物価高騰が続くなか、外食よりも家でゆっくり食事を楽しみたいという人が増えています。それにともない、節約思考も高まり、食べ物をムダにせず、余った食材を使い切りたいという意識が広がっています。さらに、酷暑が予想される夏に向けて、火を使わない調理にも注目が集まっています。こうしたニーズに応え、パナソニックの調理家電シリーズ「Bistro(ビストロ)」から新機能を搭載したスチームオーブンレンジが新たに登場。
本記事では、2026年5月27日に開催されたパナソニック『スチームオーブンレンジBistro新製品体験セッション』より、新機能の特徴や魅力を紹介するとともに、Bistro誕生20年の歩みを振り返ります。また、体験会では料理家・栗原心平さん考案のレシピを、レンジで調理する体験もあり、プロの味を手軽に再現できる驚きも! ついにレンジ調理もここまで来たか!と実感する技術の進化をお届けします。
調理科学に裏付けられたBistroの機能のすごさ

「おいしい驚きを、もっと日常に」をコンセプトとするパナソニックの調理家電シリーズBistroは、調理科学と独自テクロノジーをもとに、手軽さとワンランク上のおいしさを叶える機能を追求しています。
Bistro誕生時から展開されているスチームオーブンレンジは、冷凍品の加熱調理に優れている点が特徴といえます。例えば、基本の「あたため」機能では、冷凍・冷蔵の食品を一緒に入れても加熱ムラを抑え、2品同時のあたためが可能に。「芯までほぐせる解凍」機能では、食品の中央部分から熱を伝え、ムラを抑えながら自動で解凍。さらに「おまかせグリル」や「凍ったままワンボウル」機能では、冷凍・冷蔵・常温の食材が混在していても、電子レンジに“おまかせ”で調理できる便利さが魅力です。

特に、ユーザーから好評を集めている「おまかせグリル」機能は、冷凍しておいた食材や残った野菜など、冷蔵庫の中の食材をグリル皿にのせるだけで1品が仕上がる優秀な機能。食材に合わせて最適な加熱プログラムで調理してくれるため、「大体、何を焼いてもおいしくなる」「レンジに入れてしまえば、その場を離れて別のことに時間を使える」などの声も多く、約87%のユーザーが満足と回答しています。
新製品では「グリル」と「スープづくり」が同時に叶う新機能を搭載

パナソニックが行った調査によると、平日の食事作りで重視されるのは、「短時間で調理できること(タイパ・時短)」や「手間がかからないこと(効率化・簡易性)」ということが明らかになりました。一方で、食材から手づくりしたスープを「つくりたい」「どちらかと言えばつくりたい」と回答した人が55.8%にのぼり、その背景に、健康意識の高さや家族を大切に思う気持ちがうかがえます。さらに、スープを手づくりするのが難しいと感じる理由として、「調理後の洗い物が面倒だから」「少量だけつくりにくいから」「調理に時間がかかるから」という声が多いことも、調査結果からわかりました。
こうした生活者の声を受け、新製品のスチームオーブンレンジでは、前機種までで好評だった「おまかせグリル」機能をさらに進化させた「おまかせグリル&スープ」を搭載。グリル料理とスープを一緒につくることができる便利な機能は「もう1品作りたいけど、手が回らない……」というときにも大活躍してくれそうです。
新機能「おまかせグリル&スープ」を実現する独自技術
では、なぜグリル料理とスープを同時につくることができるのでしょう。ここから、その仕組みを説明していきます。レンジ内は2段構造になっていて、上段でグリル料理、下でスープを調理することができます。
グリル料理とスープ調理を両立させるポイントは3つあります。
①ヒートグリル皿
→パナソニックの独自機能で、グリル皿の裏面にある高温フェライトがマイクロ波を吸収して発熱することで、マイクロ波を使って加熱するグリル調理とレンジ機能によるスープ調理を同時に実現。
②スチームの活用
→レンジとグリルにスチームを組み合わせることにより、冷凍やたれ漬けの食材でも、焦げを防ぎながら効率よく温度を上げることが可能。
③20通りの加熱プログラム
→食材の状態に応じて、計20通りの加熱プログラムが新たに開発され、さまざまな食材の組み合わせでも、おいしく仕上げることができる。

2品同時に、アツアツのでき上がりを叶える加熱の仕組み(加熱シーケンス)について、もう少し詳しく解説します。まずマイクロ波により、上段の食材と庫内下のスープの温度が一気に上昇。その後、食材の状態に合わせてスチームを活用しながら加熱を行い、焦げを防ぎます。さらに、上段を加熱し、グリルにのせた食材をこんがり焼き上げ、最後にスープを再加熱。こうして、2品が同時に仕上がるのです。

加熱プログラムは、すべてレンジにおまかせでできるので、コンロの前に立ち続ける必要がなく、子育て世帯なら子どもの世話を、共働き世帯では別の家事を行うなど、時間を有効活用することができます。多忙な毎日のなかで、“きちんとつくりたい気持ち”と“ラクしたい気持ち”に寄り添ってくれる心強い相棒といえそうです。

栗原心平さんも絶賛! 新・Bistroで調理体験してみた!

