こんな収納アイデアも!
1.不燃物ゴミはシンク下で待機させる
鈴木さんのお宅では、可動式の棚の下にゴミ箱がふたつ入っていました。ゴミ箱を扉の中にしまうことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、実はシンク下にゴミ箱を入れるのは、海外ではわりと多いことなのだそう。
「缶や瓶のゴミは、ビニール袋に入れてキッチンにぶら下げておく方がとても多いのですが、いつもゴミ袋が出ているのは見栄えがよくないですよね。缶も瓶も、きちんと洗って水気をしっかり取ってからシンク下のゴミ箱に保管すれば、虫やカビなどの心配もありません。見せたくないものはしっかりと隠して、きれいなキッチンを保ちましょう」
ごく一般的なゴミ箱ですが、ラベリングをして家族にもわかりやすく工夫しています。「ゴミ袋をゴミ箱にかけて広げておくのもいいのですが、見た目があまり好きではないので、あえてゴミ袋の口を中にふわっと折って入れています」
2.デッドスペースにはぴったりサイズの収納ケースを
水道管の手前のスペースには、ぴったりサイズのボックスが入っていました。「普段シンクの掃除に使うものが一式入っています。ひとまとめにしておくと、掃除しよう、というときに一気に出せるので便利ですよね」
3.扉裏も使える! 突っ張り棒やマグネットで簡単に仮置き
扉の裏には、100円ショップで購入した突っ張り棒がついていました。「ここには、エコバッグを忘れて買い物に行ったときにもらってしまったビニール袋を下げています。一時的にですが、数枚はここにいつもかかっています」
扉のもう一方には、マグネットでゴム手袋をくっつけていました。どこにでもマグネットがつけられるよう、ステンレスのついたジェルシートを使っています。「ゴム手袋は、どこに置いたらいいのかわからないとよく言われますが、こんなふうに扉の裏にかけておくのはどうでしょうか。マグネットでなんでもくっつけられるので、とても便利なんですよ」
収納のためには物を減らす必要も
冷蔵/冷凍用、マチのあり/なしなど、保存袋の種類は豊富で、大量に保管している人も多いはず。でも、そんなにたくさんの袋が本当に必要でしょうか?
「保存袋をサイズ別に購入して、ずらりと並べてしまっている人もいますが、収納スペースがもったいないですよね。また、かなり厚手でしっかりした袋なのに、使い捨てなくてはならないので、エコ的な観点からもたくさん使うのは避けたいものでもあります。
どうしても必要な場合は、2種類くらいにしぼり、数もこのボックスに入るだけ、と決めてしまいましょう。できるだけ使い捨てなくていい保存容器を使ったりして、保存袋とのおつきあいの仕方も考えてみるといいかもしれません」
ボウルや調理道具はシンク下でもOK!
ボウルやスライサーなど、湿気があっても問題ないものは、シンク下に入れても問題ありません。引き出しタイプの収納があれば、スタッキングしたものを取り出しやすいので、そちらに入れてもいいでしょう。
いくら片付けても用具が増えていくキッチンですが、物の区分をきちんとして、その場所に当てはまる収納アイテムを入れて収納すれば、シンクの下もかなり有効活用できます。まずは収納するものを種類別に分け、ファイルボックスなどを使って区分けしてみましょう。
Profile
片付け・収納専門家 / 鈴木久美子
整理収納アドバイザー1級・住宅収納スペシャリスト・クリンネスト1級の資格を持ち、片づけや収納の悩みを解決する専門家。個人宅での訪問サポートやオンラインでのアドバイスも行う。『ズームイン!!サタデー』『ZIP』『ラヴィット!』『Nスタ』『ノンストップ』といったテレビの情報番組など、メディア出演も多数。
取材・文=吉川愛歩 撮影=安藤佐也加 編集協力=Neem Tree