【ルール4】“やりくり支出”はストレスなく使いながら貯める!
固定費の見直しが終わったら、次は食費や娯楽などに使う“やりくり支出”の方を見直していきましょう。「こちらは先述のとおり、ストレスを感じない形で節約していくのが長続きするポイントです。無理してやりたいことを我慢するのではなく、使う額を先に決めておき、その範囲内でやりくりすればストレスにもなりません」
1. 貯金用口座を開設し、使えるお金を減らす
給与が振り込まれる口座とは別に、もうひとつ口座を準備して、給与が振り込まれたらその1割を別口座に入れ替えておきます。「貯金用口座の方はキャッシュカードを持ち歩かず、簡単に下ろせないようにするといいでしょう。一定額溜まったら定期にするなどして、すぐには使えないお金にしておきます。ボーナスや、会社から戻ってきた立替金などもすべてここに入れておきましょう。はじめから使えるお金を減らしておけば、その範囲でやりくりする癖がついてきますよ」
2. クレジットカードはいったんやめて現金管理で支出額を知る
クレジットカードやICカードがメインの方は、一度“やりくり支出”の部分を現金精算にしてみましょう。「クレジットカードを多用する方には、自分がいくら使っているかわからないと言う方が非常に多いのです。そういう方は3ヶ月で構わないので、いったんすべてを現金で支払う生活にします。その際、足りなくなったらATMに行って下ろすのではなく、先に1ヶ月分の“やりくり支出額”を決めてその分だけ財布に入れておき、そこからすべてを支払うようにします。ネットで購入するときなどどうしてもカードを使う場合は、支払った分だけ財布から除いておきます。どのくらいのお金を使えるかを意識することで、レコーディングダイエットのように支出が減っていくのです」
3. 娯楽費は年間予算を立てて
衣料品や旅行など娯楽費は、年間で予算を決めましょう。「貯蓄がある方は、決めた年間予算額だけを入れた通帳を用意し、その中で年間のやりくりをするといいと思います。月次でなく年間を通して予算を組むことで、『夏に旅行したいから冬のコートを買うのはやめておこう』などと、計画的にお金を使うことができます。また、年間予算の通帳にデビットカード(預金口座と紐づいた決済用カード)を活用するのもいいですね。日々のやりくりは現金で、年間予算はデビットカードで管理するのです。こうすれば家計簿などつけなくても何にいくら使ったか、通帳を見れば一目瞭然で便利ですよ」
最後に、ダメ押しで“節約したくなる本”を読んで節約意識を高めましょう。柳澤さんがおすすめする3冊とは?