今回の体験会では、料理家の栗原心平さんがBistro新製品の「おまかせグリル&スープ」機能を最大限に生かして考案したレシピを、栗原さんのデモンストレーションとともに、私たちも一緒に体験しました。
料理体験したメニューは「鶏肉のシュクメルリ風グリル」と「刻み野菜のスープ」。実際に調理したレシピを紹介します。


栗原さんのレシピ、とってもおいしそうだけど、実際に作るのは難しそう、同じようにおいしく作れるだろうか?という不安を抱きつつ、当日は、カットされた食材と調味料が用意されていたので、私たちが行ったのは、「鶏肉のシュクメルリ風グリル」では、調味料と鶏肉を混ぜてグリル皿に並べ、レンジの上段にグリル皿に並べること。そして、「刻み野菜のスープ」の食材と調味料、水をガラスボールに入れ、レンジの下に入れただけ。あとは、スイッチをONして、レンジにおまかせで30分ほど。びっくりするほど簡単でした。調理の間は、レンジ前を離れてOKなので、この30 分を有効活用できてしまうというわけです。

完成時間が近づくと……会場においしそうな香りが漂い始めます。この香りに辿りつくまで、いつもなら鍋やフライパンを見守り、火加減を調整する必要があります。その手間や時間を一切かけずに、レンジが調理してくれていることに、なんともありがたい気持ちになりました。

そうして、いよいよ完成! レンジの扉を開け、上段のグリル皿を下ろすと、鶏肉にこんがりと焼き目がつき、スープからは湯気がふわりと立ち上ります。パーティメニューにもぴったりの素敵な料理のでき上がりに、会場からは驚きの声とともに、笑顔がこぼれます。同じタイミングで栗原さんがデモンストレーションを行った料理も完成。栗原さんのでき上がりと、私たちが調理した料理の仕上がりが見た目にも一切変わらず、こんがりとおいしそうな焼き目がついています。Bistroにお任せすれば、誰が作っても、プロの仕上がりになることを実感しました。

料理のでき栄えに感激しながら試食をすると、厚みのある鶏肉やじゃがいもにも、しっかりと火が通りつつも、お肉はしっとりやわらかく、味もきちんとしみ込んでいます。フライパン調理だと、火加減が難しく、食べようとしたらまだ生焼けだったり、焼きすぎてお肉がかたかったりという失敗もつきもの。でもBistroならそんな心配もいりません! 仕事から帰宅した後、手間や時間をかけずに、こんなにおいしい料理を作ることができたら、毎日の食事が楽しみになりそうです。もちろん週末のごちそう献立づくりにもおおいに役立つこと間違いなしです。
おいしく作るコツを押さえてレンジで”良い時短”調理を
今回のレシピを考案するにあたり、栗原さんがこだわったポイントは「味の付着性」と話します。
「味がきちんと付着した状態で仕上がるように、粘度のある生クリームを使いました。今回は洋風のメニューでしたが、和食をつくる場合は、味噌ベースにするといい塩梅の味になります。おいしくつくるための工夫としては、野菜を小さめにカットすると、火が入りやすくおすすめです」(栗原さん)
また、新製品については「温めるだけの機器ではなく、おいしさを追求するための調理器具」として栗原さん自身も、日々活用しているそう。

「最近、時短という言葉が一般的になりましたが、時短には“悪い時短”と“良い時短”があると思っています。悪い時短とは、おいしくなることがわかっているのに、その部分を省いてしまうこと。良い時短は、仕上がりが変わらない部分の手間を省くことだと思います。Bistro新製品のスチームオーブンレンジは、まさに良い時短を実現できるところを研究してくれているので、手間を省いて、おいしく仕上げることができます。自分の生活リズムに合わせて、ある日は“おまかせグリル&スープ”機能を使って、グリル料理とスープでハレの日のメニューを作り、別の日は、下ごしらえした材料を耐熱ボウルに入れて加熱する“ワンボウルメニュー”機能でもう1品、副菜などの日常料理を作るといった使い方をアレンジできるのがいいですね。僕は“ワンボウルメニュー”で野菜の下茹でをしたり、ほうれん草のおひたしやナムルなどを、よく作っています」(栗原さん)
新製品「NE-UBS10E」の進化&おすすめポイント

