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「予防掃除」生みの親に聞く、“大掃除不要”な家に
あらかじめ整えておく方法

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洗面所ですべき予防掃除術 2

1.ゴミ受けをパンチングタイプに変更

髪の毛などが絡まり、ぬめりを生じる排水溝。複雑な形状のゴミ受けは掃除をするのもひと苦労のため、つい見て見ぬふりをしてしまう人も多いのではないでしょうか。パンチングタイプのゴミ受けなら、中央のくぼみにごみがまとまるので、さっと拾うだけで掃除が完了します。

2.洗濯機のホースにラップを巻く

そうそう掃除することのない洗濯機まわり。特にホースの溝に入った汚れはなかなかとれないため、ラップを巻いて汚れを防ぎましょう。

バスルームですべき予防掃除術 3

1.バスグッズはとにかく浮かす

ラックや床にバスグッズを置くと、水がたまってカビの原因になってしまいます。フックなどを使って床から離して保管するようにしましょう。バスルームの壁は磁石になっていることも多いので、磁石でくっつくラックやタオルバーを使えば保管場所を追加できます。

2.最新カビ防止アイテムを取り入れる

カビ防止アイテムを使うかどうかでバスルームの掃除頻度が大きく変わります。近年、カビ防止アイテムはさらに進化しており、最近は置いておくだけでOKなものが増えてきました。より手軽に取り入れられるようになった今こそ、一度試してみてはいかがでしょうか。

3.湯船に重曹を入れる

重曹は入浴剤として使えるうえ、浴槽に汚れをつきにくくする効果もあります。そのため重曹を溶かした湯船に浸かり、お湯を抜いて軽くスポンジでこすればお風呂掃除が完了。洗剤などでゴシゴシ洗う必要がなくなります。

※余分な皮脂を落とす効果もあるため、重曹入りの湯船に浸かりすぎると乾燥につながります。多くとも2~3日に1回程度にしましょう。

トイレですべき予防掃除術

1.トイレットペーパーでトイレ用洗剤を浸す

トイレの便器の内側にトイレットペーパーを敷き詰め、その上からトイレ用洗剤を吹きかけて5分放置します。トイレ用洗剤の効果が便器全体にいきわたって汚れを落とし、あらたに汚れがつくのも防止できます。

「アイテムを揃えたり、ラップやマスキングテープを貼ったり、予防掃除も最初は少し面倒に感じるかもしれません。しかし一度がんばって取り組めば、その後は汚れたときに交換するだけになります。来年は大掃除ではなく“ノー掃除”で年を越せるように、ぜひ予防掃除にチャレンジしてみてくださいね」

Profile

知的家事プロデューサー / 本間朝子

フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。NHK「あさイチ」や日本テレビ「ヒルナンデス! 」などのテレビ、「クロワッサン」「ESSE」「レタスクラブ」などに出演。著書に『60歳からの疲れない家事』『写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(ともに青春出版社)、『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)、『ゼロ家事』(大和書房)、『名もなき家事を楽しく減らす法』『ざんねんな片づけ』(王様文庫)他、全12冊。オンライン上で仲間と交流を深めながら、楽しく家事をするコミュニティ「家事トモ☆サロン」主宰。音声メディア「Voicy」パーソナリティ。

取材・文=横塚瑞貴 撮影=真名子