LIVING 住まい・インテリア・暮らし

シェア

重曹・クエン酸・酸素系漂白剤で、体にも地球にもやさしく。梅雨時でもカビを増やさない、
バスルームのナチュラル掃除術

TAG

湿った小物からも雑菌が……キレイを保つ習慣とオススメ掃除アイテム

20210623_atliving_bathroom_005

カビの発生を防ぐにはバスルームに水気を残さないことが大事。水切り対策もカビ予防に効果的です。

「わが家では、基本的にシャンプー類をバスルームで保管せず、お風呂に入るときに持ち込み、出るときに持ち出し、底についた水分を拭き取って洗面台の下で保管しています。バスルームの床や棚にものを置かないようにすることで、カビの発生源を減らせる上に、掃除がしやすくなります。洗剤類にとっても、高温多湿で気温の変化が大きい場所で保管するよりも、もちがよくなります。

特に、無添加やオーガニック製など、保存料不使用のアイテムをお使いの場合は、浴室での保管を避けた方がいいでしょう。洗面器や掃除道具などは吊るして収納すれば、水切りができます。うちの娘がそうなのですが、シャンプー類を毎日持ち出すのが面倒なら、詰め替えパックに直接付けて使えるホルダーを使うのもオススメですよ。これはボトルに詰め替える必要もないので、エコの意味でも魅力的なアイテムです」

浴室のイスや洗面器も床には置かず、吊るして保管をしましょう。
浴室のイスや洗面器も床には置かず、吊るして保管をしましょう。

・衛生的でカビを寄せ付けない! シャンプー類の詰め替えボトルアイテム

三輝「詰め替えそのまま ミニ MS-2 ダークグレー」(税込1257円)。シャンプーやコンディショナーの詰め替え容器にそのままセットして使えるアイテム。「ワンタッチで簡単に装着でき、片手で必要量が出せます。詰め替え時にボトルを洗浄したり乾燥させたりする手間なく、衛生的に使えるので便利ですね」
三輝「詰め替えそのまま ミニ MS-2 ダークグレー」(税込1257円)。シャンプーやコンディショナーの詰め替え容器にそのままセットして使えるアイテム。「ワンタッチで簡単に装着でき、片手で必要量が出せます。詰め替え時にボトルを洗浄したり乾燥させたりする手間なく、衛生的に使えるので便利ですね」

 

バスルームの掃除に使う5つの道具

20210623_atliving_bathroom_008

本橋さんがバスルームの掃除で使う、主な道具は5種類。

「毎日使うのは、スクイージーとメッシュクロスのみです。入浴中に壁や棚などに汚れを見つけたときは、重曹とブラシで磨きます。ブラシはタイルの目地やドアのサッシなどの細かい部分でもこすりやすい、細めのタイプがオススメ。キッチンペーパーはパック掃除に、排水溝の奥まで掃除ができるパイプクリーニングブラシは、排水溝の流れが悪くなってきたときに使っています」

 

入浴後5分の“ついで掃除”で無駄なくラクしてピカピカに!

20210623_atliving_bathroom_009

本橋さんのお宅では、最後にお風呂に入った人がバスルームの掃除を済ませるのがルールです。バスルームの掃除といっても、慣れてしまえば、わずか5分だとか!

「まず、バスタブの湯を抜きながら、シャワーで壁の上から順に洗剤類が残っていないようにバスルーム全体を洗い流します。その後、スクイージーで上から順に水切りをしていきます。棚や床もすべて水切りをしておくことで浴室の乾燥が進みやすくなるし、カビの栄養源を取り除くことができます。そうこうしているうちにバスタブの湯がなくなるので、メッシュクロスなどで全体を磨き、シャワーの水で洗い流します。これで終了です。

ここまでしておけば、重曹を使ったバスルームの掃除を毎日する必要はありません。入浴後、朝までお湯を張っておき、洗濯に使っている方もいると思いますが、できれば浴槽の湯は夜のうちに抜くようにしてください。人が入った後の湯は30℃以下に下がると雑菌が繁殖してしまいます。防災の意味で、入浴後の湯を残しておくのも避けましょう。雑菌が繁殖した湯を残しておくことで、震災時に排水トラブルになるケースも増えています。水道の水が止まっているときは、下水も流せない状況が続くので、トイレなどでも使えないことが多いのです。カビや雑菌の抑制を抑える意味でも、バスタブの湯はなるべく早めに抜くようにしましょう」

 

カビを撃退するために使いたいアイテム

20210623_atliving_bathroom_010

ナチュラル洗剤では落とし切れない黒カビが発生してしまったときには、チューブタイプの塩素系漂白剤がオススメという本橋さん。

頑固にこびりついてしまった黒カビは、残念ながらナチュラル洗剤では落ちません。そのような場合には、塩素系漂白剤のチューブタイプを使いましょう。チューブタイプならば、汚れの上にピンポイントで塗ることができ、液だれや塩素を吸い込むリスクが減り、最小限の量で効果的に汚れを落とすことができます。

カビは胞子の状態で空気中にも浮いている可能性が高いので、バスルームがしっかり乾いた状態のときに、カビの発生しやすいパッキン部分などにアルコールスプレーをして、対策しておくのもオススメです。バスルームにカビがあると、そのカビの胞子が洗面所へ行き、そこから廊下やリビングへと流れていってしまいます。逆に、バスルームのカビ発生を抑えられれば、カビ胞子が広がることもなくなり、家中のカビが抑えられるのです

梅雨時期は特に、カビの生えやすい場所に乾いた状態でアルコール除菌スプレーをしておくといいでしょう。
梅雨時期は特に、カビの生えやすい場所に乾いた状態でアルコール除菌スプレーをしておくといいでしょう。

 

この時期のカビ発生は避けられないと思いがちですが、カビの発生に関わる3条件を揃わないようにすれば解決できることがわかりました。入浴後の“ついで掃除”を取り入れて負担を減らしカビを寄せ付けずに梅雨を乗り切りましょう。

 

【関連記事】
pHで掃除する、キッチンのナチュラル掃除術
“輪っか汚れ”や“飛び散り汚れ”も撃退する、トイレのナチュラル掃除術

Profile

20210623_atliving_bathroom_prof

ナチュラルクリーニング講師 / 本橋ひろえ

北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。化学系の企業に就職し、化学事業部で水処理、化学薬品、合成洗剤などの業務を担当。結婚退職後、専業主婦として家事を経験し、子どもがアトピー体質であったこともあり、ナチュラル洗剤を活用するように。その後、ナチュラルクリーニング講師としての活動を始動。全国各地での講座開催や、著書などで、ナチュラルクリーニングの方法を広める活動に力を注いでいる。
Blog=https://ameblo.jp/naturalcleaning/

 

取材・文=今井美由紀(Neem Tree) 撮影=安藤佐也加