新生活が始まり忙しい毎日を送る中で、やっぱり“落ち着く場所”といえばわが家。大好きなものに囲まれながら、ときには友達を招いて楽しく過ごす時間が、日々の疲れを癒してくれます。
今回は、インテリアのトレンドのひとつとして注目されているアメリカンヴィンテージの家具や、ハンドメイド雑貨を活かした素敵な空間を提案している家具店『ACME Furniture(アクメ ファニチャー)』のスタッフ、大橋美安さんのお宅を訪問しました。インテリアマスターらしいセンスやアレンジは、参考にしたいものばかり。
ひと目惚れのソファと好きなものを飾った
居心地の良いリビングルーム
「家の中で過ごすことが多いリビングは、ゆったりしたサイズで、どこから見ても美しいデザインのACMEオリジナルソファを中心に、インテリアを考えていきました。テレビ台にしているドレッサーや照明の一部はヴィンテージなのですが、全体的に木の温もりを感じられるプロダクトや雑貨を組み合わせて、アメリカンヴィンテージの雰囲気を意識しています」(大橋さん)
以前住んでいた家を売却し、一年ほど前にこの中古マンション(2LDK)を購入したという大橋さんは、一緒に暮らすお母様とともに、植物が大好きなのだそう。玄関、リビングルーム、ベッドルームとそれぞれの空間には、さまざまな手作りのドライフラワーが飾られています。
充実した設備や小ざっぱりとした内装が魅力の分譲マンションを、よりおしゃれな空間へと昇華させる大橋さん。彼女の独自のセンスには、思い出も影響している様子です。
「同級生にアメリカ系クォーターの友達がいて、昔からその子の家に遊び行くたびに、広いダイニングリビングやインテリアが素敵だなぁと憧れていたんです。傷のついた木製のダイニングテーブルや時間の経過とともに劣化や風合いが感じられる家具など……。そういったアメリカンテイストの物が好きで、そんな空間で落ち着くのは、そのせいかもしれません」(大橋さん)
明日の元気をチャージするための
ゆっくり&リラックス空間
大橋さんのベッドルームは、1日の疲れを忘れてゆっくり過ごすための工夫がされています。
「家族と心地良く過ごすリビングとは違って、ひとりでリラックスできるベッドルームは、一番大事な場所だと思っています。ベッドフレームやチェストは、温かみのあるウッド調で揃えました。仕事仲間からのアドバイスで、ベッドの重要なデザインであるフットボードがよく見えるよう、ベッドの配置をあえて部屋の中心に置いたり、アメリカの映画みたいにベッドサイドのランプは左右に配置したり。細かいところにも気を使っています。でもまだランプは、これだっていうものが見つかっていなくて、揃えられていないんですけどね。一気に完成させるのではなく、少しずつものを揃えながら、好きなものに囲まれた部屋ができていくといいな、と思っているんです」(大橋さん)
新シーズンに合わせて部屋の模様替えを検討している人や、引越したばかりでどんなテイストにしたらいいの? と悩んでいる人も、大橋さんのインテリアのテクニックを応用してみてはいかがでしょう。
※賃貸物件の場合は、部屋の装飾やリノベーションの有無など契約時また事前確認が必要です
ACME Furniture
1960年代〜’70年代のアメリカンヴィンテージ家具を中心に、当時のテイストを表現するオリジナル家具もラインナップ。あたたかみと洗練さが同居するカリフォルニアカルチャーのテイストを、部屋に取り入れられる。オンラインストアのほか、目黒通り店、渋谷店、自由が丘店、大阪店(南堀江)の4店舗を展開する。
DELMAR SOFA 3P(デルマーソファ) ¥191,160〜302,400(税込)
SOLID BRASS LAMP 9ARM(ソリッドブラスランプ 9アーム) ¥153,900(税込)
BROOKS BED(ブルックスベッド) ¥66,960〜100,440(税込)
取材・文=宮野さや夏 撮影=田口陽介