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“突っ張り棒”の要領で、部屋のどこでも収納スペース化!「突っ張り棚」でつくる
ディスプレイ収納

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リーズナブルで便利だから使いこなしたい!
100円ショップの突っ張り棒活用術

手に入りやすいおなじみのアイテムも、こんな風に発想を変えて使えば、さらに便利になるはずです。

1.デスク下の掃除アイテム収納コーナー

「リビングのテーブル下に、100円ショップで買える突っ張り棒を設置し、ほうきやちりとりなど、ちょっとしたお掃除アイテムを設置しておくと、気づいたときに手に取り、サッとお掃除ができて便利です。見える収納になるので、おしゃれで気分の上がるアイテムを置くこともポイントです」

2.引き出し内のキッチンペーパーコーナー

「キッチンペーパーはよく使うアイテムですが、調理台に出ているとわずらわしい存在なので、引き出しの中に収納するのはいかがでしょうか? 突っ張り棒に通せば、回転するので、使いたいときにサッと取り出せます」

突っ張り棚をおしゃれに使いこなすコツとは?

実用するとき、おしゃれに使いこなすために気をつけておくべきことはどんなことがあるのでしょうか?

「扉など目隠しのある収納家具とは違い、ディスプレイ要素が大きくなる場所なので、気分の上がるもの、おしゃれなものを置く場所として使うことがポイントになります。掃除アイテム一つにしても、突っ張り棚に置くものはテンションの上がるものを選びたいですね。

あとは、置くものを決めて、必要以上に増やさないこと。手の届きやすい場所に設置するとつい、鍵などの小物を置いたり、読みかけの本を置いたりして、徐々にごちゃごちゃしてしまいがちです。突っ張りラックの上こそ、余計なものは置かずに余白のある状態をキープするように心がけましょう。置くアイテムのデザインがマッチしないと思ったら、お気に入りのカゴなどを使って、中身が見えないようにするのもいいですね」

・お気に入りで気分の上がる物を置くこと
・余計な物を置かず、余白を残すこと
・空間にマッチしない物はカゴなどで存在感を抑えること

手頃な値段で買える
おすすめの突っ張り棚

最近は100円ショップでも手軽に購入できる突っ張り棒ですが、実は価格も種類もいろいろ。ディスプレイ棚として重宝しそうなお手頃プライスのアイテムを、竹内さんにピックアップしていただきました。

ブラックカラーの展開がうれしい、ニトリの「ポールつっぱり棚」

ニトリ「ポールつっぱり棚(N P73-112 ブラック)」999円(税込)
※ニトリネット・一部店舗で取り扱い
「全国にたくさんの店舗があるニトリさんの突っ張り棒は、ブラック展開があるのが魅力です。こちらは2本のポールがついたタイプで、前後段差のあるスペースでも設置ができます。耐荷重は最大20kgまでなので、本などを置くスペースにも使えますね。ほかにも、1本の強力つっぱりポールタイプやワイヤーシェルフのブラック展開もあります」

カラバリが豊富で品質もたしか! カインズの「伸縮ポール」

カインズ「伸縮ポール SS 27〜42cm」248円(税込)
「突っ張り棒や突っ張り棚はいろいろな用途があります。中でも収納スペースを自分でDIYするには簡単に始めやすく最適です。カインズの伸縮ポールは、ホワイト、ダークブラウン、ホワイトウッド、ブラック、シルバーの5色展開で、サイズもSSからLサイズまであるので、自身の好みに合うものが見つかりやすいと思います」

さまざまな種類がある突っ張り棒ですが、安全のためにも選ぶ際に注意したいのは、耐荷重です。でも、せっかく耐荷重を気にしても、伸ばしすぎには注意が必要。というのも、突っ張り棒はパイプを伸ばすほど、たわみやすくなって耐荷重が小さくなってしまうのだそう。

「取り付けたい幅に対して、最大限伸ばして設置するようなギリギリのサイズではなく、なるべく余裕のある長さのものを選んだ方がよいでしょう。基本的に鉄製なので、マグネットが付着します。その特徴を上手に活用するのも楽しいですよ」

誰もが自分らしくお部屋をアレンジできる時代。突っ張り棚なら原状回復が簡単でカスタマイズしやすく、取り入れやすいですよね。まずは1本の突っ張り棒で、ちょっとした収納スペースづくりから挑戦してみてはいかがでしょうか。

Profile

つっぱり棒博士 / 竹内香予子

整理収納アドバイザー。新聞記者を経て、2015年につっぱり棒業界トップシェアメーカー「平安伸銅工業」の三代目社長に就任。突っ張り棒を整理や収納にとらわれない新しい使い方や商品開発をすることに力を注ぎ、「つっぱり棒博士」として、テレビや雑誌でも活躍。著書に『家中スッキリ片づく!「つっぱり棒」の便利ワザ』(青春出版社)、『魔法のつっぱり棒でお部屋が変わる』(扶桑社)がある。若い世代やインテリア好きなユーザー向けに「ラブリコ」や「ドローアライン」という突っ張り棒のオリジナルブランドも展開している。
Instagram
「DRAW A LINE」

取材・文=今井美由紀(Neem Tree) 写真提供=平安伸銅工業