、ファッションの感度は高いのに、家やインテリアに対しては低い傾向にあります。でも最近は、ファッションに関わる仕事をされている人たちの間で、“自分の住むスペースこそオシャレ空間にするべき”という流れがあって。ファッションを楽しむなら、家も同じようにするべきだよね、と。

 

不動産業界を変えたい!エージェントと顧客の関係

カウカモのアプリ。

――「カウカモ」では多くの物件情報が掲載されています。どのようにして部屋を選ぶべきだとお考えですか?

伊勢谷:物件を選ぶとき、大事にしてほしいと考えているのが“「街」の情報”なんです。住む、というのは家の中にいるだけではなく、街全体に住むことを指します。だからカウカモで力を入れているのは、物件と街の様子をレポートした記事なんですよ。昼だけでなく夜の街など、いろいろな表情を見た上で部屋を選ぶのが最適だと思います。

特集「街のネタ帖」。さまざまな街の商店街や夜の顔など、住んだあとに体験しがちな街の様子を伝えている。(https://cowcamo.jp/magazine/column/category/街のネタ帖/)
特集「街のネタ帖」。さまざまな街の商店街や夜の顔など、住んだあとに体験しがちな街の様子を伝えている。(https://cowcamo.jp/magazine/column/category/街のネタ帖/

――そうですね。物件を選ぶとなったら、いきなり部屋を選ぶ前に、その物件がある街から考えますよね。「住みたい街ランキング」なんていうのがあるのも、その証拠かもしれません。

伊勢谷:しかも、家を“買う”となれば、なおさら街の情報を知る必要がありますよね。カウカモでは、昔ながらの不動産のイメージを変えるため、顧客アテンドのシステムから変えてきました。

――女性がひとりで不動産の営業さんと交渉するのは、ちょっと怖いと思ってしまいがちですよね。

伊勢谷:はい、なのでカウカモでは営業のことを「エージェント」と呼び、ホームページでプロフィールも出すことによって、親近感を抱きやすいようにしています。接客を丁寧にするのはもちろん、「cowcamo MAGAZINE」の方で登場してもらうなどして、“顔の見える営業”というふうに、顧客の方から信頼を得なければならないと考えています。たとえば「街とマンションと私」という記事では、エージェントの考え方や趣味嗜好がわかって、より人物像が捉えやすい内容になっています。

連載「街とマンションと私」(https://cowcamo.jp/magazine/column/category/街とマンションと私)
連載「街とマンションと私」(https://cowcamo.jp/magazine/column/category/街とマンションと私

――イベントなども運営されてますよね?

伊勢谷:はい、リアルなイベントで実際にお会いすることで、私たちのノリと言いますか……「あ、この人たち普通の人じゃん(笑)」というのを分かってもらいたい。そうやって、家を買うというハードルを少しでも下げるお手伝いができればいいと思っています。

20191127_cowcamo_008

 

では、そんな部屋選びのプロである伊勢谷編集長は、実際にどのような物件を選び、部屋作りにこだわったのでしょうか? 自宅を拝見してみましょう。