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重曹・クエン酸・酸素系漂白剤で、体にも地球にもやさしく。梅雨時でもカビを増やさない、
バスルームのナチュラル掃除術

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梅雨は、高気密高断熱が進んだ現代の家屋でも、家の中がジメジメしやすくなるシーズンです。ご存知の通り、湿気はカビの増殖を促します。その対策となる“カビ取り”といえば、一般的に塩素系漂白剤が使われることが多いのですが、強い殺菌力と除菌力がある一方で、身体への負担も気になるところ。使用頻度はなるべく抑えたいですよね。

「ナチュラル洗剤を使った掃除だけでも、カビの発生が防げる」と話すのは、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。しかも、入浴後に5分の習慣を取り入れるだけで、基本的には日々のバスルーム掃除にナチュラル洗剤すらほとんど使わなくてOKだとか。日々の掃除の負担が減らせそうですね。

費やす労力と洗剤量を最小限にできる、本橋さんのバスルーム掃除術を解説していただきましょう。

 

洗浄力が弱い?「ナチュラル洗剤」でもカビ汚れは落とせるの?

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「ナチュラルクリーニング」とは、合成洗剤を使わない掃除方法です。重曹やクエン酸など、元々自然界にある素材を使うので、合成洗剤よりも洗浄力が弱いイメージがあります。梅雨時期に悩まされる、頑固なカビ汚れまで落とすことができるのでしょうか?

「カビは放っておくと黒カビになり、浴槽のフタや扉のパッキンにできてしまうと、ナチュラル洗剤では落ちにくくなります。しかし、カビの発生原因を理解し、普段からカビを寄せ付けないようにすれば、梅雨時期でも黒カビに悩まされることはありません。カビが発生する条件には『20℃以上の温度』『水分・湿度』『栄養分』の3つがあります。このすべてが揃えばどんどん増殖しますが、どれか一つを防げば、カビの発生は抑えられます。

ここで注目してもらいたいのは、カビの栄養源です。カビが増えるときに欠かせない栄養源は、皮脂汚れだけではなく、シャンプーやお風呂掃除の洗剤のすすぎ残しなのです。そのため、お風呂に入ったあとは浴室全体をしっかりとすすぎ、スクイージーなどで水切りをするように心がけてください。洗剤類が残っていない状態と水切りケアを心がけることで、カビの発生源を断つことができます。また、すすぎ残しを防ぐためには、必要以上に泡タイプの洗剤を使わないこともポイントです。

まずは、浴室にどんな種類の汚れがあるのかを把握し、汚れを落とすために効果的なナチュラル洗剤の使い分け方を、理解するようにしましょう」(ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさん、以下同)

【ポイント】
・カビが発生する条件は「20℃以上の温度」「水分・湿度」「栄養分」
・カビの栄養源は、皮脂汚れとシャンプーやお風呂掃除の洗剤のすすぎ残し
・必要以上に泡タイプの洗剤を使わず、すすぎ残しを防ぐ

 

浴室の汚れは4種類。水アカと湯アカは別物!

本来、洗剤不要の汚れである髪の毛。入浴後に排水溝の髪の毛を取り除く習慣をつければ、不快なヌメリゴミを軽減できます。
本来、洗剤不要の汚れである髪の毛。入浴後に排水溝の髪の毛を取り除く習慣をつければ、不快なヌメリゴミを軽減できます。

「汚れをラクに落とすコツは、化学反応を応用すること」という本橋さん。バスルームの汚れの種類とその性質を理解すれば、掃除の負担をグッと減らせるそう。

「汚れには4種類の性質があり、酸性、アルカリ性、雑菌類、洗剤の要らない汚れに分類できます。バスルームで発生する汚れを性質別に分類すると、酸性汚れの湯アカ、アルカリ性汚れの水アカや石けんカス、雑菌汚れのカビ、洗剤不要の髪の毛や砂などがあります。酸性汚れにはアルカリ性洗剤を、アルカリ性の汚れには酸性洗剤を、カビや雑菌には除菌と漂白効果のある洗剤を使うことで、汚れをゆるめて落とせます。

一般的なバスルーム専用の泡洗剤は、湯アカの汚れが落とせるアルカリ性の洗剤で、鏡などに付着した白いウロコ状の水アカを落とすことはできません。『お風呂用洗剤で磨いても、鏡に付いた水アカが落ちない!』とうんざりした経験がある方は少なくないでしょう。汚れの性質を見極め、化学反応で汚れをゆるめる洗剤を使えば、ゴシゴシとこすらずに汚れを落とせます」

【ポイント】
・バスルームの汚れは4種類
・酸性の湯アカ、アルカリ性の水アカ、中性のカビや雑菌、洗剤不要の髪の毛や砂
・汚れは“化学反応”で落とす
・酸性汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤、カビや雑菌には除菌と漂白効果のある洗剤を使う

 

バスルームの掃除に使う3種類のナチュラル洗剤

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ナチュラル洗剤の種類と使い方を見ていきましょう。

酸性汚れの湯アカには、弱アルカリ性の重曹を使います。粉末のまま使うことで研磨剤にもなるので、濡らしたメッシュクロスなどに振りかけて、そのまま浴槽などを磨きましょう。重曹は入浴剤の成分としても使われているので、入浴中に裸の状態で使っても心配なし。はちみつボトルのような容器に入れた重曹を、入浴中に浴室に持ち込むようにすると、“ついで掃除”ができますよ。

アルカリ性の水アカや石けんカスには、酸性のクエン酸水を使います。クエン酸水は水1カップ(200ml)に対し、クエン酸小さじ1を混ぜてスプレーボトルに入れたものです。鏡や石けんカスの付着した洗面器などに、クエン酸水を吹きかけてこすればOK。こびりつき部分は、キッチンペーパーなどで包んだ上からクエン酸水をたっぷり含ませた“パック”が効果的です。10分ほどつけた後に、すすいでから水気を拭き取りましょう。

ぬめりや雑菌、カビには、酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムを使います。発生してから日の浅い黒カビならば、ぬるま湯で溶いた過炭酸ナトリウムをカビ汚れ部分に塗り、上からキッチンペーパーでパックして30分ほど放置すれば、除菌と漂白ができます。カビが付着したボトルや浴槽小物は、60℃くらいの湯2Lに対し、過炭酸ナトリウム小さじ1を溶かしたものにつけ置きすれば、除菌と漂白に。つけ置き後は水洗いですすぎをしましょう」

【ポイント】
・体から出た角質汚れによる湯アカは、粉末の重曹でこすり洗い
・石けんカスや水道水中のミネラルである水アカには、クエン酸水を拭きかける
・カビや雑菌対策は、湯に溶かした過炭酸ナトリウムで発泡落としを

【関連記事】「酸とアルカリが混ざると中和し、汚れがゆるむ」原理を応用。pHで掃除する、キッチンのナチュラルクリーニング術

 

バスルームのナチュラルクリーニングで押さえるべき、基本的な知識や掃除のコツを解説いただきましたが、次のページでは、本橋さんが実際に愛用している便利な掃除アイテムや、入浴後の“ついで掃除”のコツについて、教えていただきます。