シェアハウスやコワーキングスペースなど、複数の人が同じ空間を共有する、という暮らし方や働き方は、今や大きなトレンド。そんななか、シェアハウスのように一緒に暮らし、コワーキングスペースのようにさまざまな職業の人が集まって仕事をしながら過ごせる、職住一体型の暮らし“コリビング”が注目されはじめています。
定額で日本全国のコリビングを使えるサービス「ADDress(アドレス)」を運営する株式会社アドレスの池田亮平さんに、このコリビングという新しい仕組みについて、またADDressのサービスについてお話を伺いました。
“仕事をしながら住める別荘”が全国に!
2016年にニューヨークで誕生したコリビングは、働き方が多様化する現代の波にのり、日本でも話題に。若い世代やフリーランスで働く人を中心に、広がりはじめています。なかでもADDressは大きな特徴をもっています。
「ADDressは、現在日本各地に16の拠点(今夏22か所に拡大予定)を持っています。水道光熱費やWi-Fi利用料込みで月額4万円から会員になることができ、どの物件にも滞在できます。いずれも古民家などの空き家を活用し、戸建をリノベーションした物件で、“いろいろな場所に別荘を持っている”感覚、と考えていただけるとわかりやすいかもしれません。現在は、自宅を持ちながら別荘のようにADDressを使う会員の方が多いですが、なかにはADDress拠点のみで生活している方もいらっしゃいます」(株式会社アドレス・池田亮平さん、以下同)
月額定額制で、日本中に別荘をもっている感覚、と言ったらいいでしょうか。
コリビングが持つ2つの機能
・シェアハウスとしての機能
「暮らす」のは、共同で使えるリビングやキッチン、浴室のある物件。年会員または半年会員になると、特定の物件にあるドミトリーに自分専用のベッドをひとつ持つことができますが、それ以外にも個室を予約することができます。
「会員とは賃貸借契約を結ぶので、アパートやマンションを借りるときと同じように本人確認をしています。旅行先の宿のように不特定多数の方が出入りするわけではなく、身元の保証された会員が利用するので、女性の方でも安心してお使いいただけます。また、個室には鍵がかかるので、プライバシーも確保されています」
・コワーキングスペースとしての機能
ADDressの物件はすべてWi-Fi完備で、快適に“働く”ためのスペースを共同で使うことができます。「フリーランスのライターさんやデザイナーさんなど、集った人同士で紹介しあい、仕事に発展するケースもあります。また、弊社では地域とのコミュニケーションを大切にしているので、今後は地域発信のコンテンツ制作や地域に基づく仕事などを会員の方々にご紹介するなど、地域と会員を繋いでいくようなことも構想しています」
続いて、どのような暮らしを楽しめるのかチェックしてみましょう。