新製品を使った調理体験で、私たちは細かい火加減や手順を気にせず、レンジにおまかせで、プロの料理家である栗原心平さんがつくった料理と変わらないおいしさとでき栄えを実現できました。そのカギを握るのが「調理再現性技術」です。調理再現性技術とは「目標とするおいしさを、誰がつくっても同じでき栄えで実現できる技術」で、Bistroが誇るコアテクノロジー。この技術によって、私たちは先の調理体験で栗原さんのレシピを栗原さんと同じレベルに仕上げることができたわけです。

新製品では「おまかせグリル&スープ」機能に加え、「フライあたため」機能も進化。前機種まででは未対応だった市販の調理済み冷凍フライのあたためが可能になりました。その仕組みは、マイクロ波で食材の中まで加熱しながら、グリル皿で底面をサクッと仕上げ、その後ヒーターで表面の水分を飛ばすというもの。これにより、中はあたたかく、外はサクッとした食感を実現し、「フライあたため」で冷凍・冷蔵・常温の調理済みフライをおいしくあたためることができます。未調理の冷凍フライは「おまかせ熱風フライ」で調理できるため、おうち時間で楽しめるフライメニューの幅がぐっと広がりそうです。

また、スイーツ好きには、レンジ庫内全体に熱をムラなく届けるBistroのフラットヒート設計を生かしたオーブンでのパン&お菓子づくりも魅力。外はパリッと、中はもっちり仕上がる人気のハードパンのリュスティックや、金属型などの製菓道具がなくても手軽につくれる型なしタルト、カップシフォンケーキなど、本格的なパンやケーキを手軽につくることができます。
Bistroの20年とともに見る、暮らしのトレンドと食シーンの変化

Bistroが誕生したのは、2006年。以来20年にわたり、高品位なものづくりを追求し、品質や信頼性、高い顧客満足度を大切にしながら進化し続けてきました。
Bistroスチームオーブンレンジの第1号機は、レンジ・オーブン・スチームの3つの機能を備えた「3つ星ビストロ」でした。当時は、女性や主婦が毎日の料理を担うケースが多く、調理を少しでもラクに、おいしくつくりたいというニーズに応える機能が搭載されていました。近年は共働き世帯が増え、限られた時間の中で「できるだけ手づくりをしたい」「おいしいものを食べたい」という声が多く、手間をかけずに期待以上においしく仕上げることを重視した開発へとシフト。新製品では「料理のスキルがなくても失敗しにくく、分量やレシピに縛られることなく、レンジにおまかせでおいしく仕上がる設計」にアップデートされています。
また、住まいの変化とともに、サイズやデザインも進化してきました。Bistroが誕生した時期は住居環境が大きく変化したタイミングでもありました。キッチンにも変化がみられ、それまで置き場が定まっていなかった調理家電が、奥行き45cmのカップボードに置かれることが主流になりました。そうしたなか、パナソニックでは、2002年にゆったり使える庫内とコンパクト性を両立したンジの設置面「横長ワイド&フラット」を、業界で初めて導入。その後も住環境に合わせて進化し続け、現在のスチームオーブンレンジは、初代比約68%までコンパクト化を実現。デザインも流線的なフォルムから、空間に調和する直線的かつ、モノトーンの配色へと進化しています。
今後も、Bistroは「家庭の食を支えるパートナー」として進化を続け、忙しい毎日を送る共働き世帯や子育て世帯の日常に寄り添い、賢くサポートしてくれそうです。


Profile

料理家 / 栗原心平
(株)ゆとりの空間 代表取締役社長。会社の経営に携わる一方、幼い頃から得意だった料理の腕を活かし、料理家としてテレビや雑誌、イベントなどを中心に活躍。仕事で訪れる全国各地のおいしい料理やお酒をヒントに、ごはんのおかずやおつまみになるレシピを提案するほか、特別な日も、あわただしい毎日も、食事をたのしむ幸せを後押しするレシピを得意とし、家族の一皿の“おいしい”も、広い世界の“おいしい”も叶える「ごちそうさまプロジェクト」で食での社会課題解決も目指している。TV番組『ぺこもぐキッチン』(テレビ東京系列)、『1550ニュースレーダー With』(RAB青森放送)、雑誌『オレンジページ』『BE-PAL』などにレギュラー出演するほか、YouTubeチャンネル『ゆとりの空間チャンネル』も更新中。料理家 栗原はるみさんの長男、一児の父。
取材・文=野口美奈子 撮影(一部)=鈴木謙介