足から全身に働きかけることで、健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している、足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏を見てみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしましょう。
今回のテーマは、「食べ過ぎ・飲み過ぎで疲れた胃をしっかり休ませるには?」です。
食べ過ぎ・飲み過ぎを後悔する人がやるべきこととは?
年末年始や新年会続きの1月は、ご馳走の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎで、“正月太り”を実感する人も多いのではないでしょうか? 何となく体が重くてだるい、疲れがスッキリ取れないという声もよく聞きます。暴飲暴食で胃が大きくなり、ついつい食べ過ぎがクセになる人も。思い当たる人は、すでに胃が疲れて悲鳴をあげているかもしれません。
焦ってダイエットを始める前に、まずやるべきことがあります。それは負担をかけてしまった胃をしっかりと休めること! このワンステップを入れることで、内臓の調子が整い、自然とボディラインもスッキリとしてくるのです。疲れた胃に休息を与える、足ウェルネステクニックをさっそく始めましょう。
胃の疲れを見抜く“足相”チェックポイント
最初にチェックするのは、自分の足の状態。足裏には手相のように足相があり、本来の体質はもちろん、現在の体や心の状態までを読み取ることができるのです。しかも、その時の体調を反映して、足相は日々変化していきます。自分の健康状態を知るバロメーターとして、ぜひ毎日の足相チェックを行ってみてくださいね。
胃が疲れているときの足相は、こんな形で現れます。
【土踏まずの腫れ】
床に座って足裏同士をぴったりと合わせてみましょう。足裏の真ん中あたりにある土踏まずのアーチが浅くなっていたり、凹みそのものがなくなったりして、すき間が開かない状態になっていませんか?
ご馳走続きで栄養や糖質をとりすぎると、土踏まずの部分が腫れたように膨らみます。これが胃の疲れのサインです。
【親指のむくみ】
年末年始は夜中まで飲食したり、朝起きる時間が遅くなったりと、生活リズムが崩れがち。親指がぷくっと膨らみ、むくんだような感触の人は、体内時計が狂っているサインです。体内時計の乱れは、胃の調子にも悪影響を与えます。
体内時計の仕組みや整え方は
「生命科学者が教える、体内時計の真実」 https://at-living.press/life/10528/
胃の疲れをスッキリ流す簡単テクニック
それでは、足相のポイントである土踏まずを刺激していきましょう。腫れている部分は、乳酸や尿酸などの老廃物がパンパンにたまった状態。これをしっかりとつぶして流します。
手はグーにして、指の第二関節の角を土踏まずに当て、老廃物の固まりをゴリゴリとつぶすように上から下に動かします。両方の足裏の土踏まずを行いましょう。胃にたまった食べものを腸へと流すようにイメージして。
イタ気持ちいいぐらいの力加減で、固まりがやわらかくなるまで続けると、胃がスーッと軽くなるのを実感できると思います。
日常的に行いたい、胃を休める養生法
食生活や運動など、日常でも胃を休める工夫を取り入れると、さらに効果的です。
食生活のポイント
1. 飲み物は白湯がおすすめ
朝起きたら、一杯の白湯を飲みましょう。体を温めて胃腸の働きをよくしてくれます。合わせて食事量を控えめにすると、体重ダウンにも効果的です。
白湯の健康効果については
「便秘しがちな腸が目覚める、白湯のちから」 https://at-living.press/life/10954/
2. 野菜の食物繊維は控えめに
生野菜や煮物などで食物繊維を多くとり過ぎると、疲れた胃腸には負担に。具だくさんのおみそ汁やミネストローネなど、汁もので煮込んでやわらかくなった野菜をとりましょう。
おすすめのエクササイズ
みぞおちに両手を重ねて、時計回りにさすりましょう。胃をいたわるように、やさしくゆっくりとしたリズムで行います。胃を休め、体内時計を整える効果があるので、テレビを見ながらなど、こまめに取り入れてみてください。
胃の疲れを引きずると、ダイエットの効果も出にくくなってしまいます。足ウェルネステクニックを取り入れて、スッキリ軽やかな体を手に入れましょう。
Profile
足裏研究家 / 鈴木 きよみ
「鈴木きよみクリニカルサロン」主宰、「サロンアンピール」監修、「癒しと温かな手の学校」校長、有限会社オフィスキヨミ代表取締役。「めん棒ダイエット®」考案者。足裏研究家。東京・自由が丘を拠点に30万人以上の足を診てきた経験豊富なセラピスト。足と身体のつながりに着目し、高齢化社会に向けて「歩ける寿命」を延ばし、人生を楽しむためのライフスタイルとして「足ウェルネス」を提唱。著書に、『足裏押すだけ!指圧棒セラピー』(学研プラス)、『めん棒ゾーンセラピーですぐやせっ!』(学研プラス)他多数。
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