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雨の日に洗濯物をカラッと乾かすには?部屋干しの“生乾き臭”“戻り臭”を根絶する方法

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生乾き臭・戻り臭を防ぐための洗剤の選び方

臭い対策には、洗剤選びも重要です。ところが、ドラッグストアに行っても、最近は洗剤の種類が豊富なため、どんな洗剤を選べばいいのか迷ってしまいますよね。「部屋干し臭を防ぐ」と謳った商品も数多く並んでいますが、どんな洗剤を選べばいいのでしょうか?

・弱アルカリ性洗剤

「中性洗剤よりアルカリ性洗剤の方が洗浄力に優れているので、汚れをしっかり落とすのにはおすすめです。ただし、普通の洗剤に比べて強い液体のため、衣類に負担をかけてしまうことも。色柄物やシルクの素材への使用は慎重におこない、洗濯表示もよく読んだ上で使うのが安心ですね」

・酸素系漂白剤

「過炭酸ナトリウムを主成分とした酸素系漂白剤も、アルカリ性が強く皮脂汚れを落としやすい特徴があります。普通に洗濯してもまだ臭いが気になる場合には、いつもの洗剤に酸素系漂白剤を足して洗濯するのがおすすめです。塩素系漂白剤と異なり、色柄物の衣類にも使え、洗剤と併用できるのが助かります。尚、生地を傷めたり色落ちの原因になることもあるので、必ず容量を守って使いましょう。酸素系漂白剤も弱アルカリ性洗剤と同様、衣類への負担は大きいので、毛や絹の繊維製品には使わない方がいいですね」

・部屋干し臭対策専用の洗剤

「最近は部屋干し臭対策専用の洗剤も多く発売されています。こうした、臭いに特化した洗剤を使うのはお手軽ですね。一方で、時短を推している洗剤に関しては洗浄力は弱めになっているので、十分な効果が期待できない場合も。臭いが気になる場合は避けた方が無難でしょう」

臭いが気になる衣類には洗浄効果・殺菌効果の高い洗剤、デリケートな素材には生地を傷めない洗剤を使うなど、目的に応じて洗剤の使い分けをする必要があります。

一人暮らしでつい洗濯物を溜め込みがち
臭いはどう対策する?

「洗濯物を溜め込まないようにするのが一番ですが、一人暮らしでこまめに洗濯をするのが難しいのであれば、脱いだらすぐに直接洗濯機に入れるのではなく、ハンガーなどに干して乾かしてから洗濯機に入れるようにするといいですね。また、洗濯物を溜めておく洗濯カゴを通気性の良いものにするのも効果的です。
ほかにも、40度くらいの高めのお湯で洗うと雑菌を撃退しやすくなります。お風呂の残り湯を上手に使えば、エコの観点からも無駄なく洗濯できます」

雑菌が繁殖する前に乾かす!
洗濯物の干し方

洗濯の仕方を工夫し、できる限り雑菌を落としても、洗濯物が乾くまでの時間が長ければ長いほど、湿気により雑菌が繁殖してしまいます。洗濯の仕方と同じくらい気をつけたいのが、「早く乾かす」ということ。関澤さんによると、少しでも早く乾かすためには、【温度・湿度・風】の3つをうまくコントロールすることがカギになるようです。

【温度】

「体感としてわかると思いますが、温度の高い夏の方が洗濯物が早く乾き、温度が低くなるにつれて乾きづらくなります。寒すぎる部屋では乾くのが遅くなるので、冬場は暖房が効いている部屋などに干すのがいいですね」

【湿度】

「ジメジメしているほど、洗濯物は乾きづらくなります。除湿機やエアコンの除湿を活用して、部屋の湿度を下げるようにすると乾きが早くなります。秋や冬など、もともと湿度が低い時期は湿度を下げる工夫は特に必要なく、温度や風をコントロールして乾きやすい環境をつくる工夫をするのが望ましいです」

【風】

「風が当たることで、衣類の繊維から水分を放出させやすくなります。窓が開けられる環境であれば、2箇所以上窓を開けて通気性をよくしたり、扇風機やサーキュレーターなど風を送れる電化製品を使用して洗濯物に満遍なく風を当てられるようにしたり。扇風機やサーキュレーターを使う場合は、洗濯物の『真下から風を当てる』のがポイントです。首を真上にも向けられるサーキュレーターは使い勝手がいいですね。冬も洗濯物を干す部屋と生活する部屋を分けるなどして、サーキュレーターや扇風機を回すのが望ましいです」

洗濯物を干すときのポイントとは?

POINT1.洗濯物同士の間隔を空ける!

「風通しを良くするという点では、洗濯物同士の間隔は最低でも拳1個分は空けましょう」

POINT2.部屋の真ん中に干す!

「間取りによってはちょっと難しいかもしれませんが、部屋の壁側や窓側ではなく、部屋の中央に干せるのがベストです。部屋の端は空気が動きづらいので、洗濯物が乾くのが遅くなってしまいます」

POINT3.洗濯が終わったらすぐに干す!

「脱水後の洗濯槽は、湿度が高く雑菌が繁殖しやすい環境です。洗濯機の中に洗濯物を長く放置するとその間に雑菌が繁殖してしまうため、洗濯が終わったら速やかに洗濯機の中から出し、干すようにしましょう」

POINT4.長いものを外側に、短いものを内側に干す!

「ピンチハンガーに複数の洗濯物を干すときは、スポーツタオルなど長さのあるものを外側に、靴下など短いものを内側に干してアーチ型にすると風が通りやすくなります」

写真提供=リネット

POINT5.アイテムごとに干し方を工夫する

・パーカ
「フードの部分の生地が重なり、乾きづらいアイテムです。パーカを干すハンガーとは別に、もう一本用意した針金ハンガーを輪状に曲げてフードの中に入れて干すと、生地と生地の間に風が通りやすくなります」

写真提供=リネット

・バスタオル
「バスタオルなどの大物は、特に部屋干しでは時間がかかって臭いが残りがちですが、早く干すためには、ピンチハンガーに蛇行するようにして干すのがおすすめです。二つ折りにすると風通しが悪くなり、乾きが遅くなります」

写真提供=リネット

・ズボン
「ズボンはポケットの中が最も乾きづらくなります。ポケットを外側に出して干しましょう」

POINT6.乾燥機を使用する

「乾燥機を持っていたり、浴槽に乾燥機がついていたりする場合は、部屋干しをするよりもそれらを使ってしまうのが一番手っ取り早いですね」

最後のページでは、しつこい「戻り臭」の撃退方法を教えていただきましょう。