「食器は使い勝手よりも、見ていて心がときめくものを」
料理はあまりしないのですが、可愛い食器も集めてます。どこかに抜け感というか、クセとか個性があるものが好き。暮らしの中に馴染むんだけど、ちょっとウキウキするようなものがいいかなって思っています。
使い勝手じゃなく、グッとくるもの。眺めてて、可愛いって思うものを選んでいます。
この一見シンプルな和食器は、アセビマコトさんの作品。鎌倉の「Moln」っていうお店で扱ってるのですが、本当に使いやすくて好き。アセビさんは甘いものが好きで、「これはあんみつを食べるときに使いたい」とかをそういうのを考えながら器を作ってるそうなんです。男性なのですが、女性のくすぐったい気持ちを分かってるんですよね。そういうストーリー性があるところも好きなんです。
こちらは、糸島の「糸島くらし×ここのき」ってお店で買ったポットとカップ。遺跡シリーズと名付けられたシリーズで、昔ながらな感じを思い浮かばせるところがいいなって思いました。
神戸に仕事で行ったときに偶然入ったカフェで買ったカップは、そのカフェでも使われていたもの。作家さんの食器で柄がいろいろあったのですが、このデザインにひと目惚れでした。
洋食器は、レトロな中にガーリーさがあるものが好き。ファイヤーキングがお気に入りで、カトラリーは銀製品。デザインが可愛いと、見てるだけで幸せな気分になれるんです。
「心が豊かになる、愛のある暮らしをしていきたい」
理想の部屋は、“ごちゃごちゃしていても成り立つ部屋”。物がいっぱいあるのに可愛いとか、そういう人の部屋がすごく好きです。でも私の部屋はまだちょっとまとまってないので、もうちょっと物を減らしたいですね。もっと抜けのある、優しい感じにしたいです。
部屋づくりはまだ途中ですが、面白いですね。自分なりに楽しんでいます! 昔は家具は簡単に買えなかったし、やっとこの歳になって部屋を構築していくことが楽しいんだなって思えてきました。ふと部屋を見たときに、家具が可愛く見えると気持ちがいいんですよね。
部屋づくりはずっと続けていくものだと思います。心が豊かになる暮らしが理想なので、インテリアも愛がある、温かみがあるアイテムを揃えていきたいと思っています。
Profile
モデル / 柴田紗希
“しばさき”の愛称で幅広い年齢層の女性から親しまれる愛知県出身のモデル。ファッションモデルとして人気女性ファッション誌「mer」で12ヶ月連続表紙を飾る。ヴィンテージアイテムに詳しく、自身がプロデュースする配信番組「usum」で自らセレクトした洋服とヴィンテージアイテムの販売も行なっている。
取材・文=石井佐代子 撮影=真名子