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2023年の「節分」は2月3日、恵方は南南東!風水師からの開運アドバイスと
「恵方巻き」の正解レシピ

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バレンタインデーと並ぶ2月の大イベントといえば「節分」。例年2月3日が節分にあたりますが、2021年は2月2日にあたり、これは明治30年以来124年ぶりのことでした。

風水の観点から語れば、200年続く“地の時代”が終わり、“風の時代”が始まったと思ったら、次は節分の日が前倒しに……。こういった珍しいことが続くと、なにか大きな因果関係が隠れているのではと、推測したくなりませんか? さらに昨今は、生活様式も大きく変わりました。

この激動の時代に、家族の健康を願い、今年の節分は例年以上に縁起を担ぎ、「恵方巻き(えほうまき)」にも気合いを入れたいもの。そこで、風水師・愛新覚羅ゆうはんさんによる開運アドバイスと、料理研究家・牧弘美さんによる「恵方巻」初心者に向けた、基本のレシピをお届けします。

節分とは? 冬を終え、春の到来を立ち止まって祝福する日

「節分」とは“季節の節目”を表す言葉で、実は立春前だけではなく、立冬、立夏、立秋をも示すもの。なかでも、この立春前の節分が重んじられているのは、旧暦では新年を迎える節目に当たるからです。

「恵方」を向いて、1本の太巻きを無言で食べる風習は、一陽来復(いちようらいふく)にあやかるために、商人の街・大阪で発祥したとの説が有力です。

「一陽来復とは、厳しい寒さを経た後で温かい春がやってくることを表現したもので、“悪い状況の後には必ず良いことが起きる”ことを意味します。一年間の災いを豆まきで祓い、新しい年を迎えるお祝いに恵方巻をいただく。恵方巻の具材に、七福神を連想する7種の具材を入れることからも、おせち料理のように縁起をかつぐ意味が込められています。商売で忙しい日々を過ごす大阪商人だからこそ、パクッと食べやすく、お腹を満たしてくれる太巻きにしたのかな? と想像するのも、楽しいですね」(風水師・愛新覚羅ゆうはんさん、以下同じ)

恵方は南南東……とくに恵方巻の恩恵が期待できる!

2021年は、九星気学では「六白金星(ろっぱくきんせい)」の年で、金がテーマに。コインを連想する丸いものは縁起が良く、その意味でも、恵方巻は開運フードだと話す、ゆうはんさん。

「さらにエネルギーを高めるには、今年のラッキーカラーの白や黄色を具材に入れるといいですね。酢飯の白に加え、白いかまぼこやカニカマ、チーズを足すのはどうでしょうか。黄色は卵やカンピョウ、茹でたにんじんなどを入れるのがおすすめです。太巻きの具材はアレンジができるので、好みの具材や冷蔵庫にある食材を活用して、恵方巻を手作りしてみましょう。

愛情を込めて話しかけると植物がよく育つように、調理時にポジティブな気持ちを込めて恵方巻を作れば、開運パワーはさらに上がります。今年一年の目標や願いを込めながら、恵方巻を手作りしてみませんか」(愛新覚羅ゆうはんさん)

豆まきは節分当日を厳守! 恵方巻を作って食べるのは週末でもOK

一年間の厄を祓うための豆まきは、旧暦の“大晦日”に当たる節分当日に行うことが大切ですが、恵方巻は新年をお祝いする食べ物なので、数日以内の都合の良いタイミングで食べても問題ないと、ゆうはんさん。平日の夜は忙しくて恵方巻を作れないなら、週末にずらしてもいいそうです。

気になるのは、“無言で食べる”ルール。

「『口は災いの元』ということわざがあるように、口からネガティブな表現が出てしまうのを防ぐ意味で、恵方巻を食べている間は黙っていた方がいいでしょう。ほかにも、恵方からやってくる福をこぼさずに取り入れる意味で、おしゃべりをしないという意味があるようです。恵方巻を作るときはおしゃべりを弾ませ、食べるときは新年の目標を頭の中で整理したり、具体的に取り組みたい内容をイメージしたりする時間にすると、恵方からの福があなたの目標を後押ししてくれるはず」(愛新覚羅ゆうはんさん)

長引く厳しい状況を打破したい近年。在宅時間を有効に使い、開運パワーをフルに込めた恵方巻を作ってみては? 後半は、料理研究家の牧弘美さんに、ベーシックな恵方巻の作り方を教えていただきます。